40代女性におすすめの化粧の仕方をまとめました。下地やファンデーションの塗り方、魅力を引き出すアイメイクやリップの塗り方まで、参考になる化粧の仕方をまとめてご紹介。厚塗りや濃いメイクの印象にならない、ナチュラルメイクの仕方や時間もご参考にしてみてください。
【目次】
40代女性のための化粧の仕方
■ベースメイク「下地」の塗り方
大人の肌づくりの過程で「下地」は最も重要なパートです。
なぜなら下地には、肌の凹凸を滑らかにする、化粧崩れを防いでファンデーションのもちをよくする、肌のくすみをカバーして透明感を出す、ハリを出して若々しく見せる…などの効果があるからです。下地がうまく塗れたら、肌づくりの7割は完成したも同然! その後に塗るファンデーションも薄くて済みます。
おすすめはコーラルとパールの2色塗り。40代になると、女性の肌は乾燥やくすみなどに加え、シミやしわ、ハリ感の低下など加齢による肌トラブルも増えてきます。これを1色でカバーしようとすると、厚塗りになってしまいます。ですからコーラルでトラブル補整、パールで立体感を同時に出すのです。
下地の塗り方は動画でチェック!
下地はコーラルとパールの2色使い
用意するのは、オレンジがかったコーラルとパールの下地。オレンジには顔をパッと明るくしてくれる効果あります。同じような効果が得られるカラーにピンクがありますが、ピンクは顔をやわらかい印象に導きます。
これに対し、オレンジは元気で明るい印象に見せてくれるので、40代・50代の女性にはこちらのカラーがベスト。パールは超微粒子タイプを選びましょう。パール粒が大きいとパール感が全面に出てしまい、若々しいどころか若づくりに見えてしまうので、要注意。光の当たる加減で気持ちキラッとするようなタイプがおすすめです。

■PROCESS1:コーラルの下地を米粒大出す

オレンジがかったコーラルは、くすみはもちろん、加齢によってできてしまった目の下のくまや、口角のたるみ影を自然にカバーしてくれる優秀カラー。
■PROCESS2:目の下、小鼻、口角にオン

コーラルは色ムラを補正してくれるので、くまやくすみなどが目立つ部分にのせていきます。
■PROCESS3:目の下は優しく叩く込んで

目の下はくまだけじゃない、加齢によるくぼみが影となり、暗さを増長させます。この部分がにくまやくすみが残っていると、目の周りがどんより暗く見えてしまうので、しっかりカバーしましょう。指の腹を使ってトントンと優しく叩き込むように丁寧になじませます。まつげの際ギリギリまで、しっかり叩き込んで!
■PROCESS4:小鼻の周りはくるくると

小鼻の周りは赤みやくすみが現れやすい部分。さらに皮脂も出て崩れやすい部分でもあるので、しっかり塗り込みましょう。指の腹を使ってくるくるとなじませてカバー力アップ!
■PROCESS5:口角のくすみも忘れずに!

意外に忘れやすいのが口角の下の部分。40代を過ぎると、口角が下がり、それによって下唇の角に影ができてしまいます。下地の段階でくすみを払っておきましょう。いちばん影になる上から下に向かってなじませます。ここは大切な部分なので、ぜひ動画でチェックしてみてください。
■PROCESS6:パールの下地を米粒大出す

パールにはくすみを払って透明感を出したり、艶を与えて立体感をプラスしたりする効果があります。年齢を重ねたことでたるんで平面的になってしまった顔を、パール効果でパッと華やかにしましょう。
■PROCESS7:立体感を出したいTゾーンにオン

いちばん高く見せたい「おでこ」の中心あたりをくるくるとなじませます。鼻筋は上から下にすべらせて。厚く塗るとギトギトしてしまうので、薄く塗り広げます。
■PROCESS8:頬骨に沿って艶を仕込む

