普段、外食でラーメンを食べるとき、きれいな食べ方を意識していますか? 特に大切な人とラーメン店に入るときは、「大丈夫かしら」と心配になるかもしれません。

そこで今回は、ラーメンをできるだけエレガントにいただくためのポイントを、ヒロコマナーグループの講師の方と、代表のマナーコンサルタント・美道家である西出ひろ子さんに教わります。

大人の女性であれば、ラーメンさえもエレガントに食べる!

まずはチェック!下品なラーメンの食べ方

意外と当てはまってはいませんか?

ラーメンを食べている女性が、「下品」と思われてしまう行動はいくつかあります。例えばこんな行動、無意識にしてしまっていませんか?

・長い髪の毛が汁や麺に触れる
・麺をすする際に汁が飛ぶ
・麺や汁を吸うときにずずずと音を立てる
・食べるのが遅く、麺がのびてしまう
・麺を噛み切って食べる・噛み切った部分が汚い

大人女性必見!美しくエレガントにラーメンを食べる5つのワザ!

そこで、下品なラーメンの食べ方5つのそれぞれの対処法として、できるだけ美しくエレガントにラーメンをいただくための方法を、西出さんが代表して教えてくれました。

「1980年代、バブル時期。経済の潤いとともにかっこいい女性が増えた時代でもあります。ロングヘアの女性も多く現れました。バブル時期の私は20代前半。このころは、夜は接待などの飲み会も多く、最後はラーメンでしめることも頻繁にありました。また、有名ラーメン店も現れ、デートにラーメン屋さんに行くこともトレンドのひとつでもありました。

さて、このような時代、ラーメン店に行くと、素敵だなと思う女性に多々出会いました。ラーメン店の席につくと、まずオーダーをし、肩よりも長い髪の毛の女性たちは、髪の毛をまとめはじめるのです。その光景は『素敵!』『大人だなー』と印象を受け、私も真似をするようになりました」

美しくエレガントにラーメンをいただくワザ!

■1:長い髪の毛が汁や麺に触れる

エレガントな女性の必須条件のひとつに清潔感があります。少し前かがみになってラーメンと食べると、髪の毛が邪魔になります。食事中に髪に触れたり、スープに髪の毛がついたり、髪が落ちるのは清潔とはいえません。

食事をするときに、髪をまとめられるように普段からヘアゴムなどのヘアアクセサリーをバッグの中に忍ばせている女性は、エレガントで素敵です。その準備力と仕草に、女性ならではの気配りからなる品性を感じさせ、周囲の女性から憧れられる存在にもなります。ただし、食事前に髪の毛に触るわけですから、その後は、手を洗うなり、おしぼりで拭くなどを忘れずに」

■2:麺をすする際に汁が飛ぶ

「麺の太さにもよりますが、一度に箸で取る麺を太い麺であれば3本程度、一般的には5~6本程度にするのがコツです。麺を口元に入れてからも、麺の先端まで箸で支えるようにすると汁は飛び散りません。レンゲがある場合には、利き手とは逆の手にレンゲを持ち、箸で取った麺を一度レンゲの上にのせて食べるとスープが飛び散らずに美しくいただけます。レンゲは、くぼみに人差し指を入れ、柄の部分を親指と中指ではさむように持ちます」

一度に箸で取る麺は、太い麺なら3本、一般的な麺は5〜6本が目安。

■3:麺や汁を吸うときにずずずと音を立てる

「マナーには、TPPPO®︎が必要です。Time (時間)、Place(場所)、Occasion(場合)、Person(人・相手)、Position(立場)という造語です。マナーはTPPPOに応じて、その型が変わってきます。ただ、ラーメンはカジュアルな食べ物ですので、『音を立てて楽しむ』という考えもあります。特にラーメン通の方々は、『ラーメンは音をたてて食べるもの』とおっしゃる方も多いですね。よって、音を立てて食べることがNGとか、下品であるとは言えません。

また、マナー的観点からは、同席している人が音を立てて食べていれば、自分も同様に振る舞っても問題にはならないでしょう。一方で、その音を嫌う人もいらっしゃいます。例えば、主に欧米の諸外国の方々は、音を立てて食事をしません。また、すするという行為をしない方々が多いため、この音に嫌悪感を抱く方も多くいらっしゃることは否めません。

食事のマナーで大切なことは、その場にいる人たちと楽しくおいしい料理を味わうことです。ですから、360度周囲を見渡し、他の席の人にも配慮した食べ方をする女性が、エレガントといえますね」

■4:食べるのが遅く、麺がのびてしまう

「マナーとは、『相手の立場に立つこと』です。その相手とは、つくり手の立場や思いを考えることです。精魂込めてつくったラーメン。麺がのびないうちに食べて欲しいと思うのが、つくり手の気持ちでしょう。その気持ちを慮れば、のびないうちに食べようと意識することが大切です。

熱いのが苦手で食べるのが遅くなる人は、やけどをしないように、麺をいったん、レンゲに受けて食べることに集中しましょう。レンゲがなければ、小皿を借りることもできます。つくり手も、食べ終わるまでの麺の硬さを計算して出しているはずです。一緒に食べている人との会話も大切ですが、ラーメンが出てきたら、『おいしいね』などの程度の会話にとどめて、のびないように食べましょう。

さらに、マナーとは、人だけでなく、物に対しても同様の気持ちで接することですから、麺の立場に立ったときにも、のびきる前においしく食べて欲しいと思っているのではないでしょうか」

■5:麺を噛み切って食べる・噛み切った部分が汚い

「麺は噛み切らずに食べるのがマナーとされていますので、箸にとった麺を噛み切ることはやめましょう。しかし、すするのが苦手だったり、長かったりするとつい、噛み切りたくなりますね。そうならないよう、麺はレンゲの上にのせ、まとめて食べると噛み切ることなく食べることができるでしょう。

レンゲがない場合は、麺を箸にとるときに、その麺を2~3回とりなおし、短くして口に運ぶと噛み切らずに済みます。一度に箸でとる麺が多すぎると、口におさまりきらず途中で噛み切ることになる可能性がありますので、先に述べた本数を目安にすると良いでしょう。基本的に、一度お箸にとった食材を器に戻すことはタブーですので、箸で取った麺は最後まで食べきることが好ましいです」

これでいつ、どこで、ラーメンをいただくことになっても大丈夫です。

いかがでしたでしょうか。基本的に、ラーメンをエレガントにいただくには、ひと口に5〜6本程度にする、レンゲを使ってうまくいただく、周りに合わせることがポイントといえそうですね。

西出ひろ子さん
マナーコンサルタント・美道家
(にしで ひろこ)マナーは相手の立場にたつ『相手ファースト』という真心マナー®とおもてなし礼法®を伝え、互いに幸せになる生き方をマナーを通じて伝える第一人者。和食、洋食などの食べ方のマナーの書籍やテレビ出演など多数。企業での人財育成やコンサルティングをはじめ、NHK大河ドラマや映画などで、多くの俳優や女優たちにマナー指導も行うマナー界のカリスマ。海外でも、プロトコル、エチケット、日本のマナーなどを指導している。その教えを学びにすでにマナー講師として活躍している人々などが世界中から訪れ、マナー講師の育成指導もおこなっている。近年は、マナー評論家・マナー解説者としてのメディア取材や出演依頼も多数。近著に『運命を味方につけるプリンセスマナー』(河出書房新社)など、著書・監修本は国内外で80冊以上。
ヒロコマナーグループの公式HP
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
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