知らず知らずのうちに身についている日々の習慣や、自分自身のライフスタイルについて、常に気を配っている人は多くないはず。そのときどきの気分で、行動が変わるということも珍しくないでしょう。

しかしながら『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣』の著者である黒坂岳央さんによると、「富裕層の人たちは、自分だけのマイルールを設定して、それをきっちり守っている」のだそうです。

お金持ちに共通するマイルールの例として、「お金より時間を大事にする」「目先の成功より成長する道を選ぶ」などが挙げられます。

以下では、お金持ちが実践しているライフスタイルに、焦点を絞って紹介します。できるものからご自身の日常生活に取り入れて、成功者への仲間入りを目指しましょう。

成功者に近づくためのライフスタイル・ルール5選

■1:手ぶらで過ごす

荷物の多さは不安の表れです。

普段、出かけるときの手荷物の量を意識したことはありますか? 実は「持ち物が多いのは不安の表れ」と黒坂さんは指摘します。

「お金持ちは手ぶらの人が多い。投資家の知人は、海外に行くときも機内持ち込みの手荷物で済んでしまうほど荷物が少ないことに驚かされます。

荷物の少ないお金持ちは、合理的思考と計画性に優れているため、持ち運ぶ荷物を極限まで少なくすることができ、その結果バッグを持たず、手ぶらでいるのです。

私自身、昔は常に物でいっぱいでした。リュックサックに加えて手提げのビジネスバッグを持ち、その中にはノートPC、充電アダプター、モバイルバッテリー、外付けハードディスクといった数多くのデバイスや手帳、ペン、名刺入れなど……。使いもしない多くのものをぎっしり詰め込んで持ち歩いていましたが、今はほとんど手ぶらに近い状態で行動しています」(黒坂さん)

旅行や外出時の荷物の多さは、その人の不安を表したもの。実際に使用するケースは案外少ないと気が付いたアイテムは、思い切って持ち歩くのをやめて、荷物を最小限にすることを心がけましょう。

■2:ネガティブな言葉は口にしない

「自分に向ける言葉」に気をつけましょう。

「私なんてどうせ……」「自分にはできない」「自分は運が悪い」など、ついつい口にしてしまいがちなネガティブな言葉。もし、このようなネガティブ発言をよくするクセがあるのなら、今日この瞬間から断ち切りましょう。

「億超えの成功者たちは、愚痴や不満などのネガティブな言葉を決して口に出しません。例えば、ある社長は取引先の不誠実な対応のせいで経済的な損失を出すことになってしまいました。ところが、彼は『早い段階で相手が本性を出してくれてよかった』と言い、被害を抑えられたから『自分はラッキーだ』と捉えたのです。

人は、自分の発する言葉によって、潜在意識に大きな影響を与えてしまいます。自分の言葉は自分自身が聞いている。だからこそ、成功者たちは『自分に向けての言葉』にものすごく注意しているのです」(黒坂さん)

言葉による潜在意識への影響は、プラスにもマイナスにも働きます。お金持ちは、それを理解しているので、自分の耳にネガティブな発言を入れず、反対に「私ならできる」「運がいい」などの前向きな言葉を口に出すようにしているのです。自分自身のために、日ごろの言葉には気を付けてください。

■3:飲み会は1次会まで

翌日の朝を考え、飲み会は1次会だけ。

気の合う仲間との飲み会は、ちょっとした息抜きや気分転換になって楽しいですよね。一流の経営者や著名人のような富裕層の人たちも飲み会を開催していますが、一般的な会社員の飲み会と異なる点があります。それは、開始・終了時間が早いことです。

「成功者たちの飲み会は、16時か17時にスタートし、1次会だけで終了。2時間程度でお開きになるので、終わってもまだ18時か19時という時間帯ですが、その後カラオケや2次会に流れることはなく、さっさと帰宅するのがほとんどです。

なぜなら、彼らは朝4時~5時に起床し、早朝から精力的に活動するから。早朝というゴールデンタイムの価値を理解しているので、延々と飲んだせいで翌朝起きられない……というようなことは決してありません」(黒坂さん)

