正解は… 2:傘カバー です!

傘カバーといっても、現代の折りたたみ傘を包んでいるような筒状のものではありません。傘をさした時の布部分全体を、ビニール製の正八角形のカバーですっぽり覆う…つまり、傘の布部分とビニールが二重に重なる形で布部分を保護するものです。

これを使うと、傘が色あせない、そして濡れない(笑)…ということで、昭和30年ごろまでは「傘カバーがついていなければ傘が売れない」というほど売れたのです。

しかし、防水性が高いナイロン傘の登場によって、一気に下火に。傘カバーの存在意義はなくなっていきました。

ビニール傘は誕生するも、当初は傘業界から敵視され、小売業からは格下扱い!

ホワイトローズの名品傘「カテール16」¥6,400(税抜)
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傘カバーの需要がなくなっても、関係者は新たな手を考えます。それが「ビニール傘」でした。布と違って糸で縫い留めることができない「ビニールフィルムを直接、傘骨に貼りつけよう」という斬新な発想で、製造設備の構造から手探り、手作りしながらの試みでした。

しかし、晴れてビニール傘が完成しても、傘職人の手を一切通らないビニール傘は、傘業界から敵視され、百貨店などの小売業者にも「布傘より格下」と見られて扱ってもらえなかったそう。

東京オリンピックがきっかけで、日本より先に世界に受け入れられた!

厳しい風向きを変えたのが、1964(昭和39)年の東京オリンピック。観戦のために来日していた外国のバイヤーが、ビニール傘の画期性に目をつけたのです。

オリンピックは直接の関係者以外にも、大きな影響をもたらす祭典なのです!
オリンピックは直接の関係者以外にも、大きな影響をもたらす祭典なのです!

…というころで、クイズです。

【問題2】

外国のバイヤーは、ある都市でビニール傘を売り出したい、とホワイトローズに取引を持ち込みました。ある都市とは、以下のどれでしょうか?

1:ロンドン

2:パリ

3:ニューヨーク

さて、正解は?

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本のビニール傘文化の草分け~ホワイトローズ物語~』ホワイトローズ株式会社/『TABIZINE~人生に旅心を~』(2019年1月25、26日)/『トレンド日本』産経ニュース(2016年6月20日)/『ニッポン文化探訪~ビニール傘』特定活動非営利法人国際留学生協会
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