自分が発したなにげない発言や行動が、相手にとってウンザリするような行いだった…ということもあるかもしれません。相手が表情や言葉には出さなかったとしても、心の中では「ウンザリ」と感じさせているかもしれません。

そこで今回は「相手をウンザリさせる、大人の女性が言いがちな発言」について、コミュニケーション・アドバイザーの森 優子さんに、なぜ相手をウンザリさせてしまうのか? そして代替え策を教わります。

無意識にやってるかも!相手をウンザリさせる6つのNG言動

■1:必要以上に相手の家庭の事情を詮索する

他人の心に土足で入るのは、厳禁です。

「これはオバサン化している証といえます。ある程度、親しくなってからであれば、お互いプライベートな話にもなるでしょうし『兄弟はいるの?』『出身はどこ?』など聞きやすいですよね。思わぬ共通点につながる可能性だってあります。とはいえ『親しきなかにも礼儀あり』ですから、それ以上の詮索は禁物です。なぜなら、人には立ち入ってほしくない部分があるからです。いわゆる個人情報です。

少し視点がずれますが、企業が採用面接を行うときに決して聞いてはいけないことのなかに『家庭環境や家族構成』があります。つまり、家族の収入や職業、住宅事情などを質問することは社会的にタブーなわけです。それくらい世の中が人権を尊重しているなかで、これ見よがしにあれこれ詮索をかけるのは、ある意味ただ単に支配欲が強い人だといえます。これをやっているとしたら、ただのうるさいオバサンだと思われても仕方がありません。

人は、家庭の事情など個人的なことに関しては、話すときは自分から話すものです。相手が話してこないのに、こちらから根掘り葉掘り聞くことは避けましょう。万が一、話しているときに相手が『私、自分のことなのによくわかっていないんです』など、あいまいな返事をしてきたら、ウンザリされ始めたサイン。『私としたことが、つい質問じみてしまってごめんなさいね』とさらっと謝って、今後は聞かないようにしましょう」

■2:必要以上に相手の恋人のことを、根掘り葉掘り追求する

恋人などの話に踏み込み過ぎるのは我慢

「これも注意が必要です。例えば、最近お付き合いし始めた恋人ができたことを聞いた途端『いくつ?』『年上?年下?』『どこで知り合ったの?』『どこに住んでいる人?』『仕事は何をしてる人?』『なんていう会社?』などと質問攻めにするなど。これではウンザリどころか『うるさいオバサン』というレッテルを貼られ『うっかりあの人には話せないわ』と思われてしまう可能性大です」

でも、相手の恋人のことは気になることも多いですよね。どうしたら良いのでしょうか?

「ここは詮索したくても我慢。まずは『よかったね』と、喜びを共有してあげることが大切です。その上で『きっと素敵な彼氏なんでしょうね』と言ってみてはどうでしょうか。これなら質問ではありませんから、彼氏のことを話したいと思えば、これをきっかけに話が聞けるかもしれません。とはいえ、あくまでも聞き役に徹し質問攻めにしないように」

■3:「昔、5人の男性から告白された」など、若いころの栄光を自慢する

「これも完全にオバサン化しています。若いときにモテた話をしたくなる気持ちはよくわかります。『それはすごいですね!』と言ってもらいたい心理が働くわけです。実際、当時は本当にモテていたのかもしれません。しかし、それは過去の栄光に過ぎません。もちろん『それはすごいですね!』と素直に捉えて言ってくれる人は多くいますが、『それって自慢ですよね』とウンザリされてしまうケースが多いのも事実です。なぜなら皆がみんな寛容なわけではないからです。そして本当にモテた人というのは、自分からは話さないものです。

『さぞかし昔はモテたでしょう』と聞かれたとしても、『そんなことはないけど、まあ若いときの話よ』とか『そんな時代もあったわね』と謙虚に答えます。

聞かれてもいないのに自分から話してしまうのは『聞いてないよ』と、ウンザリされてしまうだけです。しかも『5人に告られた』という具体的な人数が、ウンザリにさらなる拍車をかけさせてしまいますから特に要注意。話題がモテ話になって、どうしても話したくなった場合は『昔は告白されたことはあったなあ』と懐かしむ程度の発言にして、人数までは言わないようにしましょう」

■4:いつもネガティブな表現で終わる

自分にも周囲にも悪影響では?

