「お弁当」それは、いくつになってもどんなときも、心躍る特別な一食。膝の上におさまる箱の中に、主食や副菜、ごはん、ときには甘味と色彩豊かな美味が詰め込まれています。
そんなお弁当の中でも、特別な日に食べたい「絶品弁当」をご紹介。贅沢で上質な絶品弁当の世界を覗いてみましょう。
美のカリスマたちを魅了したあの「chioben」のお弁当が食べられる!
最近のグルメ業界を賑わせている「ケータリング」ブーム。モデルや女優がInstagramでおしゃれ&豪華なケータリングをアップしているのを見かけた人も多いでしょう。
そんなケータリングブームの火付け役が、ケータリング弁当「chioben」を主催する料理人の山本千織さん。彼女の作る色彩豊かなお弁当やケータリングは、その美しさとおいしさでイベント、パーティーなどで引っ張りだこ。芸能界にもchiobenのファンは多く、女優の小雪さんやモデルのSHIHOさん、水原希子さん、桐谷美玲さんなどそうそうたる「美のカリスマ」たちに支持されているそう。
そんな〝噂のロケ弁〞として一躍人気になったchiobenの弁当。残念ながら通常販売は行っていないため、雲の上の存在……と思いきや、ゲットする方法があるんです。年に数回、販売会やイベント出展があり、そこでつくりたてのお弁当を販売しています。とはいえものすごい人気なので、行列必至!
そんなわけで、先日もイベントに出展すると聞いて駆けつけました。開場前にもかかわらず、売り場は100人近い行列! わくわくしながら並び、無事に憧れのchiobenをゲットしてまいりました。
弁当のスケッチが描かれた紫色の包み紙がなんともおしゃれ。包みを開く前からセンスがほとばしっています。
まるで芸術品!いつまでも眺めていたい、chiobenの美しすぎるお弁当
それではフタを開けて、念願のchiobenとご対面!
う、美しい……!
レシピ本やInstagramで何度もその姿を目にしていましたが、いざ実物を目の前にするとほれぼれとしてしまいます。仕切りを使わずにぎっしり詰められた色とりどりのおかずたちは、不思議と絵画のように色彩が調和しています。
いつまでも眺めていたくなりますが、お弁当は目と「舌」で味わうもの! ビジュアルだけでは味の想像がつかないおかずばかりですが、一体どんな味がするのでしょうか。
真っ先に口に運んだのは、chiobenのシグネチャーメニューであるタコ飯。もっちりかために炊かれたごはんに、タコの旨みがしっかり染み込んでいます。混ぜ込まれた山椒の爽やかな香りも印象的で、噛むと時折コリッとタコの心地よい噛みごたえが。非常にあっさりとしていながらも、塩加減が絶妙で箸が止まらなくなってしまいそうです。
それではいよいよ、おかずを食べてみましょう。ぎっしり詰められたおかずに箸が迷ってしまいそうですが、まずは中央でひときわ存在感をはなっている春巻きから。
具はなんだろう……とドキドキしながら食べてみると、シャキッとした思いがけない歯ごたえに驚き。なんと中身は大根! さらに、えごまの葉、黒米まで。斬新な組み合わせですが、えごまの香ばしさ、黒米のねっとりとした食感が合わさり、はじめて出合うおいしさを生み出しています。
時間が経ってもパイのようにサクッとした食感を保っているのは、皮が2枚重ねにされているから。小さな一品ですが、大変な手間暇をかけられています。
そしてこちらも人気の一品だというクリームコロッケ。箸で割ると、ゴロッと贅沢に大きくカットされたエビがお目見え。しかしそれ以上に存在感を示していたのが……ホワイトソースに混ぜ込まれた舞茸! 濃厚なホワイトソースに舞茸のエキスがギュッと溶け込み、上品で奥深い香りを添えています。
お弁当の定番、からあげもchiobenにかかればひと味もふた味も違います。清涼感のある香りはレモングラスでしょうか。エスニックな味わいで、冷めても、否、冷めたからこそおいしいのだと思わせてくれます。
しいたけのえびだんご詰めは、これまたタイ料理でよく使われるハーブ、バイマックルー(コブミカンの葉)が爽やかに香るタイ風の味付け。つるん、ぷりっとした歯ごたえがたまりません。からあげもえびだんごも、こんなに小さいのにとびきりおいしい!
そして、特に感動したのがこちらの松風焼き。ここまで斬新な食材の組み合わせとエスニックな味付けに驚かされてきましたが、こちらはスタンダードな和の一品。鶏ひき肉に練り込まれたたまねぎが、じゅわっとジューシー。優しい甘さの味付けで、舌を休ませてくれます。
箸休めとなるキャロットラペや、切り干し大根もしっかりchioben風。山椒やクミンが香り、歯ごたえはシャキシャキ。鮮烈な味わいに、ひと口食べるごとに頭がスッキリ晴れるようです。
食べても食べても新しいおかずが出てきて、さながら宝探しのよう! どれを食べてサプライズがあり、「おいしい」&「楽しい」で口の中は大忙し。さらに隣り合ったおかずの味と味が混じり合うことで、それがまたひとつのおいしさを生み出していました。
最後のひと口まで食べ飽きないよう、考え抜かれた驚くほどに繊細な一折。これはもう、「chioben」という体験です。
斬新な組み合わせとエスニックな香り。chiobenのおかずは見た目以上のおいしさだった!
絵画のように鮮やかな見た目以上に、丁寧に作り込まれたその味わいに感動させられたchiobenの弁当。数々の有名人やフーディーを虜にしたのも納得です。
現在は限られたイベントでしか入手できませんが、年に数回チャンスがあるようなのでぜひ狙ってみて。SNSを賑わした幻の弁当を、あなたの目と舌でお確かめあれ!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- よしもとこゆき
- WRITING :
- よしもとこゆき