職場の飲み会では、参加者の人となりがよく現れるもの。お酒の席でどう振る舞うかは、翌日以降の職場内での評価やチームワークに、少なからず影響を及ぼします。

お酒が好きか苦手かにかかわらず、仕事のできる人は飲み会でのスマートな振る舞いで人望を集めますし、逆に、冴えない人は「これも仕事のうちだから!」と、本人はよかれと思って飲み会に参加しているのに、知らず知らずのうちにやっている残念行動で、周囲の評価を落としがちです。

さて、あなたはどちらのタイプでしょうか!?

今回は、新著『「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方』の著者ムーギー・キムさんから、本書の内容に絡めて、飲み会でバレる“残念な人・一流の人の違い”について教わりました。

飲み会における残念な人の行動7つを挙げ、一流の人はどう振る舞うのかご紹介しますので、自分がどちらに当てはまるのか? チェックしていきましょう!

職場の食事会や飲み会で判明する「残念な人」と「一流の人」の違い7つ

■1:飲み会に「目的なく」参加する

気乗りしない飲み会は断ってもよい

あなたは飲み会や食事会に誘われたとき、参加するかどうかをどのように判断していますか? 「正直面倒くさいなぁ。でも、断るのも気が引けるし……」と毎回、渋々ながら参加しているとしたら、それは残念な気遣いかもしれません。

「残念な人は、目的意識なく、『何となく断りづらいから』という消極的な姿勢で飲み会に参加しますが、これは本人が苦痛なだけでなく、その渋々な感じが、周りにも伝わってしまいます。仕方なく飲み会に参加するのは、ウィン・ウィン(win-win)とは真逆の、ルーズ・ルーズ(lose-lose)です。いわゆる、“誰得?”という飲み会になってしまうのです。

嫌々参加して、自分の時間を無駄にした挙句、飲み会のムードに悪影響を及ぼすよりは、『あいにくその日は予定がありまして』と、何らかの理由とつけてサラッと断るほうが、自他にとってプラスになるのではないでしょうか?

これに対し、主体性のある人は、自分の意思に反して、渋々飲み会に参加することはありません。気乗りしなければ断りますし、参加するからには『この機会に、他部署と横のつながりを持とう』など、何らかの目的意識を持って、前向きな姿勢で臨みます」(ムーギーさん)

飲み会に誘われたら、自分が行きたいかどうか主体的に判断して、出欠の返事をしましょう。これまで皆勤賞だった飲み会を断るのはなかなかハードルが高いかもしれませんが、まずは3回に1回、それも難しければ5回に1回でも、自分の意思を尊重することから始めてみてはいかがでしょうか?

■2:二次会、三次会までズルズルと居残る

アフターファイブは有効活用しよう

行きたくない飲み会に嫌々参加するだけでも残念ですが、さらに二次会、三次会と居座るほどに、ダメージは拡大します。

「何か特別な目的や思い入れのある場合は別として、そうでもないのに、ただ付き合いのためだけに居残る。それは、自分にとって時間の無駄であるだけでなく、他人の時間を奪うにも等しい行為といえます。“誰得?”な二次会、三次会に居残るくらいならば、一次会で切り上げて、趣味でも勉強でも休息でも睡眠でも、自分の好きなことに時間を充てるほうが、よほど有益です。

この点、一流の人は、義理で飲み会に出席したとしても、二次会、三次会までズルズルと居残ることはありません。逆に会場に一番乗りして、早めに帰るのが、仕事のできる人の流儀です。

一番乗りすることで、飲み会の主催者や他の参加者への誠意は示せているので、途中で帰っても『そういえばあの人は早くから来ていたし、まあ仕方ないよね』と、反感を買うこともありません。

つまり、一番乗りは、先においとますることの”一種の免罪符”にもなるのです」(ムーギーさん)

仕事ができる人の飲み会の基本スタンスは“早く来て、早く帰る”。逆に、遅刻してきた挙句、ダラダラと居座るのは、残念な振る舞いだといえそうです。あなたはどっちですか!?