飲み会は絶好のビジネスチャンスでもあります。大切なのは、周りに流されて2次会、3次会にまで参加しないこと。「1次会で先に帰るのは気まずい」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、周りに「あの人は1次会で帰る人」と認識されればなんの問題もありません。

■4:付き合う人を選ぶ

ポジティブな影響を受ける人と付き合いましょう。

もし付き合うなら、愚痴ばかり言うネガティブ思考の人と、エネルギッシュなポジティブ思考の人のどちらを選びますか? 人間は、他人から影響を受ける生き物ですから、愚痴や不満をよく言う人と付き合っていると、自分までネガティブな人になってしまいます。そのため、一流のビジネスパーソンの場合、付き合う人を慎重に選んでいるのです。

「例えば、悲しくて泣いている人のそばにいると、自分も悲しい気分になってしまいます。お金持ちは、この脳の仕組みを理解しているからこそ、ネガティブな思考をもたない人とだけ付き合いたいと考えます。

また、人間は自分と同じレベルの人と付き合うようにできています。自分より上の相手でも下の相手でも、自分と違うレベルの人と付き合うことは、価値観が違って話が合わず、苦痛を感じるからです。

しかし、一緒にいて快適な人とだけ付き合っていても、それ以上成長できません。今は付き合いづらくても、自分より上のレベルの人についていく努力をすることで、自分のレベルが上がって付き合いが楽になるはずです。

あなたが今『成功者になってやる』という野心に満ちあふれているのなら、同じく上を目指す野心をもつ人と交流する努力をしましょう」(黒坂さん)

仲間とお酒を飲みながら、上司の悪口や仕事の愚痴を言い合うのは、ストレス発散になるかもしれません。しかし、自分をアップデートするためには、付き合う相手を慎重に選ぶようにしましょう。

■5:プレゼントを仕事相手の家族に用意する

相手の家族への心遣いが大切。

ビジネスシーンでは、手土産や贈り物を用意する機会が度々ありますよね。このとき、ただ渡せばいいだけのプレゼントで、形式的に済ませてしまっていませんか? 一流の経営者やビジネスパーソンの場合、贈り物をするときは、仕事相手(本人)ではなく、その家族にプレゼントをすることで心をつかんでいるのです。

「手土産は、取引先と良好な関係を構築するために、戦略的に活用できるビジネスツールです。相手の記憶に残るような手土産を贈ることができれば、『この方はセンスが違う』と一目置かれる存在になれます。

そこで重要なのが、接待する目の前の相手ではなく、その家族に贈り物をすること。例えば、社長へ贈るように見せて『これ、奥さんへどうぞ』と、地元で人気の高い高品質なお菓子を渡します。

贈られた相手からすれば、自分の家族のために贈り物を用意してくれる人に好意を抱く。さらに帰宅後、奥さんにプレゼントを渡すと『あなたはこんな素敵な心遣いをしてくれる人とお付き合いをしているのね』と、家庭内の評価がアップするでしょう」(黒坂さん)

このように、仕事相手の家族へ手土産を贈ることで、『あなたは自分にとって大切な人です』という気持ちを伝えることができます。相手の家族へのメッセージをひと言添えれば、言うことなしですね。


お金持ちの成功の陰には、合理的な習慣やライフスタイルの存在があります。改善すべきものがあれば、今日からさっそく取り組んでみてください。長期的に見れば、きっと違いを実感できる日が訪れるはずです。

『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣〜“億超えマインド”で人生は劇的に変わる!〜』著=黒坂岳央 大和出版 ¥1,400(税抜)
黒坂岳央さん
経営者・ビジネスジャーナリスト
(くろさか たけを)ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て、高級果物ギフト専門店「水菓子 肥後庵」を設立。各種メディアにてビジネスジャーナリストとしても活躍している。著書に『中学レベルの僕が「読むだけ勉強法」で英語をペラペラ話せるようになった!』(大和出版)がある。
https://takeokurosaka.com/
この記事の執筆者
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WRITING :
上原 純
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