【目次】
【POINT1】ベースメイク
【1】「下地」の塗り方
大人の肌づくりの過程で「下地」は最も重要なパートです。なぜなら下地には、肌の凹凸を滑らかにする、化粧崩れを防いでファンデーションのもちをよくする、肌のくすみをカバーして透明感を出す、ハリを出して若々しく見せる…などの効果があるからです。下地がうまく塗れたら、肌づくりの7割は完成したも同然! その後に塗るファンデーションも薄くて済みます。おすすめはコーラルとパールの2色塗り。40代になると、女性の肌は乾燥やくすみなどに加え、シミやしわ、ハリ感の低下など加齢による肌トラブルも増えてきます。これを1色でカバーしようとすると、厚塗りになってしまいます。ですからコーラルでトラブル補整、パールで立体感を同時に出すのです。
\「下地の塗り方」を動画でチェック!/
下地はコーラルとパールの2色使い
用意するのは、オレンジがかったコーラルとパールの下地。オレンジには顔をパッと明るくしてくれる効果があります。同じような効果が得られるカラーにピンクがありますが、ピンクは顔をやわらかい印象に導きます。これに対し、オレンジは元気で明るい印象に見せてくれるので、40代・50代の女性にはこちらのカラーがベスト。パールは超微粒子タイプを選びましょう。パール粒が大きいとパール感が全面に出てしまい、若々しいどころか若づくりに見えてしまうので、要注意。光の当たる加減で気持ちキラッとするようなタイプがおすすめです。
【下地のメイクプロセス】
<STEP.1>コーラルの下地を米粒大出す
・オレンジがかったコーラルは、くすみはもちろん、加齢によってできてしまった目の下のくまや、口角のたるみ影を自然にカバーしてくれる優秀カラー。
<STEP.2>目の下、小鼻、口角にオン
・コーラルは色ムラを補正してくれるので、くまやくすみなどが目立つ部分にのせていきます。
<STEP.3>目の下は優しく叩く込んで
・目の下はくまだけじゃない、加齢によるくぼみが影となり、暗さを増長させる場所。
・指の腹を使ってトントンと優しく叩き込むように、まつげの際ギリギリまで、しっかり叩き込んで!
<STEP.4>小鼻の周りはくるくると
・小鼻の周りは赤みやくすみが現れやすい部分。
・さらに皮脂も出て崩れやすい部分でもあるので、しっかり塗り込んで。
・指の腹を使ってくるくるとなじませてカバー力アップ!
<STEP.5>口角のくすみも忘れずに!
・意外に忘れやすいのが口角の下。40代を過ぎると、口角が下がり、それによって下唇の角に影ができてしまう。下地の段階でくすみを払って。
・いちばん影になる上から下に向かってなじませるのがポイント。
<STEP.6>パールの下地を米粒大に出す
・パールにはくすみを払って透明感を出したり、艶を与えて立体感をプラスしたりする効果が。
<STEP.7>立体感を出したいTゾーンにオン
・いちばん高く見せたい「おでこ」の中心あたりにくるくるとなじませる。
・鼻筋は上から下にすべらせて。厚く塗るとギトギトしてしまうので、薄く塗り広げて。
<STEP.8>頬骨に沿って艶を仕込む
・指の腹全体を使って、内から外に向かって、薄く均一に広げたら、最後に頬骨に沿って重ねる。
<STEP.9>あごの先端にもパールを忍ばせて
・最後にあごの先端にもパールをプラス。光をあごの中心の集めることで、たるんだフェイスラインがすっきり!