頬にもパールを忍ばせます。指の腹全体を使って、内から外に向かって、薄く均一に広げたら、最後に頬骨に沿って重ねましょう。頬のいちばん高い位置に光をプラスすることで、頬がキュッと上がって見えます。
■PROCESS9:あごの先端にもパールを忍ばせて

最後にあごの先端にもパールをプラス。光をあごの中心の集めることで、たるんだフェースラインがすっきり!
■ベースメイク「ファンデーション」の塗り方
PROCESS1:のびがいいので少なめで十分。一度に塗るのではなく、半顔ずつ塗ること
カバー効果を高めたいとつい多めにとりたくなりますが、これが厚塗り、ムラづきの失敗のもと。何度もいいますがファンデーションのテクスチャーも粉体も進化しています。のびはいいし、光反射効果に優れ、薄くてもアラはしっかりと隠せますから、少なめで十分。
パフやスポンジにとる場合は半分くらい、リキッドなら米粒大をまず片頬、額、鼻の半顔に塗る。次にもう1度同じ量をとって、片頬、口元を塗り、その残った分でまぶたを塗る。
足りなければ後から重ね足すこともできるので、まずは少量から始めて。
\半顔に使用する正解の使用量/



\2回に分けて、半顔ずつ塗布/

線で示したように、顔をふたつのエリアに分けて塗布を。シミ、くすみがカバーしきれなかったら、最後に重ねづけすればいいのではじめは少量を心がけて。
PROCESS2:しっかり塗るところ、薄く塗るところ、塗らないところを知ること!
ファンデーションをキレイに塗る、というのは顔全体に均一の厚さで塗ることではありません。場所によって「しっかりと塗るところ」「薄く塗るところ」「塗らなくていいところ」があり、プロはそれを意識しているから、自然で美しい肌に仕上げることができるのです。
頬のいちばん高い位置はしっかりカバーして、艶感を強調。フェースライン、生え際は塗らない。それ以外の額、目周り、口周りはよく動いてヨレやすい場所なので、なるべく薄めに仕上げること。この法則を守るとメリハリ感まで生まれ、小顔効果も得られます。

PROCESS3:どのタイプのファンデーションも塗り始めが肝心。頬骨の高い位置からのばす

ベースメイクを美しく仕上げるためには、ファンデーションをどこから塗り始めるのか、が重要。なぜなら最初につけたところに多くつくので、艶が欲しいところ、くずれにくいところから始めるべき。なので、塗り始めのスタート地点は「頬骨のいちばん高い位置」が正解です。
今までのファンデーションの塗り方の常識とされてきた「内側から外側」の方向で塗ってしまうと、目の下に厚くたまりやすく、ヨレやくずれの原因になるので、これが習慣化している人は、すぐに変えましょう。
額は眉間の少し上から放射状に生え際に向かってぼかしていくと自然だし、小鼻や口周りは厚塗りにせず、指やスポンジに余ったものを薄く塗ってヨレを防止。これを気をつけるだけで、長時間、メイクくずれが起こらず若々しい印象をキープできます。



\正しい塗り方の手順/
1. 頬骨の高い位置から中心に向かって放射状にのばしていく。
2. そのまま、つけ足さずに額は眉間の少し上から、生え際に向かって放射状にのばし、鼻を塗る。
3. ファンデーションをとり、反対側の頬を1と同じ方法で塗る。
4. そのまま口周りを仕上げる。
5. まぶたは残った分を塗布する。
6. 最後に指、またはスポンジでムラ付きしているところをならす。
PROCESS4:グイグイと力まかせに塗らないこと。指、スポンジの使い方も気をつけて
時間がない朝は、とにかくファンデーションをすばやくのばしたい。だからといって皮膚が大きく動くほど、グイグイと力まかせに塗るのは厳禁。早くのばせるわけでも、カバー力が増すわけでもないし、その刺激の積み重ねが肌にダメージを与えている可能性も!
プロにメイクをしてもらうとわかるのですが、まるで羽根が触れるような、ソフトタッチが基本。プロ並みの仕上がりを目指すなら、優しいタッチでスタンプ塗り、もしくはスポンジを滑らすのを心がけて。



