【目次】

「アイメイク」のやり方|4選


■黒だときつくなる「囲みライン」をツヤピンクベージュで華やかに

ピンクベージュアイラインメイクの完成

目を大きく見せたい、強く華やかさを出したい、と、黒のアイライナーで目の輪郭をぐるりと囲むように描いてしまう人がいるけれど、まぶたにハリがなく、シワが多い大人の目元ではよけい小さく見えて、実は逆効果。それならば、ほのかな赤みとツヤが華やかさを生む、パール入りピンクベージュで囲むのがベストです。

<メイクプロセス>

上まぶたはまつげの間を埋めるように描き、下まぶたは悪目立ちしないように、5点置きして抜け感を。自然に目の縦幅が強調されるし、肌なじみのいい色なのでたとえにじんでも目立たない。黒のアイラインでは得られない、柔らかさと華やぎ効果が。きつく見られがちなプレシャス世代こそ必須の色なのです。

<STEP.1>上まぶたは小刻みに芯先を動かしながらまつげの間を埋める

に芯先を動かしながらまつげの間を埋める

<STEP.2>目尻ラインは長くのばさず目尻でピタリと止める

目尻ラインは長くのばさず目尻でピタリと止める

<STEP.3>下まぶたの際に軽いタッチで5点置きする

下まぶたの際に軽いタッチで5点置きする

印象激変! 目元に【華やぎと柔らかさ】を与えるアイライナー「シャネル」スティロ ユー ウォータープルーフ N 54

■「シアーピンク」の単色シャドウを重ねてくすみを飛ばす

見た目の色と違い、赤みが控えめで腫れまぶたにならない透明感のあるコーラルピンク。微細なゴールドラメ入りで、明るく華やかな目元に。エレガンス ラズル アイカラー 39 ¥2,310

見た目の色と違い、赤みが控えめで腫れまぶたにならない透明感のあるコーラルピンク。微細なゴールドラメ入りで、明るく華やかな目元に。エレガンス ラズル アイカラー 39 ¥2,310

年齢を重ねるほど気後れしがちなピンクのアイシャドウ。腫れまぶたになる膨張色と避けがちですが、失われた目元の清潔感を取り戻すのに、必要不可欠。選ぶべきは、肌なじみのいいシアーなコーラルピンクでなかでも微細なラメが美しい、“エレガンス”『ラズル アイカラー 39』は、光と色の効果でまぶたをふっくらと見せてクマやくすみを一掃。目元を一気に明るくするベストカラーです。

<メイクのポイント>

ブラシで上下のまぶたにフワッとのせる

ブラシで上下のまぶたにフワッとのせる。

ブラウンパレットでつくったアイメイクに、この色を上下のまぶたの中央にふわっと重ねるだけ。色よりも輝きが前面に出るタイプで、アイホールの立体感がよみがえり、目元のクマ、くすみを飛ばし、活力のある明るさが生まれるのです。

目元を一気に明るくするベストカラー【シアーピンク】アイシャドウで叶う【印象的な目元のつくり方】

■ピンクのリキッドハイライトをアイシャドウ代わりに使う

ピンクのハイライトで、誰からも好感を抱かれる温かみのある肌に。
ピンクのハイライトで、誰からも好感を抱かれる温かみのある肌に。

「好感度のカギは、温もりと幸福感」と分析する小田切さん。「ホルモンバランスの整った満たされ顔を演出するには、ピンクを上手に取り入れるのがコツ」とアドバイス。「ただし、アイシャドウやチークなどのポイントメイクをピンクにすると、媚びた印象の欲張りさんに見えてしまう危険が。大人のピンクはポイントではなく面で広く淡く取り入れると、さりげなく温かみのある印象に仕上がります」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)。

<メイクのポイント>

<POINT.1>ピンクのリキッドハイライトを面で仕込む
ピンクのリキッドハイライトを薬指にとり、目尻を囲むようにCゾーンに広めにぼかす。目の下の三角ゾーン「ビューティスポット」にも同様に。
ピンクのリキッドハイライトを薬指にとり、目尻を囲むようにCゾーンに広めにぼかす。目の下の三角ゾーン「ビューティスポット」にも同様に。

「ピンクのリキッドハイライトを薬指に取り、目尻を囲むようにCゾーンにやさしくぼかします。次に、目の下の三角ゾーンにもトントンとぼかして。このビューティスポットに温もりとツヤがあると、生命感が引き立っていきいきとした表情に見えるんです。ハイライトをチークがわりにすることで、媚びない洗練された印象をキープ」(小田切さん)。