【2】「コンシーラー」の塗り方
[目の下]シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に
目の下のクマはもちろん、シワ、キメの乱れもミクロな影となってくすんだ印象に。そこで、リキッドコンシーラーで目頭の下から3方向にラインを引き、範囲を広げないようにしながら、スポンジでトントンと優しくなじませて。
[ほうれい線]ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー
ほうれい線の影は小鼻脇がいちばん深くなっているので、小鼻脇の上の方から順にのせていきます。ほうれい線と垂直になるように、短めにラインを引くのがコツ。厚めに塗るとヨレやすくなり、たまってしまうので、薄く塗ります。小鼻の丸みに沿って、スポンジでよくたたき込んで。
[眉間]眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ
表情によって現れる眉間の縦ジワ。この縦ジワに対しても、ほうれい線と同様に、垂直になるようにラインを引きます。表情でシワが動くので、ヨレないように、スポンジで上に向かってなじませながら、よくたたき込んで。鼻筋の立体感も出てメリハリ顔に仕上がります。
ノーファンデーションでも美肌映え!「影を消すライン」で立体的な美人顔に
【3】「ファンデーション」の塗り方
【ファンデーションのメイクプロセス】
<STEP.1>のびがいいので少なめで十分。一度に塗るのではなく、半顔ずつ塗ること
・カバー効果を高めたいと、つい多めにとりたくなりますが、これが厚塗り、ムラづきのもと。
・何度も言いますが、ファンデーションのテクスチャーも粉体も進化しています。のびはいいし、光反射効果に優れ、薄くてもアラはしっかりと隠せますから、少なめで十分。
・パフやスポンジにとる場合は半分くらい、リキッドなら米粒大をまず片頬、額、鼻の半顔に塗る。
・次にもう1度同じ量をとって、片頬、口元を塗り、その残ったぶんでまぶたを塗る。
・足りなければ後から重ね足すこともできるので、まずは少量から始めて。
\半顔に使用する正解の使用量/
【クッションコンパクト】 最も厚塗りになる危険あり。パフの半分の量が最適。 粉っぽさを回避するには、とる量を加減するのが最善策。特に目の下、口周りは乾きやすいので薄くのせること。
【リキッドタイプ】 少量でカバー効果あり。米粒くらいが適量。 薄くのばすだけで十分なので、足りなかったら足す、くらいの少なさにしておくのが厚塗りにならないポイント。
【パウダリータイプ】 ベッタリとつかないようにとる量はパフの半分以下。 粉体量が増しカバー力が高くなったぶん、パフの広範囲にとってしまうとベッタリと多くついてしまうので注意。
\2回に分けて、半顔ずつ塗布/
・線で示したように、顔をふたつのエリアに分けて塗布を。
・シミ、くすみがカバーしきれなかったら、最後に重ねづけすればいいので、始めは少量を心がけて。
<STEP.2>しっかり塗るところ、薄く塗るところ、塗らないところを知ること!
ファンデーションをキレイに塗る、というのは顔全体に均一の厚さで塗ることではありません。場所によって「しっかりと塗るところ」「薄く塗るところ」「塗らなくていいところ」があり、プロはそれを意識しているから、自然で美しい肌に仕上げることができるのです。
・頬のいちばん高い位置はしっかりカバーして、艶感を強調。
・フェイスライン、生え際は塗らない。
・それ以外の額、目周り、口周りはよく動いてヨレやすい場所なので、なるべく薄めに仕上げること。
・この法則を守るとメリハリ感まで生まれ、小顔効果も得られます。
<STEP.3>どのタイプのファンデーションも塗り始めが肝心。頬骨の高い位置からのばす
ベースメイクを美しく仕上げるためには、ファンデーションをどこから塗り始めるのか、が重要。なぜなら最初につけたところに多くつくので、艶が欲しいところ、くずれにくいところから始めるべき。なので、塗り始めのスタート地点は「頬骨のいちばん高い位置」が正解です。今までのファンデーションの塗り方の常識とされてきた「内側から外側」の方向で塗ってしまうと、目の下に厚くたまりやすく、ヨレやくずれの原因になるので、これが習慣化している人は、すぐに変えましょう。額は眉間の少し上から放射状に生え際に向かってぼかしていくと自然に仕上がります。小鼻や口周りは厚塗りにせず、指やスポンジに余ったものを薄く塗ってヨレを防止。これに気をつけるだけで、長時間、メイクくずれが起こらず若々しい印象をキープできます。
【額のポイント】 眉間の少し上から放射状にのばしていく。 額は表情で多く動く場所なので薄めに塗布を。また生え際にたまると厚塗りに見えるので、ぼかす程度に。
