社会人として、同じく社会人である多くの人と関わっていく際、それ相応の振る舞いや配慮が求められるもの。
わざわざ誰かに「こんなときはこうするのがマナーだよ」と言われることはないものの、社会人としての常識のひとつと認識されている行動は、多々あります。これに関連して最近、インターネット上で「社会人としてどうなの? と思ったこと」というトピックが話題となっているのを、ご存知でしょうか?
社会人としての常識は、「時間を守る」「身だしなみを整える」といったような、学生時代から言われているようなものだけではありません。普段は気をつけているつもりでも、いつの間にか周囲に不快な思いをさせていたり、マナー違反だと思われていたりしたら、嫌ですよね。
そこで今回は、社会人として周囲に「ありえない」と思われてしまう、NG行動について紹介します。知らず知らずのうちに、あなたもこんなことをしていませんか? 常識ある社会人として周囲と関わっていくためにも、以下のような振る舞いはしないように意識してみましょう。
周囲の人に「社会人としてありえない」 と思われてしまう行動7選
■1:体調を崩しても病院に行かない
体調を崩してしまったけれど、仕事を遅刻したり休んでしまったりしたら、周りに迷惑をかけてしまうかも……。そんな周囲への気遣いの気持ちから病院に行くことなく、会社に行ってしまうことで、逆に社会人として非常識と思われてしまう可能性があります。
「高熱を出したのに、病院に行かないで会社に来るのはエチケット違反。本当に申し訳にと思うのなら、しっかりと病院に言って治療して欲しい」「インフルエンザと自己診断した上に、たったの3日でマスクもせず出勤してきた同僚。会社に妊婦もいるのに配慮が足りなすぎます」と、インターネット上でも、多くの人が介するオフィスなどに体調不良のまま、出勤する人に対して批判の声を上げていました。
症状が治まっても、まだ症状の原因となるウイルスなどを保菌している場合もあります。元気になったように見えても、周囲の人たちに病気を移してしまう可能性が高まります。
もちろん、これは友人との遊びの予定などでも同じ。自分自身の体調だけではなく、周囲に病気をうつさない努力をすることも大切です。
■2:間違った日本語を使う
これも社会人としてありえない言動のひとつとして、多く挙げられています。話すときはもちろん、多くの人が気になってしまうのが、メールでのやり取りの場合のようです。
「こんにちは、こんばんはという挨拶をこんにちわ、こんばんわと書く人。わざわざ指摘はしないですが」「謙譲語と尊敬語が混ざった状態で、取引先にメールを送る。同じ会社に所属している人間として恥ずかしいです」と、語る人がいるように、形に残ってしまうメールの文面などでの誤った言葉や、文字の使い方は多くの人の目に止まるものです。
場合によっては、「年甲斐もなく……」と、心の中でけなされてしまうことも!
