おいしいものが多いだけでなく、パーティーやお祝いの席でついつい食べ過ぎてしまいがちな年末年始。この季節はどうしても冬太りが気になりますよね。毎年あらゆるダイエットを試すものの、思うような成果を上げられないという人も多いのでは?

行動習慣のエキスパート・佐藤伝さんによると、冬太り対策ができない人の多くは「そもそもなぜ太ってはダメなのか、という理由がクリアになっていない」のだとか。

とはいえ「今度こそ!」と真剣に考えている人も大勢いるはず。以下では、やってはいけない、NGな冬太り対策を紹介します。思い当たる習慣を改善して、理想の体型を手に入れましょう。

絶対にやってはいけない冬太り対策8選

■1:「冬太り」という言葉を使うのはNG

スポーツ観戦で、応援しているチームが負けそうだと繰り返し言っていると本当に負けてしまう、ということを聞いたことがありませんか? 佐藤さんは、夢の実現には明確なイメージが大切だと言います。これはプラスにもマイナスにも作用するのです。

「『ピンク色のかわいい子ブタを想像しないで!』と言われて、本当に想像しないのはまず無理でしょう。それと同じで、今年の冬は太らないと言っていると、かえって意識がそちらへ向いてしまうのです。

野球のピッチャーで例えると、高めに投げてはダメだと意識すればするほど、高めのボールを投げてしまい、バッターに打たれてしまう。そんなピンチの場面では、優秀なピッチングコーチなら『いつもどおり、低めの外角へ投げればいい』と指示することで、ピッチャーに高めを意識させません」(佐藤さん)

冬太りを避けるためには、まず「冬太り」という言葉を意識しすぎないことが大切なのですね。

■2:炭水化物を抜き過ぎるのはNG

抜くなら小麦にしよう

炭水化物を抜くダイエットを試したことがある人は多いはず。ですが、過度な炭水化物抜きは、パフォーマンスが落ちる原因になるため要注意です。

「炭水化物はエネルギーの源。これを完全に抜いてしまうと、疲れやすくなるほか、体がだるくなって動きたくなくなり、さらに代謝が落ちるという悪循環に陥ってしまいます。

炭水化物を抜くのではなく、小麦(グルテン)を抜くのがポイントです。具体的にはパンやピザ、うどんなどを避けて、ある程度は白米や胚芽米、大麦などを食べるようにしましょう」(佐藤さん)

極端に炭水化物を抜くのは体に毒。朝食のパンをごはんに切り替えるというように、無理のない範囲で取り組んでみるのはいかがでしょうか。

■3:肉を食べないのはNG

植物性の食品のみを食べるビーガンというライフスタイルを、日本でも耳にするようになりましたね。その影響から肉を一切食べないというのもやりがちですが、これも注意が必要なダイエット法と言えます。

「タンパク質は体のエネルギー源となる重要な栄養素のひとつですので、きちんと肉も摂らないと筋肉量が落ち、太りやすくなってしまいます。

それだけではなく、腸に穴が開いてしまうリーキーガット症候群の原因は、タンパク質を一切摂らないことにもあると言われてます。『健康は命より大事』ですから、ダイエットよりも健康を優先してください」(佐藤さん)

ダイエットのために健康を害しては元も子もありません。肉を完全に断つのではなく、過度な摂取をしないように心掛けるのがよいでしょう。

■4:スイーツを我慢するのはNG

曜日を決めればスイーツもOK

甘いものはダイエットの大敵。ということで、必死に我慢している人も多いのでは? スイーツ好きの人にとって、甘いものを我慢するのはなかなかストレスが溜まるもの。もちろんスイーツの食べ過ぎはダメですが、ストレスを溜めることもまたNGなのだそう。

「イライラは血液を濁らせ、ドロドロにする原因になります。大好きなスイーツを我慢しすぎるのはやめましょう。そこでおすすめなのは、スイーツを食べてもよい曜日を決める、ジムに行った日はOKなど、見える化して管理すること。ストレスを溜めないことが目的ですから、スイーツを食べるときは、罪悪感をもたないことがポイントです」(佐藤さん)

スイーツを今週もがんばったご褒美として位置付けることで、日々のモチベーションアップにもつながるかもしれませんね。

■5:ゆったりとした服装でごまかすのはNG

人間はちょっと気を抜くと、楽なほうへなびいてしまう生きもの。「冬場は服装で体型をごまかせるから」とついつい油断してしまいますよね……。そうした気の緩みも、やはり冬太りを促進させてしまいます。

「卵が先か鶏が先か、という話ではありませんが、女性は足が細いからミニスカートを穿くのではなく、ミニスカートを穿くから足が細いのです。なぜなら異性から見られることを意識しているから。これとは逆に、ゆったりした服装でごまかすことが当たり前になると、異性の目を意識しないようになって、理想の体型からどんどん遠ざかってしまいます」(佐藤さん)