【小鼻のポイント】 毛穴が目立つ小鼻部分は埋めるようになじませる。 毛穴が広がっているので、ファンデーションを入れ込むように塗るのが正解。ただしくずれやすいので薄めに。
【口元のポイント】 よく動く場所なので薄く指に余ったもので十分。 特に口角下を明るくすると口角が引き上がって見える効果があります。なので塗り忘れやムラ塗りに気をつけて。
\正しい塗り方の手順/
1. 頬骨の高い位置から中心に向かって放射状にのばしていく。
2. そのまま、つけ足さずに額は眉間の少し上から、生え際に向かって放射状にのばし、鼻を塗る。
3. ファンデーションをとり、反対側の頬を1と同じ方法で塗る。
4. そのまま口周りを仕上げる。
5. まぶたは残った分を塗布する。
6. 最後に指、またはスポンジでムラ付きしているところをならす。
<STEP.4>グイグイと力まかせに塗らないこと。指、スポンジの使い方も気をつけて
時間がない朝は、とにかくファンデーションをすばやくのばしたい。だからといって皮膚が大きく動くほど、グイグイと力まかせに塗るのは厳禁。早くのばせるわけでも、カバー力が増すわけでもないし、その刺激の積み重ねが肌にダメージを与えている可能性も! プロにメイクをしてもらうとわかるのですが、まるで羽根が触れるような、ソフトタッチが基本。プロ並みの仕上がりを目指すなら、優しいタッチでスタンプ塗り、もしくはスポンジを滑らすのを心がけて。
<STEP.5>ブラシでトントン、クルクル。このひと手間でより美しい仕上がりに
ブラシを使うと、指やスポンジよりもムラなく密着させることができるので、カバー効果を高めたいときの重ねづけに最適。特に毛穴カバーはブラシづけがベスト。下から上へと動かしやすく、クルクルと小さく円を描きながら塗布すると、下向きのたるみ毛穴にファンデーションを押し込むことができ、ふんわりと自然に隠すことができます。さらに密着力も高まるので、メイクもちが格段にアップするのも利点。
適量が多すぎる、塗る方向が違う!ファンデーションの「老ける塗り方」を見直す5つのポイント
【POINT2】チークメイク
「チーク」の塗り方
いつもより少しだけ下の位置に、横顔まで意識して幅広く。上げも下げもしないフラットチークならたるみもほうれい線も見えないたるみやほうれい線を目立たなくするには、チークを少しだけ下の位置に、そこから上げも下げもせず水平に入れること。黒田流5ミリ「上げる」メソッドの第2番目は、チークの入れ方にあります。
「頬に色鮮やかなチークが入っていれば、人の目は必ずチークのほうに誘導されます。だから、ほうれい線のギリギリ上にチークを入れて、それを目くらましに使う。具体的には、まず、入れる位置をほんの少しだけ下げること。みなさんはチークは笑ったときに頬骨の最も高い位置に入れると習いましたよね。でも、頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田 啓蔵さん)。
チークも年齢に合わせアップデート。変化を受け入れることこそ、老け見えさせない極意かもしれません。
【チークのメイクプロセス】
<STEP.1>使うのはブラシの側面、頬に当てるのも側面
黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。
●色はブラシの側面全体につける
<STEP.2>頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる
頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。
●NGメイク例
<STEP.3>光をプラスしてさらに「上げ」
さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。
美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー
【POINT3】アイブロウメイク
「アイブロウ」の描き方
今どきの眉は、太さは出しながらも自然であることが大切。とはいっても40代・50代の女性は、眉山を強調したシャープな細眉時代が長かったせいか、眉を下げることにためらいを感じてしまうのも事実です。眉山を意識しすぎると、描き方自体が古くさくなってしまうので、ここは考え方を変えて、眉下を太めに描くようにしましょう。眉下に色を乗せることで、今っぽい直線眉になるのはもちろん、眉と目の間隔が狭まるので、若々しい印象に見えるんです。
のっぺり眉はNG。リキッド×パウダーのダブル使いで、眉にも立体感を出して!