■3:「不自然に」料理を取り分けようとする

料理の取り分けはするorしない?

飲み会で大皿料理の取り分けをすべきかどうかは、ネット上でもよく議論になります。どう振る舞うのが正解なのでしょうか?

「もっともよくないのは、“気が利く”アピールをしたいがために、不自然に遠方の料理を取り分けよう、と目論むことです。

たとえば、大皿が自分から少し離れたところにあるのに、『私が、私が!』と身を乗り出して、周囲の人のじゃまになったり、グラスを倒しそうになったりしては、元も子もありません。

また、相手の意向をよく確認もせず、食べたがっていないものを無理やり取り分けたり、ダイエット中の人にカロリーの高そうなものをたっぷり盛ったりしても、ありがた迷惑以外の何物でもありません。

そういうタイプの人は、職場においても、『私、仕事してます』アピールをしている割には、進捗が芳しくない、という傾向があります。

料理の取り分けをするかどうかは、自分がやるのが手っ取り早いかどうかしだい。自分の目の前に料理が運ばれてきたときに、周りとコミュニケーションを取りながら、自然な流れでやればいいと思います」(ムーギーさん)

これ見よがしに料理の取り分けをするのも、「こんなに気を使っているワタシ」アピールになってしまい、とても残念な振る舞いということですね。状況に応じて、自然に気配りができる人を目指しましょう。

■4:周りと会話せず、ひたすら飲み食いする

周囲とのコミュニケーションを大切に

あなたは、飲み会において、会話と飲食の比重はどちらが大きいでしょうか? もし飲食に重きをおいているとしたら、それは非常に残念な振る舞いです。

「これは飲み会に限らず、立食パーティーでも見かける光景なのですが、自分が話す相手がいないからといって、黙々と飲み食いに専念する人がいます。せめて会費の元を取ろうという魂胆が滲み出ていて、お世辞にもスマートとはいえません。

最悪なのは、自分の取り皿に料理を山盛りにした挙句、たっぷり残してしまう行為です。食べ方がきれいかどうかは実に人目につきますし、取り皿に食べ残しがあっては、『意地汚い』と、品性を疑われかねないでしょう。

お酒やごちそうは、あくまでその場のムードを盛り上げる一種の小道具であり、多くの場合、それ自体が飲み会のメインではありません。食い意地を張らず、お皿の盛り付けの美しさに配慮する余裕も見せながら、周囲とのコミュニケーションを大切にしましょう」(ムーギーさん)

はじめに、「飲み会に目的なく参加するのは、残念な人」だとお伝えしましたが、周りと親睦をはかるより、飲み食いすることを目的に参加するのも、控えたほうがよさそうです。

■5:自分にとって「有益な人」とばかり話そうとする

損得勘定で動くと逆効果のことも

飲み会の主目的は親睦をはかることですが、その方向性をまちがえるのも残念な人にありがちです。

「コミュニケーションが大事といっても、飲み会でここぞとばかりに自分の売り込みに必死すぎるのは、痛々しいものです。

典型的なのは、自分より立場が上の人とばかり話そうとして、同僚や部下は歯牙にもかけないというタイプ。偉い人とお近づきになろうと、周りを押しのけるようにしてターゲットの隣に陣取り、よいしょに励むのはいかがなものか……。

もちろん、せっかくの飲み会ですから、普段は接する機会のない役職者とも、幅広く膝をつき合わせること自体はよいかと思います。ただ、あまり極端なことをすると、下心や打算が簡単に見透かされて、かえって墓穴を掘ることになるでしょう。

他方、一流の人が、飲み会で重視しているのはチームビルディングです。自分の出世第一というより、リラックスしたお酒の席で、上司とも同僚とも部下とも腹を割った会話をして、『今日はあの人のこんな本音を聞くことができた』、『自分のこんな一面を伝えることができた』などと、信頼関係醸成や、相互理解を深めることを飲み会の主眼としています」(ムーギーさん)

立場が上の人に媚びるのに必死な人よりも、上司・同僚・部下の三方とうまく交流できる人のほうが、仕事で周りから助けられることも多く、結果的に出世が早くなりそうですよね。

■6:ネガティブな話題やマウンティングを好む

飲み会で避けるべき話題とは?

