簡単な漢字こそ間違えやすい!「おりこむ」という漢字表記、正しく使い分けできていますか?

辞書で確認するまでもない、簡単な漢字表記こそ、意外と間違えてしまったりするのが日本語です。上司や先輩が「部下にのびのびと実力を発揮してほしい!という心遣いの一筆で、簡単な漢字を間違えてしまったら、赤っ恥すぎて大変ですよね。

Respect(尊敬される)女性から、Shame(残念な)女性にならないために、今回はそうした「後輩や部下にはっぱをかける際」に間違えがちな、よく使われる漢字に焦点を当て、復習して参りましょう。

というわけで、クイズです。

【問題1】

以下の例文の「おりこむ」について、正しい漢字表記を選んでください。

<例文>

上司「経験値にとらわれない意見をおりこむことで、企画がブラッシュアップできることも多いのです。臆さず発言してくださいね!」

1:折り込む

2:織り込む

あなたはRespect?Shame? …正解は?

簡単な漢字ですが、厳密な使い分けが必要です。
正しいのはどちら?
あなたはRespect?Shame?

正解は…2:織り込む です。

こちら、前述のクイズのような形で改めて問われると「織り込む、のほうよね」と気づきやすくなりますが、特に意識せずに書くと、うっかり「折り込む」を使ってしまう女性も多そうですよね。

「折り込む」は、折り込み広告など、「折って中に入れる」動作を伴うケースにのみ使用します。

「考えを織り込む」「新機軸を織り込む」「人件費をコストに織り込む」などの場合は、すべて「織り込む」という表記を使用します。

 

「織り込む」とは、もともと、いろいろな色の糸を混ぜて布に模様などを織り出すことから転じ、「ある要素を組み入れる」事を意味する慣用句になりました。

「折り込む」はただの動作、「織り込む」は「要素を組み入れる」という慣用句…しっかり使い分けいたしましょう。

というところで、もう一問、意識しないと書き間違えてしまいそうな、漢字表記に関するクイズです。

【問題2】

以下の例文の「かたいじ」について、正しい漢字表記を選んでください。

<例文>

上司「経験値にとらわれ、かたいじを張ってしまう先輩に悩まされることもあるかもしれませんが、それも貴重な社会経験なのです」

1:片意地

2:固意地

…正解はどちらか、すぐにわかりますか? 答えを決めたら、スクロールしてみてくださいね。

意固地になる、などの表現もありますが…
簡単すぎる漢字、盲点になっていませんか?

正解は、1:片意地 です。

この場合の「片」は「一方にかたよる」ことを意味します。「頑固」「意固地」など類義のイメージから「固」を連想してしまいそうですが、「片意地」が正解です。

「一方にかたよる」という意味で「片意地」です。

ちなみに「片意地を張る」と、音も意味も似た慣用句に「肩肘を張る」というのもありますね。こちらは、不自然に気負ったり、威張ったりすることを意味します。使い分けに注意いたしましょう。

簡単すぎる漢字は、デジタルの漢字変換の際にも「あら? これで正しかったかしら?」と一瞬迷ってしまいがち。なぜ、その漢字を使用するのか? という背景までおさらいしておけば、迷うこともなく、安心ですね。

また「織り込む」の語源などは、それ自体に含蓄があり、お若い方に併せて教えて差し上げると、更に意欲を引き出せるかもしれません。

大人の女性たるもの、どんなシチュエーションにも美しく対応できる、教養の引き出しを沢山持っていたいですね。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