太眉に寄せたいからといって、単色塗りで一気に描いたのっぺり眉は逆に古く見えてしまいます。今どきの眉は、リキッドとパウダーを使って立体的に描くのがポイント。このところ多く出ているリキッドは筆ペンタイプなので、眉が1本1本描けるのでおすすめです。色は、髪色と同じ、もしくは気持ち明るめのブラウンを選択すると、自然な印象に仕上がります。
\「アイブロウの描き方」を動画でチェック!/
【アイブロウのメイクプロセス】
<STEP.1>スクリューブラシでとかして、毛流れを確認
実は眉は年齢がとても出やすいところ。年を重ねるごとに少なくなるし、ハリも失われてきます。また、若いころに抜き過ぎてしまった人は、生え方がゲジゲジだったり、生えてこなかったりすることも。まずは眉を描く前に毛流れを確認しましょう。スクリューブラシを眉と平行に持ったら、まず上に向かってとかします。生えグセとスカスカになっている部分を確認したら、最後に眉頭から眉尻に向かって整えましょう。
<STEP.2>リキッドタイプのペンシルで、眉の隙間を1本1本描いていく
STEP.1でスカスカしていたところや、長さが足りなかった部分をリキッドタイプのペンシルで1本1本描いていきます。眉山がしっかりある人(鋭角)は、山を強調しないよう、内側部分だけ描き足して、まっすぐ自然な眉になるようにします。眉山が外側にある人や、表情筋がゆがんで外側にズレてしまっている人は、眉全体がだらりと広がった印象に見えてしまいます。眉山の眉頭側を気持ち書き足して、キュッと中心に寄せるようにしましょう。眉尻の止め位置は、小鼻と目尻を結んだ延長線、眉頭の底辺の位置より少し上めにすると、目尻が自然と上がり、目が大きく見えます。
<STEP.3>眉頭の欠けている部分を「明るい茶色のパウダー」で埋める
眉頭が欠けていると、直線的な眉に見えないのはもちろん、眉と眉の間が広がって間延びした印象に。明るい色のパウダーで、眉頭の角を描き足して。広がった眉間を狭めて眉山を中央に寄せることで、引き締まった存在感のある眉に。求心力も生まれるので、小顔効果もアップ。
<STEP.4>眉下に色を足す。ここにしっかり色を入れるのがポイント!
眉下を抜きすぎた弓形眉は、間延び顔の原因に。STEP.3で使った明るい色のパウダーで、えぐれた部分を埋めるよう、パウダーをのせていきます。眉下を太くまっすぐに仕上げることで、眉と目の間隔が狭まり若々しい表情に。間延びしてハレぼったく見えていたアイホールも引き締まり、小さく見えていた目もくっきり!
<STEP.5>最後に濃い茶色のパウダーをふわっとのせて
仕上げに濃いパウダーを眉全体にふわっとまといます。太さを出したいからといって、たっぷり塗ってしまうと、のっぺり眉になってしまうので要注意。立体感は出しつつ、全体のトーンだけそろえる気持ちで。
<AFTER>
細眉は老けを呼ぶ。ふわっとソフトな太眉でマイナス5歳眉を目指して!
「アイブロウマスカラ」の塗り方
【How to make-up】眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ
洗練された自然な太眉を作れて、ワンランク上の仕上がりを叶えてくれる眉マスカラ。今回はその使い方を簡単3ステップでご紹介します。
<STEP.1>眉尻から眉頭に向かって毛を起こしていく
<STEP.2>眉頭は上に向けて立たせるのがポイント
<STEP.3>最後は毛流れをさばきながら整えて
眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ|大人におすすめのアイテムもご紹介
【POINT4】アイメイク
年齢を重ねると、目やまつげの悩みが多岐にわたるようになるもの。例えば、目元がくすんでアイシャドウがキレイに発色しなかったり、アイラインが引きにくくなったり、まつげが減ってきたり……。このような現象で、どんどん目力が失われていくのは辛いですよね。そこでフレームを強化し、品格がありながらしっかりと目力をアップさせる解決策をご提案。目元の老化が気になってきたら、透かしアイシャドウ、カールマスカラ、点アイライナーを使って若さを取り戻しましょう。
他人は目の大きさを「まつげからまつげまで」と判断している!