PROCESS5:ブラシでトントン、クルクル。このひと手間でより美しい仕上がりに
ブラシを使うと、指やスポンジよりもムラなく密着させることができるので、カバー効果を高めたいときの重ねづけに最適。
特に毛穴カバーはブラシづけがベスト。下から上へと動かしやすく、クルクルと小さく円を描きながら塗布すると、下向きのたるみ毛穴にファンデーションを押し込むことができ、ふんわりと自然に隠すことができます。さらに密着力も高まるので、メイクもちが格段にアップするのも利点。

メイクの基本【40代】|大人メイクの順番や各部位のメイク手順まとめ
■アイメイクの仕方
年齢を重ねると、目やまつげの悩みが多岐にわたるようになるもの。例えば、目元がくすんでアイシャドウがキレイに発色しなかったり、アイラインが引きにくくなったり、まつげが減ってきたり……。このような現象で、どんどん目力が失われていくのは辛いですよね。
そこでフレームを強化し、品格がありながらしっかりと目力をアップさせる解決策をご提案。目元の老化が気になってきたら、透かしアイシャドウ、カールマスカラ、点アイライナーを使って若さを取り戻しましょう。
他人は目の大きさを「まつげからまつげまで」と判断している!

そもそも私たちは、目の大きさというと、目のフレームに沿った形だと思いがち。けれど、実は、上まつげの先端から下まつげの先端までを他人は「目」だと認識しているというデータがあるのです。
ということは、アイメイクしだいで目を大きく見せることが可能だということ。以下から、目を上品に大きく見せ、目力を効果的にアップさせる方法をご紹介します。
品格を失わずにしっかり目力をアップさせる「簡単3ステップ」
目力を強化させるとなると、どうしても「強さ」を求めてしまいがちですよね。しかし、大人の目力にはやりすぎ感が否めません。そこで今回は、上質で品のある目力を3ステップでかなえます。順番は、(1)透かしアイシャドウ、(2)カールマスカラ、(3)点アイライナーです。
■PROCESS1:水彩画のような透明感のある発色「透かしアイシャドウ」でまつげを際立たせる
まずはアイシャドウから。秋のカラーといえば、ボルドーやカーキ、ブラウンなど、こっくりとした色合いが多くなりますよね。
それはそれで、深みのある印象的な目元になりますが、まつげを際立たせるにはちょっと不向き。とはいえ、秋色のニュアンスは感じさせたい……。そんなときにオススメなのが、今秋のアイシャドウで注目の「透け感」のある発色。
若いころの目力が「強さ」だとしたら、大人の今の目力は「繊細さ」で引き出します。繊細さで目力を出すには計算が必要。繰り返しになりますが、目の大きさは上まつげの先端から下まつげの先端まで。そのため、まつげを縦に広げ、最大限に生かします。
そして、そのまつげの存在感が際立つ、透明感のある発色のアイシャドウを選び、まつげの引き立て役に徹底させるのです。最後は、まつげの隙間を埋める点アイライナーでまつげ増毛の疑似効果を出すだけ。それでも、目力は驚くほど宿るようになるのです。
■PROCESS2:「カールマスカラ」でまつげ1本1本をセパレートしながらカールさせて目を縦に大きく見せる
まつげを長く見せるには、もちろんロングラッシュタイプのマスカラが必要不可欠。しかし、それにも増してポイントとなるのがカール力です。
しっかりと根元から立ち上げ、キープする力が大人のまつげにはマスト。カール力、そしてロングラッシュ効果、さらにセパレート力もあったら、大人にとって最強の目力アップマスカラです。
■PROCESS3:「点アイライナー」で隙間を埋めてまつげが密集しているように見せる
まつげとまつげの間が抜けて見えると、せっかくの透かしアイシャドウやカールマスカラの効果が半減し、スカッとした弱い印象になってしまいます。そのため、アイライナーで点々と隙間を埋めておくという細部にまで手を加える必要が。それには、ライナーの先端が細いと使いやすく、失敗がありません。
それでは実際、どのように透かしアイシャドウ、カールマスカラ、点アイライナーを使うといいのか? 以下から、具体的なテクニックを伝授していきます。
■透かしアイシャドウ&カールマスカラ&点アイライナーの入れ方
PROCESS1:秋色を感じさせながらもまつげを際立たせて見せる、透かしアイシャドウの塗り方

