近年、青魚のサバが人気を集めていますが、「いわし」も負けてはいません。なかでも「高級いわし」と呼ばれる、北海道十勝産の”REVO FISH”というブランドの「大トロいわし」が注目を集めています。
そこで今回は、この「大トロいわし」の驚くべき点と共に、高級いわしと呼ばれる秘密をご紹介します。
一度、目と口にしたら驚く!その理由とは?
池下産業の代表 池下藤一郎社長によると、北海道十勝産のブランド「REVO FISH」の「大トロいわし」は、一度、目と口にしたら驚くといいます。それはどういった点なのでしょうか?
●見た目の大きさ
「大きな魚体のみを厳選しているため、見た目の大きさにみなさん驚かれます」
●脂のノリが半端ない!
「脂の乗り具合にも驚かれます。大トロいわしに厳選使用している9~10月の真いわしは産卵前のため、体脂肪率がとても高く、食べたときの脂の乗り方が、一般的ないわしとは比べものになりません。北海道で産卵前を迎え、銚子や波崎などで水揚げされる一般的な真いわしは、北海道から泳いで南下する過程で脂肪もなくなってしまうのです」
●青魚の臭みを感じない!
「臭みがなく、青魚の臭みが嫌いな方でもおいしいと驚かれます。いわし(鰯)は読んで字のごとく、弱い魚なので、鮮度管理がとても難しい魚です。普段、鮮度が落ちた魚を食べている方は、感動されます」
「大トロいわし」が高級といわれる秘密
では、その大トロいわしが多くの人々に驚かれ、高級いわしと呼ばれる秘密を、池下社長に詳しく聞いていきましょう!
■1:鮮度管理が徹底されている
「同じ真いわしでも弊社に来る魚は、水揚げ段階から鮮度がまったく別物です。水揚げ方法から契約漁船と連携して獲っているためです。水揚げされた魚は工場に入り、さらに鮮度管理されます。
例えば、人工的に冷やしてつくられた、飲料水と同じスペックの塩海水を、魚が各製造ラインを通る際に触れるのですが、その塩海水により鮮度が保たれます。さらに工場が港に隣接されているため、水揚げ直後から液体窒素で急速冷凍されることで、鮮度のよい状態を閉じ込め、生と変わらない鮮度を通年提供できます。冷凍しているため、アニサキスなどの食中毒リスクもなくなります」
■2:大きな魚体のみを厳選
「魚を買い付ける際は、大きいものより小さいもののほうが圧倒的に多いため、機械で選別をかけて、魚体の大きいもののみを選び、商品にしています。
弊社の場合は養殖魚のエサをつくる事業もしているため、北海道で水揚げされる真いわしの約3分の1近い数量を大量に買い付け、よいもののみを厳選し、小さいものはエサ用として使うことができるので、贅沢によいもののみを商品にできるというのが大きな特徴です」
■3:EPAやDHAをたっぷり含む
「9月~10月の産卵前で丸々と大きな真いわしのみを厳選して使っているため、EPAやDHAを豊富に含んでいます。真いわしの脂はEPAやDHAのサプリメント向けにも原油として使われることも多いので、健康志向の方にもそのまま食べることで、体によい魚です」
「大量に買い付けて、よいもの以外は商品にしない」という、基本ルールを実践できるのが、大衆魚の真いわしを高級魚にできる最大の理由だといいます。このREVOFISHブランドは、「漁業会に革命を!」をテーマにつくった、と池下社長は話します。
まさに“革命”の大トロいわし! とにかく実食してその脂の乗り具合や鮮度を感じてみたくなりますね。
大トロいわしの最もおいしい食べ方ベスト3!
続いて池下社長に、大トロいわしを最もおいしくいただく食べ方ベスト3を教えていただきました!
■1:寿司
「生でも酢〆でも、お寿司としてシンプルに食べるのが好きです」
■2:フライ
「いわしとは思えないジューシーな脂が、揚げるとさらにその旨味が際立ちます。レモンを絞ると、ビールとの相性も抜群です」
■3:パスタ
「お肉にはない、魚の旨味があり、魚を食べない子どもでも喜んで食べてくれます」
「大トロいわし」が食べられるお店
現在、大トロいわしは、高級リゾートホテル・高級ホテル・旅館、イタリアン・フレンチ・和食・回転すしなどのお店で食べられるそう。
例えば、宿泊施設では、登別温泉滝乃屋(北海道)、リゾートトラスト(全国)、飲食店では日本料理の神田明神下みやび(東京)、イタリアンのチッチファンタスティコ・ALA・ビババンコ(東京)などでいただけるそうです。
今回紹介された大トロいわしの感動に出逢うためにも、これらの施設を利用してみてはいかがでしょうか?
※各施設や店舗の大トロいわしの取り扱い状況については、必ず事前に各施設や店舗にお問い合わせください。
問い合わせ先
- 池下産業 TEL:01558-2-5471
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利