「認める」「開眼」…当たり前の読み方が間違いになるかもしれない、危ない日本語をCHECK!
「認める」という漢字を読んでください、と言われたら、普通はみなさま「みとめる」と読みますよね? 当然です。しかしながら、「認める」を「みとめる」と読まない場合があるのです。
「あら?『認める』って書いてあるけど、『みとめる』じゃ文脈がおかしいわ?」という時、簡単な漢字だけに、誰かに聞いたり、その場でスマホで調べだしたり…というのは、大人の女性として美しくないですよね?Shame(残念な)女性にならぬよう、多少の日本語では動じない、Respect(尊敬される)女性で在れるように、クイズで日本語力を鍛えましょう。
というところで、クイズです。
【問題1】
「便りを認める」という日本語の、読み仮名をお答えください。
※即答できない方は、スクロールしてまずヒントをご覧ください。
ヒント1:「便り」は「手紙」の言い換えですね。
ヒント2:この場合の「認める」の意味は、「書きしるす」「食事する」「整理・処理する」「支度する」という意味を持つ日本語です。
さて、正解は?
正解は… 「便(たよ)りを認(したた)める」 です。
「認める」という言葉は「みとめる」のほか、「したためる」とも読むのです。
「認(したた)める」という言葉、みなさまお聞きになったことがあるでしょう。
「この手紙を送ることにしました」と、
「この便りを認(したた)めることにしました」は、
まったく同じ意味ですが、印象が変わりますよね?
「手紙」を「便り」という日本古来の言葉に言い換えると、温かみや情緒が感じられますし、「認(したた)める」という言い回しにも、同じ効果があります。
「認(したた)める」という日本語には、ヒントで前述したように、文章を「書きしるす」という意味のほか、「食事する」「整理・処理する」「支度する」などの意味も持っています。
「支度する」という意味を兼ね備えている事から、「書きしるす」という意味で使用しても「丁寧に心構えを整え(支度)して、書きあらわす」という深いニュアンスを持つ言葉なのです。
ビジネスの場でのお客様からのご意見文や、プライベートで年配の方にお手紙を読み上げて差し上げる際など、「認(したた)める」という文脈で書いてある文章を「認(みと)める」と誤読してしまうと、興ざめしてしまいますね。
また、その誤読が「なんだか温かみを介さない人」という印象も、誘発してしまうかもしれません。
「認(したた)める」という読み方、大人の女性として、ぜひインプットしておきましょう。
というところで、2問目です。
【問題2】
以下の例文の“ ”内の漢字の読み仮名をお答えください。
<例文>
1:「書類に、世帯主との“続柄”を書く欄がございます」
2:「(演劇鑑賞の際に)“幕間”は、お手洗いが混むでしょうね」
3:「履歴書には必ず写真を“貼付”してください」
…実は難問かもしれませんよ? あなたは何問正解できるでしょうか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