目力というと、しっかりとアイシャドウで目元に立体感をつくり、引き締めないと! と思う方が多いのですが、実はこれ、逆効果になることが。冒頭でもお伝えした通り、目の大きさは上まつげから下まつげまでの先端から先端までを意味します。ということは、まつげの存在がしっかり見えないと目力が存分に発揮されないことになるのです。
締め色のアイシャドウをしっかり塗ってしまうと、まつげが濃い色に重なってあまり認識できません。それでも目力は出るかもしれませんが、大人の品格ある目力は宿りにくくなってしまうのです。しかし、この秋の水彩画のような透け感のあるアイシャドウなら、まつげをくっきりと際立たせる効果が出ます。
(1-1)まぶたの中央にアイシャドウをおいてアイホールにのばす

塗るとき、まずはアイシャドウを薬指にとります。アイホール全体にのばしていくので、薬指の第一関節分を指にとってみてください。そして、ちょうど黒目の上あたりに薬指をのせましょう。
(1-2)薬指でワイパーのようにしてなじませる

1で上まぶたにのせた薬指を、ワイパーのように左右に大きく動かしながら、のばしていきます。このとき、黒目の上がいちばん濃く、目頭と目尻に向かうにしたがって自然と淡くなるようにしましょう。すると、自然なグラデーションがついて、肌なじみがアップします。
(1-3)下まぶたにも同じ色をスッとひと筋のせる

下まぶた用に、上まぶたにのせたのと同じアイシャドウをチップ、または綿棒にとる。黒目の下におき、目尻側、目頭側へとぼかす。涙袋分の幅になるようにのせるとちょうどよい。
PROCESS2:上品なのに目を縦に大きく広げてパッチリ見せる、カールマスカラのつけ方

私たちは、目力のあるまつげ=ボリュームと思いがちです。確かに若いころならいいのかもしれません。ですが、品格のある大人の目力を目指すなら、断然まつげの長さとカールのふたつが必要になります。理由は、まつげ1本1本にはボリュームが出るものの、束になってしまい、まつげの本数が少なく見えてしまうから。
けれども、しっかり根元からカールさせて、まつげに長さを出し、扇状にキレイにセパレートすると、パッと華やいだ印象の、上品な目力がかなうようになります。このとき、下まつげにも長さをしっかり出すように塗ると、より効果的です。
(2-1)上まつげを根元から持ち上げて目頭方向へ

マスカラは、ブラシをよくしごき、液を適度に落としてから塗るのが鉄則。ブラシを中央のまつげの根元に当て、目頭の方向に引くように持ち上げて塗ります。すると、自然と扇状に広がるように。
(2-2)目尻側はブラシの先端で斜め上へと引き上げる

目尻側はブラシの面ではなく、先端を使って、まつげの根元からグッと押し上げるようにしながら塗っていきましょう。目尻側1/3までを、同じように先端で塗っておいてください。
(2-3)下まつげは目尻から中央に寄せるように

下まつげに塗るときは、ブラシの先端など細かく塗れる部分を使い、目尻側から中央に向かって寄せるようにして塗ります。下まつげは目尻側に多く生えている場合があるため、下に長さを出すため、中央に寄せると効果的です。
(2-4)最後に下まつげを下に向けて整える