<POINT.2>まぶたにもピンクの温もりをオン
上まぶた全体にピンクのリキッドハイライトを薄くぼかす。
上まぶた全体にピンクのリキッドハイライトを薄くぼかす。

「同じように、ピンクのリキッドハイライトを薬指に取り、上まぶた全体にやさしくぼかします。アイシャドウよりもさりげなく、やさしげな目元に」(小田切さん)。

ピンクの光で「やわらかな人」に。媚びずに好印象をもたらす大人メイク術

■プラムピンクをブラウンのアイシャドウとセットで使う

プラム色アイシャドウ、脱グラデ塗りで抜け感のある印象に。
プラム色アイシャドウ、脱グラデ塗りで抜け感のある印象に。

「大人世代には深みと温もりをたたえたプラムカラーが似合うはず。使えるパレットがたくさん出ていますが、折り目正しくグラデーション塗りをしてしまうと、抜け感のない重たい印象に。慣れ親しんだグラデーション塗りは一度忘れて、もう少しラフな塗り方を試してみましょう」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)。

<メイクのポイント>

最旬プラムパレット、洒落たいならマーブル塗りが正解
プラムカラーのパレットは、まぶたの上でマーブル塗りすると旬の印象に。
プラムカラーのパレットは、まぶたの上でマーブル塗りすると旬の印象に。

「濃淡をグラデーションにするのではなく、まぶたの上で少しだけブレンドするように塗りましょう。色と色の境界が曖昧で、完全に混ざり合う手前でもやもやさせるのがマーブル塗り。あえてきっちりせず、ラフに塗ることで抜け感を演出できます」(小田切さん)。

<メイクプロセス>

<STEP.1>キャメルブラウンをアイホール〜眉下まで塗る
キャメルブラウンのアイシャドウをまぶた全体に塗る。
キャメルブラウンのアイシャドウをまぶた全体に塗る。

キャメルブラウンのアイシャドウをチップに取り、アイホールから眉下まで広めにぼかす。

<STEP.2>STEP.1と同じ範囲にプラムカラーをブレンドするように指塗り
プラムカラーを薬指にとり、キャメルにブレンディングするようにラフに塗る。
プラムカラーを薬指にとり、キャメルにブレンディングするようにラフに塗る。

プラムカラーを薬指にとり、STEP.1で塗ったキャメルと同じ範囲にブレンドするようにラフに塗る。このとき、全部をミックスしないようにあくまでもラフに塗るのがマーブルに仕上げるポイント。

旬のプラム色シャドウは、グラデ塗りじゃなく「マーブル塗り」が正解

「チーク」メイクのやり方|2選


■大人のピンクチークは、広げずボカさずが新ルール

大人のピンクチーク、広げずボカさずが新ルール。
小さくて丸いピンクのチークで、可愛くリフトアップ。

「疲れた顔をキュッとリフトアップしてハッピー感を演出するには、チークの力を借りるのが早道。特におすすめなのが、大人のくすみに寄り添って洗練された可愛げをプラスするスモーキーピンクのチークです。ただし、ピンク系チークは、ついいつもの癖で無難にふんわり広くボカすと、途端に媚びたイメージになってしまうから要注意。塗り方にはアップデートが必要です」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)。

頬の高い位置にくすみピンクのチークを小さめに塗ると、ぷりんとかわいい頬に見える。
頬の高い位置にくすみピンクのチークを小さめに塗ると、ぷりんとかわいい頬に見える。

「媚びずに可愛げを演出するピンクチークの塗り方は、小さく丸く高く塗るのがポイント。頬の高い位置に広げずに塗ることで、リフトアップ効果も期待できます」(小田切さん)。

<メイクのポイント>

黒目の下からブラシの幅に「なでおろし」塗り
黒目の下にブラシをあて、なでおろすように塗るのがコツ。
黒目の下にブラシをあて、なでおろすように塗るのがコツ。

「スモーキーピンクのチークをブラシに取り、黒目の下から小鼻の横のラインまでなで下ろすように塗ります。ポイントは、幅を広げずにブラシの幅に塗ること。広げていいのは、左右5mmまでと心得て」(小田切さん)。

ピンクチーク、ボカして広げて損してない?「小さく丸く高く」が大人を可愛く見せる新ルール

■ピンクチークにハイライトを仕込んで、くすみ黄ばみ肌をリセット

くすみや黄ばみを払拭して透明感を引き出す若返り効果あり。ふっくらと頰を持ち上げ幸せ顔に。
くすみや黄ばみを払拭して透明感を引き出す若返り効果あり。ふっくらと頰を持ち上げ幸せ顔に。

<メイクのポイント>

さりげなくたるみ頬を持ち上げて失敗なし。肌に寄り添うピンク

本来ピンクは透明感のある色なので、くすみ肌にふわーっとなじませても色は濁り、リフトアップ効果も得られない。いきなりピンクをぼかすのではなく、先にハイライトを仕込む下準備で、肌のくすみを払拭してからのせるのが得策です。ハイライトをのせる範囲は、小鼻脇の位置からこめかみ手前まで楕円形に、頬骨よりも少し上までのせること。これで頬の高さがグッと上がり、顔立ちがシャープに! つまりたるみ解消にもなるので、大人はハイライトがセットされているものを選ぶべき! 色は肌に溶け込むようになじむピーチピンクがベストで、ハイライトをのせた範囲よりも少し下の、頬骨を中心に楕円形に塗布を。この2ステップが透明感&リフトアップがかなう、最も効果的な塗り方です。

