東京国立博物館や国立西洋美術館などが立ち並び、美術館鑑賞にも最適な街、上野。
上野にある、250年以上もの歴史をもつ老舗百貨店、松坂屋上野店のデパ地下には、食品フロアほっぺタウンがあるのをご存じですか? 地下1階には生鮮食品、惣菜・弁当、ベーカリーを中心に約40店舗、1階に和洋菓子約40店舗と充実!
売り場の雰囲気は、近隣の在住、在勤者にデイリーに利用されている、親しみやすさが特徴。なかには、松坂屋上野店らしい、下町風情あふれる店舗も! 美術鑑賞が好きな50代前半のマダム、久美子さんも、隠れた穴場として必ず足を運ぶそう。
今回は、そんな魅力あふれる松坂屋上野店の、食品フロアほっぺタウンのなかから、久美子さん御用達のお店とフードを、おすすめポイントと共にご紹介していきます。
美術好きマダムが厳選した惣菜店3店舗!
まずは、久美子さんがおすすめする惣菜店3店舗から!
■1:コクうま厚焼き玉子が絶品!「太郎」の厚焼き玉子と玉子サンド
厚焼き玉子と深川めしの専門店「太郎」。厚焼き玉子は店内の厨房で職人が丁寧に1本1本焼き上げ、できたてを提供してくれるんですよ。焦げ目が均等で断面がどれもきれい!
深川めしは、門前仲町周辺地域である深川に、江戸時代から伝わる漁師飯。アサリの旨みがしっとりと口の中で広がり、香りも最高です。
久美子さんがおすすめするのが、普通の厚焼き玉子と比べて、ちょっとランクが上がるこの厚焼き玉子。茨城県のブランド卵「奥久慈卵」を使用していてコクがあり、味が濃厚なのが特徴です。その奥久慈卵に、秘伝の醤油ダレをあわせて焼き上げた厚焼き玉子は、まろやかで甘味が強く、まるでスイーツのような感覚を味わえる、贅沢な一品! 久美子さんによれば、ちょっとワンランク上の手土産にもおすすめだそうですよ。
そして久美子さんの大好物がこちら。黒糖パンにからしマヨネーズを薄く塗った上に、粗びきブラックペッパーをふりかけ、秘伝の出汁で味付けした、甘めのだし巻きをサンド。食べるとからしマヨネーズのあとから、ジューシーな玉子焼きの甘味がやってきて絶妙なおいしさ!
■2:やわらかジューシーな、「美濃吉」の合鴨ロースとじどり西京焼き
創業300年の京料理屋「美濃吉」の、伝統の伝統と技を受け継ぐ惣菜ショップ。旬の素材を使った季節のお惣菜やお弁当、おばんざいや珍味、季節の鍋ものなど、高級料亭の味が家庭で楽しめるのが魅力。久美子さんも、ちょっと楽したいけれど贅沢したいときの、おうちディナー用によく利用するそうですよ。
味わい深い鴨肉を燻製にして仕上げた、香り豊かな一品。旦那さんのお酒のおつまみによく購入するという久美子さん。一度食べたら忘れられない味のようですね。
この西京焼きは、やわらかく臭みの少ない鶏肉を、西京味噌に漬け込んで焼き上げたもの。西京味噌の甘味と鶏のうま味が最高だそう。これもおうち御飯のおかずに重宝しそうですね。
■3:老舗のベストセラー!「金谷ホテルベーカリー」のカレーパンとチーズロード
明治初期から続く、日光金谷ホテルの伝統を受け継ぐベーカリー。都内の直営店は、百貨店では松坂屋のみ。だからこそ貴重なアイテムは見逃せません!
久美子さんが手土産によく利用するというカレーパン。明治時代の金谷ホテルで供されていたカレーを復刻再現した、百年カレーをカレーパンにしたものです。ほんのり甘味のある生地と、金谷ホテル自慢のカレールー、マイルドなチーズが絶妙なハーモニーを奏でるくせになるおいしさのカレーパンになっています。
ダイスカットしたチェダーチーズを巻き込んだ、ユニークな筒型ブレッド。見て楽しく、食べておいしいので、久美子さん、自宅にお客様を招いた際の朝食にもよく出すそうですよ。
マダムが目をつけてるスイーツ店おすすめ4店舗!
続いてはスイーツ部門から、おすすめの4店舗を紹介してもらいましょう!
■1:定番「ユーハイム」のねらい目は、ここだけで買えるバウムクーヘン
100年以上の歴史をもつ、バウムクーヘンでおなじみのユーハイム。大きなバウムクーヘンはもちろん、注文を受けてから切ってくれる「切り立てバウムクーヘン」もあります。この切り立てバウムクーヘンの味が5種類楽しめるのは、関東ではここだけなのだとか。定番の味に加え、季節限定のフレーバーをお好みの組み合わせと枚数でアソートできるので、手土産にもぴったりです。
そしてこれは久美子さんの大好物。宇治茶の老舗・丸久小山園が特別に選んだ抹茶を贅沢に使用した、本格的な抹茶のバウムクーヘンです。何でも、口に入れた瞬間に、抹茶の香りがふわりと広がるのがたまらないのだとか。しっとり口どけがよく、抹茶の風味をふんだんに感じられる大人のお菓子。店頭で買うことができるのは、関東ではここだけという貴重さも!