中央から目頭の下まつげを下に向かって引くようにして塗ります。最後にまつげ全体をとかすようにして真下に向かって塗り、毛流れを整えればOK!
PROCESS3:隠しラインでまつげを格段に増量させて見せられる、点アイライナーの入れ方

透かしアイシャドウに、しっかりカールされた長いまつげに仕上がったとしても、それだけでは実は足りません。点アイライナーを入れたほうが目力が強いのは明らかです。まつげとまつげの間に隙間があると、せっかくアイシャドウやマスカラで上品な目力を出していても、少し間が抜けて見えてしまいます。
しかし、しっかりとまつげの隙間を埋めてあると、キュッと引き締まって見え、より目力が強く見えるようになるのです。ここで注意したいのが、ラインの引き方。目の際にラインを引くのではなく、まつげの隙間を埋めるだけのさりげないラインのほうが繊細で品格のある目力が実現します。
(3-1)アイライナーで埋めたい場所はまつげとまつげの間

顔の斜め下から鏡をのぞき込むと、まつげの隙間がよく見えるもの。このまつげとまつげの間をつなげるようにして、アイラインを入れていくと、まつげが密集して生えているように見えます。
(3-2)小さく左右に描きながら埋めていく

アイライナーの先端で、まつげの隙間を左右に小さくジグザグさせながら埋めていきます。このとき、アイライナーの先端はまつげの下から差し込むような形で描いていくのがコツ。黒目の上から目尻に向かってまず入れていきましょう。
(3-3)目頭はそっと抜くように最後は細く

黒目の上から目頭に向けては、まつげのある部分を埋めていきます。また、目頭に向かうにしたがって徐々に細くなるように埋められると、自然な印象の仕上がりに。最後のまつげの部分は、スッと力を抜くようにラインを入れてみてください。
ボンヤリ目元が若返る!品格を失わずにしっかり目力がアップする「簡単3ステップ」
■リップの塗り方
PROCESS1:リップは直塗りで。山を取ってから、唇全体を塗っていく

流行のブラウンレッドをつけているのに、老けて見えるのは、唇の形がはっきり出てしまっているから。赤リップを塗るときは、ブラシやリップペンシルなどは使わずに直塗りで。
そのとき、上唇の山がつぶれてしまうと、唇がぼやけてしまうので、山はしっかり取りましょう。山を取ったら、あとはリップをするすると滑らせて、唇全体を塗っていきます。
PROCESS2:上下唇を「うんぱっ」と合わせて、色をなじませる

唇全体に色はのせたいけれど、色が均一になりすぎるのも老けて見えてしまう原因です。リップは何度も重ね塗りせず、上下唇を合わせて、軽くなじませるだけでOK。
PROCESS3:綿棒をくるくる回しながら、輪郭をぼかす

唇の輪郭を綿棒でぼかします。唇と肌の境目を曖昧にすることで、多少ガタついても自然な印象に仕上がります。赤リップを塗ってみて、派手だな、合わないな、と思ったら、輪郭をぼかしてみると、印象がやわらかなります。
PROCESS4:最後に下唇の中央にリップを重ねて、立体感アップ!