そもそも私たちは、目の大きさというと、目のフレームに沿った形だと思いがち。けれど、実は、上まつげの先端から下まつげの先端までを他人は「目」だと認識しているというデータがあるのです。ということは、アイメイク次第で目を大きく見せることが可能だということ。以下から、目を上品に大きく見せ、目力を効果的にアップさせる方法をご紹介します。
品格を失わずにしっかり目力をアップさせる「簡単3ステップ」
目力を強化させるとなると、どうしても「強さ」を求めてしまいがちですよね。しかし、大人の目力にはやりすぎ感が否めません。そこで今回は、上質で品のある目力を3ステップでかなえます。順番は、【1】透かしアイシャドウ、【2】カールマスカラ、【3】点アイライナーです。
【1】「アイシャドウ」の入れ方
温かみのある優しい色合いを生かしながら、入れ方をシャープにすれば甘くなりすぎず、ハンサムな表情に
今使っているアイシャドウパレットは、いつのアイテムでしょうか? 毎年、そう色味も変わらないし、いつも定番カラーだから…なんて思っていませんか? 実は、アイシャドウほど、色が似ているように感じても、毎年、質感や輝きが変わっているもの。手っ取り早く、今年らしいメイクをするなら、新しいパレットを新調するのがいちばんのテクニック要らず。
【アイシャドウのメイクプロセス】
<STEP.1>目尻から太めのライン状に入れてシャープに
・Aをチップにとり、アイホール全体にのせる。
・次にCをチップにとり、目尻より少しだけ外側から目頭方向に向けてのせていく。
・目尻側を太くのせ、黒目の内側に向けてスーッと細く引くようにのせて。
<STEP.2>コーラルオレンジでグラデーションをつくる
・Bをチップにとり、目の際に入れたCの境目に少しかぶせるようにして、目頭から目尻へのせる。
・Cとの境目で混ざり合い、アイホールに入れたAともつながって、キレイなグラデーションが完成する。
<STEP.3>下まぶたに明るさをプラスして
・Dをチップにとり、下まぶたの目尻から目頭に向かってチップの太さでのせていく。
・下まぶたのくすみが払拭され、明るく、透明感がアップして見える効果がある。
〈Another pattern〉シンプルに煌めきのみを使って、春らしい明るい目元に
(1)上まつげの隙間を埋めるように、黒のアイライナーでインサイドラインをしっかり入れておく。
(2)Aをチップにとり、アイホール全体にのせる。Aは煌めき度が高く、まぶたが一気に明るくなる。
(3)Bをチップにとって、下まぶたに目尻から目頭に向かってのせる。下まぶたに明るさが宿り、くすみを払う効果が期待できる。
シャネルの『レ キャトル オンブル 384』が、エレガントで春らしい目元を演出|質感違いのコーラルが柔らかく優しい
【2】「カールマスカラ」の塗り方
「カールマスカラ」でまつげ1本1本をセパレートしながらカールさせて目を縦に大きく見せる
まつげを長く見せるには、もちろんロングラッシュタイプのマスカラが必要不可欠。しかし、それにも増してポイントとなるのがカール力です。しっかりと根元から立ち上げ、キープする力が大人のまつげにはマスト。カール力、そしてロングラッシュ効果、さらにセパレート力があれば、それは大人にとって最強の目力アップマスカラです。
【カールマスカラのメイクプロセス】
私たちは、目力のあるまつげ=ボリュームと思いがちです。確かに若いころならいいのかもしれません。ですが、品格のある大人の目力を目指すなら、断然まつげの長さとカールのふたつが必要になります。理由は、まつげ1本1本にはボリュームが出るものの、束になってしまい、まつげの本数が少なく見えてしまうから。けれども、しっかり根元からカールさせて、まつげに長さを出し、扇状にキレイにセパレートすると、パッと華やいだ印象の、上品な目力がかなうようになります。このとき、下まつげにも長さをしっかり出すように塗ると、より効果的です。
<STEP.1>上まつげを根元から持ち上げて目頭方向へ
マスカラは、ブラシをよくしごき、液を適度に落としてから塗るのが鉄則。ブラシを中央のまつげの根元に当て、目頭の方向に引くように持ち上げて塗ります。すると、自然と扇状に広がるように。
<STEP.2>目尻側はブラシの先端で斜め上へと引き上げる
・目尻側はブラシの面ではなく、先端を使って、まつげの根元からグッと押し上げるようにしながら塗っていきましょう。目尻側1/3までを、同じように先端で塗っておいてください。
<STEP.3>下まつげは目尻から中央に寄せるように
下まつげに塗るときは、ブラシの先端など細かく塗れる部分を使い、目尻側から中央に向かって寄せるようにして塗ります。下まつげは目尻側に多く生えている場合があるため、下に長さを出すため、中央に寄せると効果的です。
<STEP.4>最後に下まつげを下に向けて整える
中央から目頭の下まつげを下に向かって引くようにして塗ります。最後にまつげ全体をとかすようにして真下に向かって塗り、毛流れを整えればOK!
