正解は… 3:のべつまくなし です。

「まく=幕」です。
「まく=幕」です。

こちらは文化庁の平成23年度『国語に関する世論調査』で取り上げられた慣用句で、全体の正解率は42.8%でした。日本人の4割強は正しく使えている、という事ですが、年齢別の正解率に不安なデータが出ています。

30代以下と40代以上で、正解、不正解の比率がくっきり逆転しており、40代以上は正しく使える人が多いのに、30代以下ではカン違いしている人の方が多い…という、残念な結果が出たのです。

若い世代のカン違い率が高い、ということは、これから死語になっていくのでしょうか? いいえ、筆者は先日もこの慣用句を聞いたばかりです。歯科医の先生が小学生に生活習慣を諭す際、この慣用句を用いていらっしゃいました。

「おやつは、決まった時間に頂きましょうね。のべつまくなし、いつでもお菓子を食べる、というのはダメですよ?」

さて、「のべつまくなし」でカン違いの多い部分「まくなし」は、「幕無し」と書き換えられます。芝居で幕をひかずに演じ続ける冗漫な状態を「幕無し」と表現しており、「絶え間なく続くさま」という意味の「のべつ」と合わさって、「ひっきりなしに(ダラダラと)続く」という、マイナスの意味を持つ慣用句を構成しています。

誤用として、「幕」の部分を「ひま(暇)」や「くま(隅)」とカン違いするケースが多いようですが、語源が芝居にある、ということを知れば、もう間違えませんね?

「のべつ幕無し」、正しく覚えてくださいね。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:文化庁「国語に関する世論調査」(平成23年)
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小出 真朱