服装でごまかそうという気の緩みは、そのまま体に表れます。油断しがちな冬場こそ、周りの目を強く意識することで、自分を戒めましょう。

■6:休日はのんびりリラックスするのはNG

できるだけ体を動かしましょう

年末年始のような連休中ほど、外に出るのが億劫なので、自宅でのんびり過ごしたい……という人は、基礎代謝の低下に要注意。佐藤さんによると、休みの日に軽く体を動かすことが心身の休憩になるのだとか。

「『アクティブレスト』という休養法があります。これは疲れているときに軽く体を動かして新陳代謝を促し、体をリフレッシュすること。つまり、仕事の疲れが溜まった休日こそ、散歩をしたり、フィットネスジムに行ったりして、体を動かすとよいのです。

また、痩せるためには基礎代謝を上げる必要があります。そのためには、エスカレーターではなく階段を使う、電車通勤なら一駅手前で降りて長めに歩くなど、普段の生活での心掛けが大切です」(佐藤さん)

お正月は特に外出が面倒になる季節……ですが、その誘惑を断ち切って、試しに体を動かしてみましょう。こたつでダラダラ過ごすよりも、心地よい気分を味わえるはずです。

■7:恋をしない・諦めるのはNG

過去に、面倒臭がりで恋愛をしない女性のことをいう「干物女」という言葉が流行しましたね。あなたの身の周りに「恋はまだいいや」または「恋はもういいや」などと言う女性はいませんか? この恋愛を放棄した状態も、冬太りの原因になっているかもしれません。

「スリムな体型や健康的なセクシーさは、恋愛ホルモン(フェニールエチルアミン)から生まれます。このホルモンが太ったり痩せたりすることと、大きな相関関係があるということが、科学的・医学的に証明されているのです。

『恋はまだいいや』と考える人の中には、『●●したら▲▲しよう』という二段階思考に陥っている人もいます。要するに『仕事がうまくいったら恋をしよう』という考え方です。しかし、このように現状に不満感を抱えていると、どちらもなかなかうまくいきません。夢はいくつももっていてよいのですから、仕事も恋も同時進行でOKです」(佐藤さん)

仕事を理由にして、知らず知らずのうちに恋する気持ちにブレーキをかけていませんか? そんな人はぜひ、人に、仕事に、趣味に恋して、毎日をもっと楽しみましょう。

■8:体重計に乗らないのはNG

数値から目を背けないように

いつだって体重計に乗るのは、ちょっと気が進まないものです。とはいえ、冬太り対策をするからには、自分の体重から目を背けてはいけません。

「毎日体重計に乗り、数値を記録することで脳が体重に意識を向けるようになります。それだけでも冬太り対策の第一歩になるでしょう。人間の脳は、急な変化に対して警戒するようにできているため、新しい習慣を根付かせるには時間がかかります。

具体的には21日間(3週間)続けて、ようやく脳を慣らすことができるのです。毎日体重計に乗るという習慣も、3週間続けられれば身に付きます。ここで強くおすすめしたいのが、洗面台の前に体重計を置いておくこと。こうしておけば毎朝顔を洗うたびに、自動的に体重を計ることができますよ」(佐藤さん)

初めは気が進まなくても、習慣として身に付けてしまえば大丈夫。日々の体重の変動を記録していけば、目標までの道のりもはっきりと分かりますね。

最後に、基礎代謝を上げてくれる仕事法について、佐藤さんに伺いました。

「近年、椅子に座らずに立った姿勢で作業ができるデスクを採用するオフィスが増えてきました。これは仕事の効率アップにつながるだけでなく、実は基礎代謝を上げることにもなります。立っても座っても作業ができるように高さを変えられるデスクが販売されていますので、もし機会があれば、一度試してみてはいかがでしょうか」(佐藤さん)

最近では、立ったまま会議をするという企業もあります。生産性向上や時間短縮のためだけでなく、基礎代謝アップにもつながるのなら、試さない手はないでしょう。

冬太り対策と聞くと、過度な食事制限や激しい運動を連想しがちですが、それは三日坊主に終わってしまう典型。まずは日頃の習慣や心掛けを改善することで、正しい冬太り対策を始められ、そして無理なく続けられるはずです。

佐藤 伝さん
行動習慣研究所 代表
(さとう でん)約30年間にわたり行動習慣を研究し、行動習慣ナビゲーター(Dream Navigator)認定講座を主宰。日本の朝活のパイオニアとして、テレビや雑誌でも活躍しているほか、月例の交流会「プレミアム朝カフェ」も実施。習慣に関する著書は、国内外で累計150万部を突破している。
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この記事の執筆者
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WRITING :
上原 純
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