世界一の高層ホテルで美食三昧!ザ・リッツ・カールトン香港

香港のスカイラインを埋め尽くす高層ビルの中でも、群を抜いて背が高い世界貿易センター(ICC)。ウエスト九龍にそびえる、このビルの102~118階を占めるのが、目下「世界一高いホテル」のザ・リッツ・カールトン香港です。

香港の世界貿易センタービル
香港の中でもひと際背高のっぽな世界貿易センターの高層部分を占めます

車寄せのある9階からホテルに入り、グレーを帯びた青色の大理石のロビーを抜けてエレベーターホールへ。そこから103階まで、わずか82秒。あまりのスピードの速さに、耳の少々の違和感も「あれ?」と思ううちにロビーに到着です。

レディ・ガガも滞在したリッツ・カールトン・スイート
レディ・ガガも滞在したリッツ・カールトン・スイート(159,000HKD/泊~)。望遠鏡はオンリクエスト

伝統的な中国のカルチャーをモダンに解釈したデザインは、色をかけあわせるなどして大理石をふんだんに使い、重厚感に満ちています。野球のミットのような手縫いの革張りパネルや房飾りのついたカーペットなど、ディテールまで気を抜いていないのは、さすがです。

100階以上の高さからの眺めが常に視線の先にある贅沢

312のゲストルームとスイートはすべての部屋から、香港島市街とビクトリアハーバーを見下ろします。100階以上の高さから望む風景は、トイ・カメラを通して見ているようで、どこか現実味がありません。目線が遠方の山並みと同じ高さにあり、気分は文字通りの雲上人です。

リッツ・カールトン・スイート
リッツ・カールトン・スイートは広さ365平方メートル。隣接する部屋とコネクトすることもできます

デラックスルームでも広さ50平方メートル以上。iPodステーションやバスルームのテレビなど今どきのAV装備は抜かりなし。ハイエンドなリッツ・カールトン・スイートは270度のビューが展開し、広さ365平方メートル。エレガントな風情が漂っています。

ザ・リッツ・カールトン香港がエグゼクティブに選ばれる理由のひとつに、クラブラウンジがあげられます。116階に位置し、高さ465メートルの眺望が床から天井までのフルハイトのガラス窓から広がる中、大理石や鏡の柱などが、くつろぎの中に華やかさを添えています。クラブフロアのゲストは、ここでチェックイン&アウト、1日5回の食事やドリンク、人気レストランの予約などのサービスを利用できます。24時間利用できるのも、便利。

最上階にあるインドアプール
最上階にあるインドアプールはインタラクティブな仕掛け付き。屋外ジャグジーも快適

最上階118階にあるハイテク仕様のインドアプールは、抜群の眺望に加え、LEDウォールに映し出される水中風景や香港の街の映像が迫力。天井がガラス張りなので、自分の姿を映しつつ背泳ぎするのも、優雅な気分。屋外のジャグジーや24時間営業のフィットネスジム、シグネチャーフレグランスが香るサウナなど、このフロアにはウェルネス施設が揃っています。

ミシュランの星に輝くレストラン群。スターシェフが集合したイベントも開催

ミシュラン2ツ星の「ティン・ルン・ヒーン」
ポール・ロウ氏が腕を振るう、ミシュラン二つ星の「天龍軒(ティン・ロン・ヒン)」
ブラックトリュフ・マッシュルーム・リゾット
ミシュラン一つ星のトスカでサーブされたブラックトリュフ・マッシュルーム・リゾット

102階はレストランが占めています。広東料理「天龍軒(ティン・ロン・ヒン)」は二つ、南イタリア料理の「トスカ」は一つ、どちらもミシュランの星を獲得しています。食のクオリティーの高さはこの名門ホテルブランドならでは。

「Stellar Dining Series(ステラ ダイニングシリーズ)『星の饗宴』by The Ritz-Carlton」を盛り上げる香港と日本のシェフ陣
「Stellar Dining Series(ステラ ダイニングシリーズ)『星の饗宴』by The Ritz-Carlton」を盛り上げる香港と日本のシェフ陣
ゼログラビティ・チョコレート
ゲストの目の前でデモンストレーションが行われたゼログラビティ・チョコレート

そんなザ・リッツ・カールトンとしては初の食のイベント、「Stellar Dining Series(ステラ ダイニングシリーズ)『星の饗宴』by The Ritz-Carlton」が2018年11~12月に開催されました。これは香港、シンガポール、大阪、北京のアジアに展開する4つのプロパティからミシュランスターシェフが集合し、4都市でスペシャルなダイニング体験をお届けするというもの。

ここ香港では、香港の広東料理「天龍軒(ティン・ロン・ヒン)」のポール・ロウ氏と、東京のフレンチ料理「アジュールフォーティーファイブ」の宮崎慎太郎氏がコラボし、広東×フレンチの“4ハンズ・ディナー”を実現。ふたりのシェフがコースの構成や食材を話し合い、技を披露する、まさに共演による饗宴でした。

また、東京のヘッドバーテンダー和田健太郎氏と香港のオスカー・メナ氏によるカクテルのマスタークラスや、大阪のパティシエ細川雅正氏による斬新な手法の“ゼログラビティ・チョコレート”のデモンストレーションなど、シェフたちの技術をすぐそばで目にするチャンス。これから毎年の恒例イベントになってほしいものです。

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H ZETTRIO、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子