<メイクプロセス>

透明感がアップするハイライト+チークの塗り方

<STEP.1>初めにハイライトを頬骨より少し上までのせる
ブラシにとり、小鼻の脇からこめかみ手前まで、 頬骨の上にはみ出すように塗布。目の下のくぼみもふっくら見せる効果が。
ブラシにとり、小鼻の脇からこめかみ手前まで、 頬骨の上にはみ出すように塗布。目の下のくぼみもふっくら見せる効果が。
<STEP.2>頬骨の上を中心に楕円形にピンクチークを重ねる
黒目の位置の延長線で小鼻の脇あたりが起点。次にこめかみ手前に向かって、頬骨を中心に楕円形にぼかしていく。
黒目の位置の延長線で小鼻の脇あたりが起点。次にこめかみ手前に向かって、頬骨を中心に楕円形にぼかしていく。

大人はハイライトが必要でした! くすみやたるみを解消する「ピンクチーク」の塗り方とは?

「リップ」メイクのやり方|2選


■「青みニュアンス」を足してあか抜けて

青みピンクのリップで、ピンクコーデを大人っぽく気品ある印象に。
青みピンクのリップで、ピンクコーデを大人っぽく気品ある印象に。

春になると着たくなるピンク。服に合わせてメイクもピンクに…とは思いがちだけど、大人の女性がお洒落に着こなすには、もうひと押し必要。ピンクをお洒落に、大人の女性らしくカッコよく着こなすためのテクニックとは?

「ピンクの服にストレートなピンクのメイク、では甘さ過多になりがち。青みニュアンスを加味することで今っぽさと、大人の女性に品格を演出することができます。僕のおすすめは、リップに青みを仕込むこと。パープル寄りのピンクのリップとグロスを唇に添えるだけで、ぐっとフレッシュな印象に。グロスのツヤが、今っぽさをアシストしてくれます」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)。

<メイクのポイント>

青みピンクのグロスでフレッシュな表情にシフト
青みピンクのマットリップの上に、青みピンクのきらめきグロスをON。
青みピンクのマットリップの上に、青みピンクのきらめきグロスをON。

「ベースは、青みピンクのマットリップ。全体に塗ったあと、青みピンクニュアンスのグロスを重ねます。今シーズンは、あえてツヤ感たっぷりに仕上げたほうがお洒落な印象に仕上がります」(小田切さん)。

旬の青みニュアンスメイクで、大人のピンクコーデをカッコよく、お洒落に昇華!

■ローズピンクのリップで大人女性の顔を品よく華やがせる

【セルフメイク→長井メイク】

ヌーディなベージュから、艶やかなローズピンクリップにシフト。表情がパッと華やぎ、肌色もクリアに。
ヌーディなベージュから、ツヤやかなローズピンクリップにシフト。表情がパッと華やぎ、肌色もクリアに。

「大人女性は、ローズピンクのリップに挑戦すべし! 一見、派手な印象で敬遠されがちなローズピンクのリップですが、くすみが気になる大人女性の肌をクリアに見せてくれるので、ぜひチャレンジしてみてください。特に『クレ・ド・ポー ボーテ』のリキッドルージュは、色味が絶妙。唇にスッと溶け込むように馴染み、肌のくすみを飛ばしながら、唇と肌に血色感を与えてくれますよ」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)。

<メイクプロセス>

大人におすすめのローズピンクリップの塗り方

<STEP.1>リップケアのあと、ティッシュオフを
リップメイク前に、リップクリームを下地代わりに塗っておくと、乾かずふっくらとした仕上がりに。
リップメイク前に、リップクリームを下地代わりに塗っておくと、乾かずふっくらとした仕上がりに。

リップクリームなどで、唇のベースを整えたあと、軽くティッシュオフして余分な油分を除去しておきます。このひと手間で、リップの色もちがアップして、仕上がりも美しく。

<STEP.2>唇にリップをのせる
唇の上で駅だまりしないように、余分な液をしっかりオフしておきます。
唇の上で液溜まりしないように、余分な液をしっかりオフしておきます。
上唇の山と口角をしっかりラインどりしておくのがポイント。
上唇の山と口角をしっかりラインどりしておくのがポイント。

まず、ボトルの縁でアプリケーターをしごき、余分な液を落としてから唇にのせます。輪郭をとり、その後内側を塗りつぶし、「んー、ぱっ」でリップをなじませます。

<STEP.2>指でなぞり、輪郭をぼかす
 

仕上げに輪郭部分を指でそっとなぞり、ラインをほんのりぼかします。リップカラーに自然なグラデーションをついて、ローズカラーも自然な印象に。

【AFTER:ツヤっぽいのに上品な大人のローズピンクリップ】

口元にポイントを置くことで、顔の下半分がキュッと引き締まり、シャープな印象に。
口元にポイントを置くことで、顔の下半分がキュッと引き締まり、シャープな印象に。

表情を上品に華やがせる「クレ・ド・ポー」のローズピンクリップ

この記事の執筆者
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