最後に下唇の中央にリップを重ねます。下唇に色を重ねることで、ふっくらやわらかに見えるのはもちろん、立体感が出ることで縦ジワをカモフラージュする効果も。
くすみが目立ち始めた40代、「赤リップ」さえあれば、顔立ちまで華やかに!
ナチュラルな化粧の仕方
■チークの塗り方
若いころは積極的に入れていたチーク。なぜだか大人になると控えめに、中には入れないという人も出てきます。理由は、頬だけが浮いておてもやん風になってしまうから、チークを入れることで頬が余計にコケて見えるから、ピンクを入れたら若づくりに見られたから…など。
でも実はこれらすべてを解消してくれるのがチークなんです。なぜならチークには、血色をアップさせることと、くすみを払って顔立ちを明るくすっきり見せる効果があるからです。
ただし、重要なのは入れる位置。チークはよく、頬骨に沿って入れると言われますが、正確には、ニコッと笑ったときにぷっくり盛り上がるところ、ここにふんわり入れるのが基本です。そして大人はその位置よりちょい高めに! ポイントを上げることで、頬がキュッとリフトアップして若々しく見えます。
ナチュラルピンクとコーラルオレンジ、濃淡2色使いで、若々しくメリハリのある顔に
色はナチュラルピンクとコーラルオレンジ、2色を使います。なので、2色以上がセットになっているパレットが便利です。まずナチュラルピンクで、くすみをカバーして肌全体の透明感をアップ。ピンクだとかわいくなりすぎるし、白だと白浮きする可能性があるので、ナチュラルピンクがおすすめです。
肌に明るさが戻ったら、コーラルオレンジで血色感をプラス。コーラルオレンジは、日本人の黄み肌となじみがよく、疲れてよどんだ40代の肌に元気を出してくれる、魔法の色です。

■PROCESS1:ナチュラルピンクを頬全体に入れてトーンアップ!

チークは、ジバンシイの04番を使用。まず、ケース左のナチュラルピンクをブラシに取ります。粉がブラシの中までしっかり入るよう、右サイド、左サイド、そしてブラシの先にもたっぷり含ませましょう。
ぼかすときは、鼻の横からフェースラインに向かって、ブラシを大きく動かして。さらに上、中、下と3回に分けて、頬全体に入れます。ハイライト系の色は目の下や目尻のCゾーンに入れることが多いのですが、ここに明るい色を入れてしまうと、ハイライトが目立ちすぎて、若づくり感が出てしまいます。頬の広い範囲に淡い色を入れることで、肌なじみがいいのはもちろん、肌全体の透明感がアップするんです。
■PROCESS2:コーラルオレンジを「頬の高い位置」に入れて血色感を出して

右のコーラルオレンジもブラシにたっぷり粉を含ませてから、頬骨より気持ち上に乗せていきます。そのとき、くるくる円を描くように入れるのではなく、頬骨のラインに沿ってペタペタとスタンプのように入れていきます。「スタンプ押し」にすることで、色がしっかり乗って、頬がキュッと上がって見えるんです。頬が上がると、顔全体のポイントも上がるので、もたついたフェースラインがすっきり小顔に!
■眉毛の作り方
今どきの眉は、太さは出しながらも自然であることが大切。とはいっても40代・50代の女性は、眉山を強調したシャープな細眉時代が長かったせいか、眉を下げることにためらいを感じてしまうのも事実です。
眉山を意識しすぎると、描き方自体が古くさくなってしまうので、ここは考えた方を変えて、眉下を太めに描くようにしましょう。眉下に色を乗せることで、今っぽい直線眉になるのはもちろん、眉と目の間隔が狭まるので、若々しい印象に見えるんです。
のっぺり眉はNG。リキッド×パウダーのダブル使いで、眉にも立体感を出して!
太眉が流行っているからといって、単色塗りで一気に描いたのっぺり眉は逆に古く見えてしまいます。今どきの眉は、リキッドとパウダーを使って立体的に描くのがポイント。このところ多く出ているリキッドは筆ペンタイプなので、眉が1本1本描けるのでおすすめです。
色は、髪色と同じ、もしくは気持ち明るめのブラウンを選択すると、自然な印象に仕上がります。
■PROCESS1:スクリューブラシでとかして、毛流れを確認

実は眉は年齢がとても出やすいところ。年を重ねるごとに少なくなるし、ハリも失われてきます。また若いころに抜き過ぎてしまった人は、生え方がゲジゲジだったり、生えてこなかったりすることも。
まずは眉を描く前に毛流れを確認しましょう。スクリューブラシを眉と平行に持ったら、まず上に向かってとかします。生えグセとスカスカになっている部分を確認したら、最後に眉頭から眉尻に向かって整えましょう。
■PROCESS2:リキッドタイプのペンシルで、眉の隙間を1本1本描いていく