しっとりしたバウムと寒天の食感が新しい、黒豆のバウムリンデは、大人女性が集う、おしゃべりの会のお菓子にぴったり。見た目もオシャレで、久美子さんも女性同士の集まりに出したことがあるとか。「リンデ」とは「木の皮」を意味し、ドイツではバウムクーヘンの1種として知られているもの。
大粒でねっとりした黒豆の味わいと、バニラの香りを堪能できる、甘さ控えめの和菓子のような仕上がり。老舗・小田垣商店自慢の兵庫県産丹波黒豆をたっぷり使用し、互いの知識と技術を注ぎ込んで完成させています。「添加物不使用」というのも魅力。ちなみに、この商品も店頭で買うことができるのは関東ではここだけ!
■2:年代問わず喜ばれる安定のベストセラー「竹隆庵岡埜(ちくりゅうあん おかの)」の大福とどら焼き
地元、台東区根岸で創業60余年の和菓子店。伝統の技法に季節限定の数々の和菓子を、小豆は北海道、餅米は千葉県ヒモノモチなど、最高の原材料でつくられています。
竹隆庵岡埜の看板商品。ファンも多く、完売する日もあるとか。毎朝、根岸の本店工場で手づくりされたものが届けられます。すべての材料は国産。産地は毎年決めた場所ではなく、そのときどきでよいものを厳選して使い、理想の味にあわせて素材をブレンドすることや、季節によっては水分量を変えるなど、数ある商品のなかでも最もこだわっている商品だそう。久美子さん曰く、どの年代の方にも喜ばれるので重宝しているとか。
竹隆庵岡埜オリジナルのどら焼き。国産小麦粉100%にこだわった生地を、「虎」の縞模様にしっとりと焼き上げた逸品。餡は北海道小豆のおぐら餡を使用。可愛くて思わず何個も買ってしまいそう。
■3:上野といえば、ふと食べたくなるのが「みはし」のあんみつ
昭和23年上野公園前に創業して以来、地元で愛されるあんみつ屋。本店の味わいをカップに詰めて、ご家庭でもお楽しみいただけます。定番のあんみつのほか、季節のあんみつも。
王道だけど、ときどき食べたくなると笑う久美子さん。餡は北海道の十勝地方の小豆を使用した、滑らかなこしあん、さらりとしたみつ、3時間かけてゆっくり煮て翌日、蒸籠(せいろ)で蒸かしたほくほくの赤えんどう豆など、素材にこだわられたあんみつは、いつ食べても納得のおいしさです。
■4:栗の名産地ならではの栗スイーツ!「小布施堂」のケーキと栗鹿ノ子
栗の名産地、長野県小布施町小布施で、こだわりの栗あんを使った栗菓子を取り扱うお店。直営店は、関東では松坂屋上野店ほか3店舗のみと貴重です。なめらかで栗本来の風味を味わう栗あんが、小布施堂の菓子づくりには欠かせません。
松坂屋上野店の小布施堂で一番人気の商品。久美子さんの御用達手土産のひとつです。栗あんをたっぷり練り込んだ生地に、さらに栗あんと渋皮栗を加えて焼き込んだ、しっとりした食感のスライスケーキ。渋皮栗が贅沢な食感を生みます。
ちょっとしたおやつにも最適なのが、このミニサイズ。栗だけで練り上げられた栗あんに、大粒の栗の実を入れた栗きんとん。栗好きな久美子さんにはたまりません!
もらった人の顔がほころぶ、気軽に買える上野パンダ土産3選!
ところで、上野といえば上野動物園のパンダですよね! 上野界隈ではパンダ土産が豊富にあることが知られていますが、松坂屋上野店では、こんなパンダ菓子が販売されているんですよ。
■1:おいしさに定評のある「黒船」のパンダパッケージのどら焼き
黒船ファンはもちろん、可愛い見た目にファンも多く、夕方には売切れてしまうこともあるというこちらは、北海道産小豆を使い、水にこだわり、素材の味を生かし炊き上げた餡を、黒船自慢のもちもちの生地で包んだどらやきです。
■2:「ヨックモック」の定番シガールが、上野バージョンで発売中
手土産の定番中の定番、ヨックモックのシガールのパンダパッケージは、数あるヨックモックのなかでも上野エリアほか、一部店舗でしか買えない限定品。
■3:笹の葉エキス入りのこだわり!「竹隆庵岡埜(ちくりゅうあん おかの)」のお饅頭
先ほど紹介された竹隆庵岡埜からも、パンダ菓子があります。しっとりやわらかな味わいの抹茶あんのお饅頭。抹茶あんには、なんとパンダにちなんで“笹の葉”エキスまで入れるこだわりぶり! お茶会の話のタネにもなりそうですね。
上野へ訪れた際には、ぜひ松坂屋上野店に立ち寄って、街に寄り添った上野限定グルメを楽しんでくださいね。
問い合わせ先
- 松坂屋上野店
- TEL:03-3832-1111(代表)
- 住所/東京都台東区上野3-29-5
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利
- EDIT :
- 安念美和子、榊原淳