こういったメールの文面や話し方は、本人としては茶目っ気を出しているつもりでも、周囲からは社会人としての常識がないと思われてしまいます。相手との距離感に関わらず、正しい日本語を使用することが無難です。
■3:噂話や陰口を本人に伝える
噂話や、誰かが言っていたことを本人にわざわざ伝えようとすることも、社会人として配慮が足りず不快と感じている人が多い行動です。
そういった行動は、時に職場などコミュニティ内でのトラブルを引き起こしてしまいます。
「良かれと思って話したのだろうけど、そのせいで揉め事が起きて1人会社を辞めることになった」「その場にいない人の悪口を言っていることがわかってしまい、気分が悪い。伝書鳩なんかしても良いことがないのに」このようにインターネット上でも、この行動に不快感を感じている人が多い様子。
中学生、高校生ならまだしも、社会人になってまで喧嘩仲人をしていると、周囲から子どもっぽい人という印象で見られ、だんだんと人が離れていってしまう原因になります。
「これを伝えたら傷つくかも」と、相手の心情に対する想像力を働かせて、言わなくても良いことに対しては言葉を飲み込むことも大切です。
■4:お昼休みに、わざわざ取引先に電話をかける
時間を守ることは社会人として当然の常識。そう自覚して行動している人がほとんど。もちろん、遅刻などはしないように心がけている、という人は多いはずです。しかし、案外頭の中から抜けてしまうのが「相手が今何をしているか?」という部分です。
インターネット上では、「お昼時に相手先の会社に電話をしたら、明らかに食べ物を咀嚼しながら会話をされて不快だった」というコメントに対して、「12〜13時は多くの会社でお昼休み。むしろその時間に電話をかける方がマナー違反」「ランチを食べる時間くらい気を遣ってあげて」という反応が多く見られました。
相手の事情をすべて把握することは難しいですが、食事をしている時間、就寝しているであろう時間など、予想がつく時間帯に関しては相手への配慮をしながら、コンタクトを取るようにしましょう。
■5:好き嫌いを露骨に態度に出す
自分の好き嫌いで周囲に対する態度を変えたり、嫌悪感を露骨に顔に出してしまうことも、多くの人が社会人としてありえない言動と感じています。
「お気に入りの相手や上の立場の人には愛想が良いけれど、自分が嫌いな相手にはおざなりな態度を取る人がいる。時には無視まですることも……」「あまり仲が良くないママ友が、私の子どもの挨拶まで無視する。私だけならまだしも」など、周囲はそんな態度をしっかりと見ています。
あからさまに、ないがしろにするような態度を取られることは、気分の良いものではありません。
そういった態度を周囲に撒き散らすことで、自分がお気に入りだと思っていた人にも「社会人としてその態度はどうなの?」とマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。
人によって合う合わないは、誰にでもあるものです。社会人としてお互いに気持ちよく関われるよう、嫌いな相手を前にした時こそ、表情や態度が露骨になってしまっていないか、今一度確認してみましょう。
■6:ランチでニオイの強いものを食べてもブレスケアしない
こってりとパンチの効いたランチの後、しっかりとそのニオイ対策をしないことで、周囲に不快感を与えてしまうことも。
インターネット上ではニオイ対策をしない人に対して、「お昼ににんにくのラーメンを食べてきた同僚。せめてブレスケアをしてほしい……」「こちらの業務に支障が出るくらい臭う」と、大ブーイング!
自分自身にまとわりついたニオイや、それまでいた空間のニオイは、本人には気が付きづらいもの。せめて、ニオイの強いものを食べた後はブレスケアを飲む、消臭スプレーを衣服にかけるなどの気遣いを見せたいものです。
■7:仕事中に泣き出す
最後は、仕事中に泣き出す、という行動。この行動は、「社会人としてありえない」と思われると同時に周囲を困惑させてしまいます。
「仕事のやり方がわからないと泣いた人がいた」「彼氏と喧嘩したからと職場の、しかも人目に付くところで、大声で泣くのはどうなの?」「せめてトイレに行ってほしい」このように、インターネット上では会社で泣くことに対して厳しい意見が寄せられています。
泣いている人相手に、周囲も強く注意することができません。この行動をしてしまうことで「扱いづらい人」と認識されてしまう可能性もあります。
もちろん、日々生活していれば、泣きたくなるような辛いことも経験します。しかしそれを仕事中にまで持ち込んでしまうのは社会人としてマナー違反。しっかりとメリハリをつけて、仕事に臨むようにしましょう。
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社会人として当然のマナーや振る舞い、しっかりと押さえているつもりでも、普段意識せずに行なっている行動や発言が周囲から「社会人としてありえない」と思われていることがあります。
まずは社会人として関わる相手に対して、これをしたらどう感じるかという想像力を働かせ、配慮することが大切です。
また、社会人としてありえない、常識がない、そう感じる人を見かけたら、それを良い反面教師として、自分自身の行動を振り返ってみましょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- Rina Onodera