【3】「点アイライナー」の入れ方
「点アイライナー」で隙間を埋めてまつげが密集しているように見せる
まつげとまつげの間が抜けて見えると、せっかくの透かしアイシャドウやカールマスカラの効果が半減し、スカッとした弱い印象になってしまいます。そのため、アイライナーで点々と隙間を埋めておくという、細部にまでの作業の必要が。それには、ライナーの先端が細いと使いやすく、失敗がありません。それでは実際、どのように透かしアイシャドウ、カールマスカラ、点アイライナーを使うといいのか? 以下から、具体的なテクニックを伝授していきます。
【カールマスカラのメイクプロセス】
透かしアイシャドウに、しっかりカールされた長いまつげに仕上がったとしても、それだけでは実は足りません。点アイライナーを入れたほうが目力が強いのは明らかです。まつげとまつげの間に隙間があると、せっかくアイシャドウやマスカラで上品な目力を出していても、少し間が抜けて見えてしまいます。しかし、しっかりとまつげの隙間が埋めてあると、キュッと引き締まって見え、より目力が強く見えるようになるのです。ここで注意したいのが、ラインの引き方。目の際にラインを引くのではなく、まつげの隙間を埋めるだけのさりげないラインのほうが繊細で品格のある目力が実現します。
<STEP.1>アイライナーで埋めたい場所はまつげとまつげの間
顔の斜め下から鏡をのぞき込むと、まつげの隙間がよく見えるもの。このまつげとまつげの間をつなげるようにして、アイラインを入れていくと、まつげが密集して生えているように見えます。
<STEP.2>小さく左右に描きながら埋めていく
アイライナーの先端で、まつげの隙間を左右に小さくジグザグさせながら埋めていきます。このとき、アイライナーの先端はまつげの下から差し込むような形で描いていくのがコツ。黒目の上から目尻に向かってまず入れていきましょう。
<STEP.3>目頭はそっと抜くように最後は細く
黒目の上から目頭に向けては、まつげのある部分を埋めていきます。また、目頭に向かうにしたがって徐々に細くなるように埋められると、自然な印象の仕上がりに。最後のまつげの部分は、スッと力を抜くようにラインを入れてみてください。
ボンヤリ目元が若返る!品格を失わずにしっかり目力がアップする「簡単3ステップ」
【POINT5】リップメイク
リップの塗り方
アラフォー女性の口元の悩みをリサーチしてみたところ、ほうれい線が目立つ、血色が悪い、口角が下がり気味、縦ジワがクッキリ…といった悩みが多いよう。そんな悩みを吹き飛ばすメイクテクニックをマスターしましょう。
【リップのメイクプロセス】
<STEP.1>コンシーラーで色素が溜まりがちな部分を補正
唇の色が濁りやすい口角、下唇の下、上唇の山をコンシーラーで補正します。このひと手間でリップの発色が綺麗になります。また、コンシーラーは肌よりも明るいものを選ぶこと。唇は皮膚が薄いため、厚塗りになりにくい薄づきタイプがおすすめです。
<STEP.2>リップライナーで唇全体に塗りつぶす
まずはリップライナーで唇全体を塗りつぶします。後で輪郭を描くため、はみ出しなどは気にせず豪快に塗って。塗りつぶす前にリップクリームを塗っておくと、滑りがよく、スルスルと塗ることができます。
<STEP.3>輪郭をオーバー気味に描く
リップライナーで、実際の唇よりもオーバー目に輪郭を描いていきましょう。下唇は厚みのあるぽってりとした印象に、上唇の口角は少し上げるように描くと、ほうれい線や口角の下がりをカバーすることができます。唇の山は尖らせるように、ややシャープに描くのがポイントです。
<STEP.4>唇全体にリップを塗る
輪郭からはみ出さないように注意しながら、リップをブラシで唇全体に塗ります。少しくすんだ赤みの強い色を選ぶと、若すぎず、老けても見えない絶妙な仕上がりに。
<AFTER>
若見えリップの条件は血色がよく、キュッと口角が上がっていること。リップ1本で済ませているなら、今すぐプロセスを見直しましょう。ぼやけがちな輪郭をライナーでしっかりと描いて、存在感のある口元に。ジューシーな唇に視線が集中するので、ほうれい線は目立ちません!
40代の肌悩みをカバーする春の軽やかメイク【リップメイク編】
- TEXT :
- Precious.jp編集部