「人は完璧ではありません。どんなに明るくポジティブ志向な人でも落ち込むときはあります。そんなときはつい弱気な発言をしてしまうことだってあるでしょう。ですが、これがいつもとなると聞かされる側はウンザリしてしまいます。『どうせ私は何をやってもダメだから』『うまくいかなかったらどうしよう』『私ってほんと運が悪い」などなど…。

なぜウンザリするか。それはネガティブな言葉を使ってばかりいる人の雰囲気は、不機嫌そうだからです。眉間にしわが寄り口角は下がっていて、どこか暗そうです。とてもいい印象とはいえません。誰だって暗くて不機嫌そうな人といるよりは、明るい笑顔で前向きな発言をする人といたほうが元気になりますよね。

そして、マイナスな言葉は相手がウンザリするだけでなく自分の運気も下げていきますから要注意です。つい言いたくなってしまう気持ちもわかりますが、深刻な悩み相談でない限りできるだけ言わないように心がけること。それこそが自分自身の運気を上げ、人間関係をスムーズにしていくことに間違いありません」

■5:SNSで、ことあるごとに共有タグ付けや「いいね」を要求する

タグ付け、どうしていますか?

「これも気持ちは分かります。SNSでコミュニケーションを取ることが主と言っても過言ではないほど、世の中はSNSを使用している人であふれています。そして10~20代の若い世代に比べると、大人世代はフォロワー数も少ない人が多いようです。もちろんすべての人ではありませんが、仕事をしながら家庭も守るというライフスタイルが限られてくる年代ですから仕方がありません。

そんな世代が『いいね』や共有タグ付けを要求するのは、自分の存在やしたことを認めてほしい表れだと思うのです。つまり『いいね』をしてもらうと、認めてもらえたと思うわけです。誰だって『いいね』がつけられれば嬉しいのですから、それは自然な感情です。

ですが、要求するのは避けたほうが無難です。あくまでも『いいね』は、義理でつけるものではないからです。要求されると強制されたようで、これが“ことあるごと”だと人によってはウンザリされます。それに友達ならば、何も言わなくてもポチッと『いいね』してくれることでしょう。数はあまり気にしないようにすることです。

『いいね』の数でその人の価値が決まるわけではありませんし、それよりは楽しい投稿をして円滑なコミュニケーションツールとして使うほうがいいですね。

そして特に気をつけたほうがいいのが『共有タグ付け』です。どうしてもお願いしたい場合は、きちんと聞いて、決して強制するような言い方をしないように心がけることがポイント。『タグ付けしても大丈夫? もししないほうがよければしないから言ってね』と聞いて確認することが大切です」

■6:年下女性に向けて「〇〇ちゃんはまだ若いんだから」と、やたらと年齢差を強調する

同じ立場で語り合うと、新たな発見もあるかもしれません。

「これに関しては、この発言をする前にどんな話をしていたか、どんなシチュエーションであったかによっても受け取り側の印象は変わってきますが、それ以前に最も気をつけるべきは『言い方』です。

例えば、ちょっとした悩みを打ち明けられたとしましょう。

『大丈夫よ。まだ若いんだから』
『自信をもってね。私と違ってまだ将来があるんだから』

と、安心するようなプラスの言葉を加えて言えば、ウンザリされるどころか優しい言葉で励ましてくれたと感謝されるのではないでしょうか。

逆に“何を言ってんのよ?”のような言い方で『まだ若いんだから』と言われたら、まるで相手にされていないような距離間を感じさせてしまうことになりかねません。突き放すような言い方は避けましょう。

年齢を重ねたがゆえの本当の美しさとは『思いやりのある余裕』です。同性である自分より年下の女性には、お説教のようにならないように、優しくアドバイスをするような言い方を心がけることが大切だといえます」

いかがでしたでしょうか。ウンザリされないためのコツ、森さんのアドバイスから見えてきましたよね。ぜひ実践の場で披露して、一目置かれる大人の女性を目指しましょう!

森 優子さん
コミュニケーション・アドバイザー
(もり ゆうこ)14年間のダブルワーク(大手求人広告会社での営業と銀座のクラブホステス)より、人づきあいで大切なのは「愛」だと確信している。著書に『雑談が上手い人、下手な人』(かんき出版)、『嫌なことを言われた時の、とっさの返し言葉』(かんき出版)。
森さんのブログ「愛される人になるコミュニケーション」
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
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