正解は… 1:弁(わきま)える です。
もともとご存知だった方もいらっしゃるかもしれません。意味は「物事の違いや道理を良く知り、心得ている」です。
ちなみに選択肢2の「なぞらえる」の漢字表記は3つの正解があり、「準(なぞら)える」「準(なぞら)える」「擬(なぞら)える」です(こちらは難しい!)。
「弁(わきま)える」の会話上の使用例としては「場所を弁えなさい」や、「自分の身の丈は弁えております」など、大人の会話にしばしば登場しますよね?
「弁」という漢字は、「弁論」などで使用する「語る。述べる」という意味をまず連想しがちですが、一方で「弁償(わきまえ、つぐなう)」や、「弁別(違いをわきまえて区別する)」などで使用するように「わきまえる」という意味も、確かに備えているのです。
「弁える」という表記を知らないと「わきまえる」という響きと意味から、「分けて、ふまえる=分きまえる」という漢字も連想してしまいそうですが、「弁(わきま)える」は、ほとんどのデジタルツールで漢字変換できる、実はとてもスタンダードな漢字表記です。問題1を間違えてしまった方は、この機にしっかり覚えておきましょう。
というところで、もう一問、クイズを出題します。
【問題2】
「弁える」と似た意味の言葉に「分別がある」という表現がありますが、「分別」の正しい読みは、以下のどちらでしょうか?
1:ふんべつ
2:ぶんべつ
こちらは正解率が高そうですが。…わかりますよね?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