"高級アイスケーキ"といえば、スーパーなどで手に入る「ビエネッタ」を思い出す方は多いのではないでしょうか。幼いころ、誕生日などの特別な日のアイスクリームやケーキとして、楽しみのひとつになっていた方もいるでしょう。
そのビエネッタ、発売当初はどんな存在だったのでしょうか? そもそもどんな経緯で誕生したのか、そしていまだに続いている人気の理由となる魅力やこだわりなどをお届けします。
「特別な日」のご褒美!ビエネッタはこうして生まれた
ビエネッタが日本で初めて発売されたのは、1983年のこと。今から36年前に当たります。その製造元である森永乳業の担当者に、ビエネッタ誕生の経緯をお聞きしました。
「商品名の『ビエネッタ』はウィーンをイメージした造語です。当時、ビエネッタはフランス、イギリスなど世界14か国ですでに発売されていました。そこで日本においては、高級アイスとして発売しました。日本のビエネッタは乳成分の配合量の多い『アイスクリーム』の規格にこだわって開発したため、層状の形を維持するのに苦労し、工夫を重ね、発売に至りました。
発売後、初年度の売上目標を大きく上回る実績を残し、技術的な壁が高かったこともあり、発売後も他社から類似品が発売されることなく、独自のポジションを確立してきました」
現在のビエネッタと発売当初のビエネッタの違い
発売当初と今とでは、ビエネッタに何か変化はあるのでしょうか?
「バニラの味わいを時代に合わせて変更しています。また、発売当初はアイスクリームにチョコレートを吹き付けて層状にしていましたが、現在はバニラとチョコレートの薄い膜を同時に充填することで、バニラとチョコレートが綺麗に分かれ、見た目にも、より美しくなりました」
今と昔とでは、バニラの味わいや、見た目の美しさに変化があるようです。昔食べたことがある方は、今のビエネッタと比べてみると楽しそうですね。
ロングセラー商品、ビエネッタの魅力とは?
ところで、ビエネッタは当時、「高級アイスケーキ」の代名詞でもありましたよね。その魅力を改めて知っておきましょう。
「ビエネッタは、パリパリとした薄いチョコレートとアイスクリームを幾層にも重ねた、見た目の美しさと独特の食感をお楽しみいただけるケーキアイスです。
日本人が大切にする『目で食べる』ことをアイスクリームで実現しました。ドレープの織り成す美しさはもちろんのこと、切り口の美しさも『味わい』の世界を広げます。ビエネッタの優雅な形も、おいしさの秘密です」
特別な日にしか食べられない、あの特別感は、普通のアイスクリームにはない美しさも理由のひとつだったのかもしれませんね。
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現在、ビエネッタにはバニラ、ティラミス、カップアイスのバニラの3種類があります。
ビエネッタ バニラは、北海道産のマスカルポーネを使用したバニラアイスに、パリパリとしたチョコレートを幾層にも重ね合わせた、おしゃれなケーキタイプのアイスクリーム。
ビエネッタ ティラミスは、チーズアイスとコーヒーアイス、チョコレートを幾層にも重ねたケーキタイプのアイスクリーム。クリームチーズとマスカルポーネを使用したチーズアイス、エスプレッソ抽出したコーヒーエキスを使用したコーヒーアイスが混ざり合い、濃厚なティラミスのような味わいが楽しめます。
ビエネッタカップ バニラは、マスカルポーネを使用し洋酒を効かせたコクのあるバニラアイスクリームと、パリパリとしたミルクチョコレートを、さざ波状に幾層にも重ねた、濃厚な味わいのデザートカップアイス。
現在は、全国のコンビニエンスストア、スーパーマーケット、一般小売店で手に入るビエネッタ。次に見かけたときには、ぜひその懐かしさと共に、昔からの変化を感じ取ってみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 森永乳業 TEL:0120-082-749(受付時間 9:00~17:00 年末年始を除く)
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利