会話の相手だけでなく、会話の内容において、残念な人と一流の人はどのような違いがあるのでしょうか?

「飲み会でも、ひたすら仕事の話をしている人が少なくないようですが、職場の延長のような会話に終始するのは、あまりよろしくありません。

というのも、仕事の話なら職場ですればいいわけですから、わざわざ飲み会で持ち出すのは、ちょっと残念な気がします。『取引先へのあの態度は不適切だった』などと、若手への説教を展開するなんて、もってのほかです。

仕事の話よりもさらに最悪なお題は、愚痴、不平不満、悪口、自慢など。自慢には、自己の武勇伝だけでなく、子どもや配偶者のスペックを持ち出してのマウンティングも含まれます。

では、一流の人は、どんなことを飲み会で話題にしているのでしょうか? 具体的な答えは一概にいえませんが、何を話すかよりも、相手をより深く知ろうとし、自分のことも知ってもらうという姿勢こそが重要だと思います。

特に、相手をより深く知るためには、話し手に敬意を払うことが不可欠ですから、そうしたリスペクトが相手に自然と伝わり、信頼関係の構築やチームビルディングにもつながるのではないでしょうか」(ムーギーさん)

ネガティブな話題やマウンティングを好むのは、目の前の相手を尊重するよりも、自分の感情を優先する大人気ない振る舞いです。飲み会でも、相手をリスペクトして、より深く知ろうとするというコミュニケーションの鉄則を忘れないようにしましょう。

■7:幹事に対する気遣いが欠けている

感謝の言葉をすぐ伝える

残念な人と一流の人の差異は、幹事への接し方にも如実にあらわれるとのことです。

「たとえば、会費が当日徴収の飲み会で『ごめ~ん、今は細かいのがないから、後で値段を教えてね』などと言って、支払いを先延ばしにするのは、典型的な残念パターン。

デフォルト(債務不履行)されるのでは、と幹事を不安にさせたり、後日請求する負担をかけたりしているという点で、デリカシーに欠ける行為といわざるをえません。

一流の人は、もし端数の小銭の持ち合わせがなければ、モヤモヤを残さないように全額+タクシー代を払ってさっそうと帰る……とここまでしなくてもいいのですが、スマートに余裕をもって支払うものです。

また、一流の人は、その晩のうちか、遅くとも翌日には幹事にお礼のメールを送ります。それも“人からよく見られたい”という打算からそうするのではなく、集団のために骨を折ってくれた幹事に対して自然に感謝の情がわいてくるからなのです」(ムーギーさん)

あとできちんと支払えば問題ないと、幹事にお金を立て替えてもらったり、お世話になった幹事に知らん顔で通したりしていませんか? どれくらい相手の立場になって物事を考えられるかどうかが、残念な人と一流の人の分かれ目といえそうです。

以上、食事会や飲み会で判明してしまう“残念な人・一流の人の違い”を7つご紹介しましたが、あなたはどちらに多く当てはまりましたか?

残念な振る舞いに心当たりがあれば、ぜひ一流の人を見習って、職場での評価の改善につなげましょう。

 
ムーギー・キムさん
慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADでMBA取得。外資系金融機関の投資銀行部門や外資系コンサルティングファーム、外資系資産運用会社で投資アナリストとして活躍後、香港・シンガポールを拠点にアジア太平洋地域でのプライベートエクイティ投資ファンドに参画。現在はP6Partners(シンガポール)共同代表、ブルーオーシャングローバルネットワークの一員、グローバル人材採用・研修のストロングキャリア顧問として活動。日本語、英語、韓国語、中国語を操る。オンラインコラムは1億PV突破、著書は6か国語で60万部突破。最新刊は、『「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方』。
『「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方』ムーギー・キム著 KADOKAWA刊
この記事の執筆者
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WRITING :
中田綾美
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