キャリアが上がれば上がるほど、おしゃれ悩みも切実になるもの。そこで、各界で活躍するエグゼクティブ女性から絶大に支持されているスタイリストの犬走比佐乃さんが、トップキャリアと呼ばれる女性リーダーたちの仕事服悩みを一気に解決!

おしゃれな仕事ワードローブを増やしたくても、職場で悪目立ちするのは避けたいですよね。

これから買うなら、大人の女性にふさわしくて、使い勝手のいいアイテムが欲しいもの。今回はキャリア女性のさまざまなシーンを想定し、着回し可能な賢いアイテムをピックアップ! 犬走さんによる選び方のコツとともに紹介します。

後半では、それらのアイテムを活用した着こなしをシーン別で提案。クライアントミーティング時、初対面の方との面談時、経済団体の親睦会時、ニューヨーク本社出張時、株主総会時、それぞれで映えるコーディネートを見ていきましょう。

■キャリア女性が今シーズン買い足すべき「秀逸のマストアイテム」8選

キャリア女性が今シーズン買い足すべき「秀逸のマストアイテム」8選

今シーズンに買い足すなら、以下の8つが着回し力も高くて大人の女性にぴったりです。

(A)ピーコックカラーのノーカラージャケット

ジャケット¥290,000(キートン 銀座店〈キートン〉)

犬走さん曰く、「華やかなベルスリーブだから、ノーカラージャケットがコンサバすぎると敬遠しがちな女性にもおすすめ」とのこと。

(B)やわらかな表情を生むグレー系ニットジャケット

ジャケット¥120,000(インドゥエリス)

「カーディガン感覚で着られるニットジャカード素材。モーブ×ラベンダー糸を織り込んだグレー系は合わせやすくて便利」(犬走さん)

(C)スタンドカラーのブラウス

ブラウス¥39,000(ストラスブルゴ〈バルバ〉)

犬走さん曰く、「白シャツなら女らしくてすっきりしたスタンドカラーが今っぽい」とのこと。

(D)ストレッチ素材の黒ジャケット

ジャケット¥155,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)

「いつもは黒を選ばない私ですが、こちらは表情のあるふくれ織りで程よく華やか。しかもストレッチがきいているので着心地も抜群。きちんとしているのでカジュアルになりません」(犬走さん)

(E)レディライクなハンドバッグ

バッグ¥1,278,000(デルヴォー・ジャパン)

犬走さん曰く、「端正なフォルムと艶感が見事。上質さは十分伝わるのに、一見してブランドがわかりにくいところもエグゼクティブな女性向け」とのこと。

(F)甲がアクセントの華奢なパンプス

靴¥103,000(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)

「きちんとした格好には、やっぱり華奢なヒールが似合います」(犬走さん)

(G)きちんと見えるイージーパンツ

パンツ¥27,000(トヨダトレーディング プレスルーム〈チルコロ1901〉)

犬走さん曰く、「ストリングパンツですが、素材もしっかりしているのできちんと見えるところが優秀」とのこと。

(H)モーヴ色のセットアップ

ブラウス¥155,000・スカート¥173,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)

「セットアップならワンピース風に。もちろんばらしても活用度の高い秀逸アイテム」(犬走さん)

■マダム犬走がシーン別で教える「マストアイテムの賢い着こなし」5選

左から、クライアントミーティング時、初対面の方との面談時、経済団体の親睦会時、ニューヨーク本社出張時、株主総会時にぴったりな着こなし

ここからは上記のアイテムを使って、ルールに基づいたコーディネートを披露。マダム犬走の鋭い視点やアドバイスに加え、外資系コンサルティング会社のマネージングダイレクターの安田結子さんが感じたリアルなコメントをお届けします。

安田結子さん・・・外資系コンサルティング会社のマネージングダイレクター。日本を代表する企業の社外取締役も務める。大学を卒業後、外資系企業に勤めた後、海外の大学院にてMBAを修得。その後、外資系コンサルティング会社へ。おしゃれ好きで、スーツやブラウスなどの仕事服はキートン、靴はロジェ・ヴィヴィエがお気に入り。

(1)クライアントミーティング時にぴったりな着こなし

ジャケット¥290,000(キートン 銀座店〈キートン〉)、ニットのインナー¥81,000(アクリスジャパン)、パンツ¥32,000(ストラスブルゴ〈インコテックス〉)、ストール¥60,000(和光〈アンドレアス〉)、バッグ¥140,000(和光〈サック ドゥ タン〉)、靴¥67,000(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン コレクション〉)

