まるで熱帯植物園のような緑あふれるロビーは、正面に泰然とそびえる富士山と対峙しています。河口湖の森と緩やかに溶け合ったリゾート「ふふ 河口湖」は、自然に寄り添った滞在が味わえます。
このリゾートが産声を上げたのは2018年10月。館内に飾られた写真は、カメラマンの千房 輝(ちふさ こう)さんが、建設が始まる3年以上前から、この森の四季を通じて撮影したもの。
そして、バーのカウンターやベンチなどのケヤキ材、外壁や柱に組まれた石など、もともとはこの土地にあったものが、建物やインテリアに使われています。“木々や石はまたこの地に戻る”。このコンセプトのもと、森の木々や石たちは再び息を吹き込まれ、ふふ 河口湖で生かされています。
すべての部屋に暖炉と天然温泉、そして富士山ビュー!
ロビーのあるメイン棟から渡り廊下で結ばれた4階建ての宿泊棟に入ると、ほのかに森の香りに包まれます。シグネチャーフレグランスの“グリーンフォレスト”。この香りはバスアメニティーにも使われ、肌に優しいオーガニック素材は保湿力も高いと評判も上々です。
客室は6タイプ32ルーム、広さ60平方メートル以上(木漏れ日スタイリッシュスイートの場合 1泊¥91,800 税サ込、入湯税別)。すべての部屋が富士山ビューです。そして全室に富士山の溶岩を敷いた天然温泉の露天風呂を用意。
そして、“インテリアバルコニー”という、室内と仕切れるセミオープンなバルコニーに、自然に配慮した暖炉を設置。炎をぼんやり見つめながら、その先に霊峰富士を眺めることができるのです。
ちなみに、ベッドもシモンズ社との共同開発から生まれた、寝心地を追求したもの。起き上がったときに富士山を見るのにベストな高さなど、こだわりがちりばめられています。
ハイエンドのお部屋は「ふふ ラグジュアリー プレミアスイート」(1泊¥270,300 税サ込、入湯税別)。4階のコーナールームで広さは135平方メートル、大きな窓から森の息吹が感じられるロケーションにあります。
リビングを囲むようなL字型のバルコニーにはデイベッドに加え、ハンモックも設置。この部屋には天然温泉の露天風呂と、室内に溶岩を敷き詰めた岩盤浴があり、河口湖の恵みを全身で享受しているかのようです。
この土地で生まれたものをとことん使い、味わう食
日本料理「山のは」も、溶岩を岩盤焼きに、薪を火力に使い、地元河口湖の食材を生かした、この土地の力を結集したお料理の数々を供します。
ある日の夕食では、ほろりとほぐれる「溶岩石焦がしバター醤油焼き 富士桜ポーク ベリーソース」や、薪で焼いた石でフランベする「山梨牛の香草焼き」、山梨県産の武川こしひかりを使用した「蟹と黄韮の釜焚き御飯」など、ひと皿ごとに思わず歓声が漏れてしまいます。
気持ちよく目覚めた翌日の朝食も、富士の銘水ゼリーの「おめざ」から、地元の老舗「せんだい屋」の納豆と豆腐のグラタン、武川米の炊き立ての麦飯にとろろ、地元野菜のおばんざいなどが、富士五湖を彷彿させるお皿の配置で並びます。富士五湖が目と舌で感じられ、もちろん美味。
焚火の揺らぎに、じんわりと癒される
サンセットを終えた後には、お待ちかねの焚火の時間。ロビー前のテラスのファイヤーピットに火が灯ります。月夜は湖に月光が反射し、富士山のシルエットがぼんやりと浮かび上がる日も。霊峰・富士の神秘的な姿に、心洗われるようです。
問い合わせ先
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ふふ 河口湖
TEL:0555-73-9573 - 住所/山梨県南都留郡富士河口湖町河口字水口2211-1
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子