日本全国に温泉宿は数多あれど、情報の海のなかから本当に満足度の高い一軒を見つけ出すのは至難の業。そこで、本連載では、国内外の温泉を巡りその神髄を知り尽くした温泉ジャーナリスト・植竹深雪さんに、自ら足を運び五感で確かめた上質な宿をピックアップしてもらいました。
極上の湯に癒されるのはもちろん、その土地ならではの美食やホスピタリティで心ゆくまでリフレッシュしたい! そんな大人の女性のニーズに応える至福の旅をナビゲートします。今回ご紹介するのは福島県・小豆(あずき)温泉にある「花木(かぼく)の宿」です。

公式サイト
標高800mの避暑地で鮮度のよい名湯を堪能
福島県の南西部に位置する南会津町。その標高約800mの地に湧く小豆温泉は、夏でも凜とした涼風が吹き抜け、下界の喧騒や暑さから逃れたい人に好適なロケーション。鳥のさえずりと葉擦れの音が優しく五感をほどいていくような自然豊かな温泉地の一画に佇むのが、今回ご紹介する「花木の宿」です。
木の温もりが感じられる館内は、山の宿らしい素朴さを残しながらも、モダンで手入れの行き届いた空間。館内の至るところで瑞々しい緑を身近に感じられ、季節の移ろいをゆっくり味わいながら名湯に身をゆだねる贅沢な旅時間を過ごすことができます。
「こちらの宿の温泉は、自然に湧出した自噴泉で、泉質は単純温泉。鼻腔をくすぐる硫黄の香りが温泉情緒を醸し出し、肌なじみのよい優しい浴感の湯が非常に心地よく感じられます。湯量が豊富で鮮度もよく、緑深い自然に囲まれた秘湯にてのんびり湯浴みすることで、日頃の疲れがほどけていくかのような感覚が得られました」(植竹さん)
大浴場は、趣の異なる「石の湯」と「木の湯」の二種。「石の湯」は重厚感ある石造りの内湯と自然の岩を生かした野趣溢れる露天風呂が特徴で、奥会津の自然をダイレクトに感じられます。一方、「木の湯」は内湯・露天風呂共に天然檜をふんだんに使用。木の香りと優しい肌触りを感じながら湯浴みを楽しめるのが格別です。
また、2023年にリニューアルした離れ客室は、源泉かけ流しの内湯と石積みの露天風呂を備えているのも魅力。露天風呂には深さと湯温が異なる2つの浴槽が設けられており、浅めの浴槽では寝湯のように寛ぐこともできます。客室にいながら、自分のペースで良質な湯と向き合えるのは温泉好きにはたまらない至福のひとときです。
旬を尽くした会席料理で山の恵みを五感で満喫
夕食は、南会津の豊かな自然が育んだ旬の素材を生かした会席料理。季節ごとにメニューは変わり、初夏には“清流の女王”と称される鮎がメイン料理の一品として登場します。また、通年で人気を集めているのが、上質なうま味をもつ福島牛や会津の食文化を代表する馬刺しなど。四季折々の味覚に加え、土地に根付く食文化に触れられるのも旅の醍醐味です。
朝食は、山の恵みを少しずつ品数豊富に楽しめる贅沢な和食御膳。丁寧に作られた地元の郷土色溢れるおかずはご飯のお供にぴったりです。南会津の自然の恵みを五感で享受できる朝餉は一日のスタートを穏やかにサポートすると共に、旅のフィナーレをしみじみと満ち足りたものにしてくれます。
以上、福島県・小豆温泉の「花木の宿」をご紹介しました。日常の喧騒から離れ、自然の恵みに身を委ねながら心と体を整えたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 花木の宿
- 住所/ 福島県南会津郡南会津町大桃平沢山1041-1
客室数/全25室
料金/朝夕2食付き 2名1室1名 本館¥14,300~(税込) 離れ¥41,800~(税込) - TEL:0241-76-3115
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- TEXT :
- Precious.jp編集部

