大勢の方と会うミーティングでは、爽やかさと華やかさを程よく両立させて

犬走「パンツに苦手意識のある安田さんも、きれいな細身のパンツなら抵抗なく、タイトスカート感覚ではけるはず」

安田「素敵なコーディネートですぐやってみたいと思いました。淡いグレーのパンツがジャケットの強い色を品よく和らげ、パンツスタイルだけど女性らしい。ジャケットと相性のよいきれいなブルーのプリントのスカーフも映えますね」

(2)初対面の方との面談時にぴったりな着こなし

ジャケット¥120,000・横に添えたコート¥150,000(インドゥエリス)、ワンピース¥220,000・バッグ¥346,000(アクリスジャパン)、ネックレス¥450,000(アルテミス・ジョイエリ)、靴¥103,000(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)

地味色スーツの男性陣に混じっても、浮かずに女らしさもアピールできそう

犬走「黒に代わるオフィシャルなカラーとして注目なのがグレー。女性らしいワンピースも、素材感もきりっとしているので甘すぎず、グレーのやわらかさが上品。バッグにネイビーブルーを合わせれば、ちょっとおしゃれになるでしょ?」

安田「仕事柄、初対面の方にお会いすることが多く、あまりにキリッとしたジャケットではこわくなりがち。このコーディネートならいい印象が残せそう。ヨーロピアンなブルーのバッグのチョイスがさすがマダム犬走!」

(3)経済団体の親睦会時にぴったりな着こなし

ジャケット¥155,000・ブラウス¥155,000・スカート¥173,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)、ブローチ¥35,000(和光)、バッグ¥747,000(デルヴォー・ジャパン)、靴¥110,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)

目上の方が多く集まる改まった席には、節度ある華やかさが大人の女性を輝かせる

犬走「セットアップだけど、ワンピースのようにも着られて便利。ややくすんだモーヴ色だから、甘くなりすぎず、やわらかな質感が女らしさを演出。ジュエリーで飾るより、シルバーの光りものを投入して艶感、軽やかさを出すのも素敵です」

安田「ピンク系、というのが甘すぎない? とややハードルが高い印象です。シルバーの小物もやや冒険ですね。会食というよりも、経済団体のレセプションやクライアントの社長就任パーティー向きですね」

(4)ニューヨーク本社出張時にぴったりな着こなし

ジャケット¥120,000(インドゥエリス)、ブラウス¥39,000(ストラスブルゴ〈バルバ〉)、パンツ¥27,000(トヨダトレーディング プレスルーム〈チルコロ1901〉)、スカーフ¥57,000(クルチアーニ 銀座店)、ネックレス¥50,000(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ¥160,000(和光〈マウロ ゴベルナ〉)、靴¥69,000(トッズ・ジャパン)

飛行機での移動だけでなく、そのまま会議に出てもOKなスタイルはまさに出張に最適

犬走「伸縮性のあるソフトジャケットにヒモで調整するイージーパンツとの組み合わせ。きちんと感がありながら、実は楽ちんという優れものなんですよ」

安田「移動中疲れる格好はしたくないのですが、機内でクライアントと偶然乗り合わせることもあるので、やはりきちんとした印象は欲しいですね。本社ミーティングでのドレスコードは、ビジネスカジュアルなので、まさにこんな格好がぴったり。しかもこういうストールは、空調の強い海外で大活躍してくれそうです」

(5)株主総会時にぴったりな着こなし

ジャケット¥155,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)、ブラウス¥39,000(ストラスブルゴ〈バルバ〉)、スカート¥161,000(アクリスジャパン)、ペンダントトップ¥600,000・チェーン¥200,000(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ¥1,278,000(デルヴォー・ジャパン)、靴¥103,000(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)

ダークスーツというルールを守りながら、おしゃれに装うコツは素材と美シルエットにあり

犬走「ダークスーツが基本という株主総会でも、シルエットや素材感にこだわれば地味な色味でも、おしゃれに装えます。かっちりとしたフォルムのハンドバッグや、パンプスの艶感も、黒に華やぎを与えてくれるのです」

安田「まさにパーフェクトな着こなしですね。黒のジャケットも質感があるので、ダークスーツなのに表情豊か。総会では写真撮影や、親睦会があるので、立ち姿がきれいなシルエットのスカートというのも魅力です」

コーディネートに悩んだら、ピーコックカラーのノーカラージャケット、やわらかな表情を生むグレー系ニットジャケット、ストレッチ素材の黒ジャケットを買い足して、着回してみてはいかがでしょうか。これなら大人の女性が、ルールを守りながらおしゃれを楽しむことができます。仕事服がマンネリ化しそうになったら、ぜひ試してみてください!

【vol.1 ベーシックカラー地獄から脱却!プロ直伝「仕事服のマンネリ悩みを解決する方法」】

PHOTO :
佐藤 彩(静物)
STYLIST :
犬走比佐乃
EDIT :
土橋育子、喜多容子(Precious)