見るからに華やかな「赤」は、ダークなトーンに沈みがちな冬ルックに、パワーや艶やかさを添えてくれます。さらに、2019年の開運カラーということもあり、海外のストリートでも注目度が上がっているとか。

ホットな温度感やフェミニンなムードも帯びているので、装い全体を盛り上げてくれる色が赤です。相性のよい黒や白、青との組み合わせは効果的なコンビネーションに。主役色にも差し色にも使いやすい赤を巧みに操るおしゃれ達人たちのアレンジから、それぞれの戦略を読み解いてみましょう。

開運カラー「赤」で日常を格上げ!おしゃれプロの神コーデ5選

■1:冬の大人マリンを引き立てる

赤いジャケットとバッグを取り入れたコーディネートの女性
赤バッグを目立つ位置に添えて、華やかさをアップ

赤となじませやすい色を選んで組み合わせると、色同士が互いを引き立て合ってくれます。

例えば、ネイビーや白は絶好のパートナー色。こちらのマリンボーダー柄トップスは、赤のジャケットを重ねたおかげで、「赤・白・青」のトリコロールに。夏っぽいマリンボーダー柄を冬にも着回せるアレンジです。ボトムスはタイトスカートでシックに整えました。

■2:ボトムスをポジティブな気分に彩る

赤いパンツを着こなす女性
やわらかい印象のベージュコートに、パンツの赤でポジティブ気分を寄り添わせて

赤をボトムスに迎えると、コートで隠れてしまわないから、コート裾下に差し色を効かせることができます。

赤のパンツは足を動かすたびに視線が引き込まれ、着映えに動きをプラス。ボトムスに十分な主張がある分、トップスは割とベーシックなほうが赤とのぶつかり合いを避けやすそう。キャメルコート、白ハイネックで合わせ、穏やかにまとめたのも賢い判断です。

■3:全身レッドでパワールックに

オレンジのコートを着こなす女性
コートとバッグの素材コントラストが上級テク

パワフルな赤の魅力を最大限に発揮できるのは、やはり赤アイテムを軸に据えた装いでしょう。一見、難しそうに思えるかもしれませんが、実はそうでもありません。

心がけておきたいポイントは、大胆に赤を取り入れるのであれば、上品な見え具合に落ち着かせやすい、エレガントなシルエットを選ぶこと。コートとバッグの素材感の対比が大人のパワールックに深みを添えています。

■4:デニムと合わせて「寒暖」コーデ

赤いコートを着こなす女性
トレンドピースのベルトバッグでさらに軽快な出で立ちに

赤となじませやすい素材のひとつに、デニムが挙げられます。色の濃いインディゴから、白っぽいウォッシュカラーまで、ブルー系のデニムは幅広く赤と好相性。互いを引き立て合います。

デニムジャケットの上から、赤の色味が濃いアウターを、袖を通さない肩掛けでオン。クールな寒色のジャケットと、暖色の赤アウターが響き合って味わい深い着こなしに。レイヤードの立体感を際立たせるテクニットして参考にしてみて。

■5:スパイシーな小物で差し色使い

赤いバッグを取り入れたコーディネートの女性
小物の赤との調和で、ドレッシーな印象へ

アイキャッチーな赤は、見える面積が狭くても、装いのスパイスになってくれます。例えば、小ぶりのミニバッグでも差し色として使えます。

黒×白のセットアップに、ミニバッグのほか、アイウエア、シューズと、合計3つの赤アイテムを投入。ジャケットの袖先からも、ブラウスの赤をあふれさせました。赤のベルトやスカーフ、グローブなどの小物類も、ピンポイントの差し色に使えます。


気分を盛り上げたい年始のお出かけに、赤を効かせたルックは特別感を添えてくれます。ワンアイテムでも印象的に映るから、赤を上手に取り入れて、真冬コーデに華やぎとフェミニン感を上乗せしてみませんか。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