ブランド名の「クヴォン・デ・ミニム」は、1614年に南仏に建立されたミニム修道院に由来。当時の修道院は庭で様々な植物が栽培され、それらを用いたレシピが修道院ごとに存在し医療にも役立てられた時代。
そんなミニム修道院に伝わる、植物に対する深い知見を今に伝えるブランドとして、2004年に誕生したのが「クヴォン・デ・ミニム」です。そして、2018年秋、同ブランドは100%ビーガンフレグランスブランドとしてリニューアル。植物の力と魅力をより洗練されたかたちで、今に伝える存在となりました。
100%ビーガンでありながら濃厚かつ大胆な5つの香り
ミニム修道院にまつわる興味深いエピソードがあります。植物の研究が盛んに行われたこの時代、太陽王として知られるルイ14世に植物学者として任命され、世界を旅して探求したのがルイ・フュイエという人物。彼が旅の拠点としたのが、ミニム修道院であり、そこには彼が世界中を旅して研究し描いた植物や動物のスケッチなど、驚くべき遺産が数多く残されていたのです。つまり「クヴォン・デ・ミニム」は、時を越えて彼に捧げるオマージュでもあるのです。
そんなルイ・フュイエが描いた素晴らしい動物のスケッチからインスピレーションを受けて、動物たちの躍動や生命力を植物(ビーガン)で表現するエレガントな香りのストーリー、それが2019年9月25日発売予定の「シンギュラー オーデパルファム」です。
ジャン=クロード・エレナの想像力を掻き立てた希少で高貴な植物
「シンギュラー オーデパルファム」の5つの香りをデザインしたのは、世界的に著名な調香師、ジャン=クロード・エレナ。フランスの高級フレグランスメゾンで50年以上も活躍してきた彼。エルメスの専属調香師だった彼のキャリアをご存知の方も多いはず。彼に言わせれば「クヴォン・デ・ミニム」とのパートナーシップは「一目惚れ」。
ブランドのDNAである、希少かつ高貴で個性的な植物を使うこだわりが彼の想像力を掻き立てたといいます。彼の監修の元、4人の調香師が選ばれ「シンギュラー オーデパルファム」の5つの香りが完成しました。100%ビーガンでありながら濃厚かつ大胆な5つの香りは、それぞれに際立つ個性が宿ります。
動物の魅力を表現した5つの魅惑的な香り
ボトルの側面に描かれている、それぞれの動物の魅力を香りに映し出した「シンギュラー オーデパルファム」。すべてが成熟した女性の魅力を引き立たせる香りです。
■官能的なアンバーウッドの香り「ヌビカ」
しなやかな雌ライオンの官能をイメージ。柑橘のマンダリンをトップノートにし、ワイルドなヴィーガンレザーを思わせるパチュリをミドルノート、官能的なネコ科動物を思わせるトンカバニラをベースノートにした奥行きのある香り。
■優雅なパウダリーフローラル「リサンドラ」
蝶の優美さをイメージ。ジャスミングランディフローラム、マンダリン、ラブダナムの香りがせわしなく交錯し、ダンスしながら、触れるものすべてを羽から出るやわらかなおしろいで化粧をしているよう。
■七変化のグルマンアンバー「アッタイ」
雌オオカミの直感をイメージ。弾けるようなアンバーウッド、ほんのりと香るブラックココア、燃えるようにピリッとしつつ甘みもあるレッドペッパーコーン。コントラストの強い素材がそれぞれ個性を放ちつつ、見事に調和します。
■エレガントなフルーティフローラル「サイガ」
優雅なアンテロープをイメージ。上品なセンチフォリアローズの香りが、シダーウッドの香りに優しく包み込まれ、フルーティなブラックカラントのつぼみの香りが、優しさにも力強い魂が宿ることを教えてくれます。
■力強いスパイシーウッド「エリアカ」
ワシの力強さをイメージ。弾けるようなジンジャーとカルダモンのスパイシーな香りの後に、唐突なウードウッドの格調高い香りが重なります。
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線画の動物が描かれたシンプルなデザインのボトルは、絵になる佇まい。せっかくなら5本揃えて、気分やシーン、あるいは「なりたい女」のイメージに合わせて使い分けては? この個性あふれる香りがあれば、5つの異なる女を愉しみながら演じられそうです。
※商品の価格はすべて税抜です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 川原好恵