ポッキーといえば、昔から私たちの身近にある気軽なお菓子。実は、海外でも親しまれているのをご存知ですか? 製造元の江崎グリコによると、現在、世界約30の国と地域で販売されているのだそう!
今回は、そんなグローバルなポッキーの中から、タイや中国、欧米のポッキーをご紹介します。日本のポッキーとどう違うのか?見ていきましょう!
ポッキーは世界のどこで販売されている?
海外進出をしてワールドワイドに商圏を広げている江崎グリコ。諸外国でポッキーのほか、グリコのお菓子を多数販売しています。どの国や地域で、どんなポッキーが販売されているのでしょうか? 江崎グリコの担当者にお聞きしました。
「ポッキーは現在、世界約30の国と地域で販売しています。アジアでは1970年設立のタイグリコが最も古く、タイで製造した製品を、アジア太平洋地域の各国へ輸出しています」
海外ポッキーと日本のポッキーの違い
続いて、海外ポッキーと日本のポッキーの違いや、共通点を探ってみましょう。
かたちは共通!
「ポッキーは『Pocky』というブランドとして展開しておりますので、かたちはどの国でも日本と共通です」。
ブランディングがしっかりと成功していることがうかがえます。ちなみに中国版ポッキーは「百奇(bai qi)」と書き、中国語で発音すると、日本人には「バイチィ」と聞こえます。ポッキー、バイチー、似ていないこともないですね。
日本より溶けにくい
「タイで製造しているポッキーの多くは、日本のチョコレートと融点が異なります。タイをはじめとするASEANの国では、年中を通して外気温が高いため、溶けにくいように、日本のチョコレートより融点が高くなっています」。
タイのポッキーは熱に強い! これは衝撃的なお話です。
オリジナルの味がある国も
「タイや中国では、オリジナルの味も複数取り扱っています。タイでは、『Pocky Choco banana(チョコバナナ)』や『Pocky Mango(マンゴー)』といった限定の味が、日本からの観光客にも人気の味となっています」
中国では、パンダのイラストのついたパッケージのつぶつぶミルクチョコ味、チョコバナナ味、つぶつぶいちご味があるようですよ。
フランスをはじめとしたEUではブランドが異なる
「EUでは”MIKADO”というブランドで販売されています」。
日本のお菓子であることがわかりやすいブランディングがなされているようですね。
ポッキーに似た「pejoy(プジョイ)」って?
ところで、海外のグリコのサイトによく見かけるのが、ポッキーに似たスティックタイプのお菓子「pejoy(プジョイ)」。日本では見かけない名前ですが、これはどんなお菓子なのでしょうか? ポッキーとの違いや特徴をグリコの担当者にうかがいました。
「プジョイは15年前から中国、タイで、チョコのリッチな味わいを提供するため発売しました。ポッキーと異なり、中は空洞になっており、その空洞のセンター部分にチョコレート、もしくはクリームを注入しています。熱耐性があり、中国の広い土地にも適しています」
よりチョコリッチな味わい、気温が高くなる地域性などが考えられた一品のようです。
海外では、主にタイや中国を中心に販売されているポッキー。基本的に、あのポッキーらしいかたちは、海外で行っても健在であることに一安心。とはいえ、海外限定の味があることを知れば、海外旅行に行ったときにはぜひ日本へのお土産に入手したくなりますよね。プジョイもぜひ、チェックしてみたいものです!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利