1でスカスカしていたところや、長さが足りなかった部分をリキッドタイプのペンシルで1本1本描いていきます。眉山がしっかりある人(鋭角)は、山を強調しないよう、内側部分だけ描き足して、まっすぐ自然な眉になるようにします。
眉山が外側にある人や、表情筋がゆがんで外側にズレてしまっている人は、眉全体がだらりと広がった印象に見えてしまいます。眉山の眉頭側を気持ち書き足して、キュッと中心に寄せるようにしましょう。
眉尻の止め位置は、小鼻と目尻を結んだ延長線、眉頭の底辺の位置より少し上めにすると、目尻が自然と上がり、目が大きく見えます。
■PROCESS3:眉頭の欠けている部分を「明るい茶色のパウダー」で埋める

眉頭が欠けていると、直線的な眉に見えないのはもちろん、眉と眉の間が広がって間延びした印象に。明るい色のパウダーで、眉頭の角を描き足して。広がった眉間を狭めて眉山を中央に寄せることで、引き締まった存在感のある眉に。求心力も生まれるので、小顔効果もアップ。
■PROCESS4:眉下に色を足す。ここにしっかり色を入れるのがポイント!

眉下を抜きすぎた弓形眉は、間延び顔の原因。PROCESS3で使った明るい色のパウダーで、えぐれた部分を埋めるよう、パウダーをのせていきます。眉下を太くまっすぐに仕上げることで、眉と目の間隔が狭まり若々しい表情に。間延びしてハレぼったく見えていたアイホールも引き締まり、小さく見えていた目もくっきり!
■PROCESS5:最後に濃い茶色のパウダーをふわっとのせて

仕上げに濃いパウダー(カネボウ右)を眉全体にふわっとまといます。太さを出したいからといって、たっぷり塗ってしまうと、のっぺり眉になってしまうので要注意。立体感は出しつつ、全体のトーンだけそろえる気持ちで。
細眉は老けを呼ぶ。ふわっとソフトな太眉でマイナス5歳眉を目指して!
■眉毛の仕上げ方
眉間は狭すぎればギスギスしてきつく見えるし、広すぎれば間が抜けた顔に…。正しい位置であれば、顔の求心力が高まり、たるみ解消にもつながるから、まずは位置の確認をしておきましょう。
PROCESS1:起点は眉毛の合流点。アイホールの骨に沿うように底辺を描く

眉毛の合流点とは上と下からの毛流れが合わさっている部分。ここを起点に眉頭方向にアイブロウペンシルで軽いタッチで底辺を描く。アイホールの骨に沿うように太めに描くのがコツです。
PROCESS2:抜け感をつくるために描くのは眉頭の先端から8㎜手前まで

小鼻の付け根の延長とノーズシャドウ上辺が交わる部分が眉頭の先端ですが、抜け感をつくるために、描くのは約8㎜手前まで。目頭の延長線とアイホールの骨部分が交わるところが止め位置です。
PROCESS3:眉頭の中央を描く。起点は同じく眉毛の合流点から

スカスカになってしまった隙間を埋めるために、底辺だけでなく中央も描くとメリハリ感がアップします。PROCESS1と同様に眉の合流点が起点に。止め位置も眉頭の先端の8㎜手前までに。
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Point
眉頭の上辺には色をのせない。上辺にのせるときつい印象になるし、夏の眉に必要な抜け感がなくなるので注意を。
PROCESS4:ノーズシャドウ効果でメリハリ感を。眉頭から鼻筋横にさっとぼかす

描いた眉頭の止め位置(目頭の延長線とアイホールの骨部分が交わるところ)から、鼻の付け根へとぼかして。のせているとわかると作為的になるので、わからないくらいで十分です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部