「凡そ」の読みは? 意味は? 似た言葉との違いもハッキリさせましょう
私たちの生活には、「範囲を表現する言葉」がたくさん使われています。「少し」「ほとんど」「適当に」「ある程度」 …ん?
ある程度、ってどの程度? 範囲を表す言葉って、意外と解釈があいまいなものが多いですね。
今回は、そんな「範囲を表すあいまいな日本語」にまつわる漢字の難読クイズです。
あいまいな言葉であっても、ビジネスの場やフォーマルな場でも、頻繁に登場する日本語たちです。読み方がわからずShame(残念な)女性にならぬよう、クイズで確認しておきましょう。
…というところで、1問目です。
【問題1】
「凡そ」という日本語の読み仮名をお答えください。
ヒント1:意味は「おおまかなところ」「まったく・全然」「総じて一般的に」などです。アバウトな言葉ですね。
ヒント2:使用例:「凡その見積もりの見当はついています。」
さてさて、なんと読むでしょうか?
正解は… 凡(およ)そ です。
意味を丁寧に見ていきましょう。
「凡そ」は、名詞、形容動詞、副詞として使う言葉です。
名詞と形容動詞の意味は連動していて二通りの意味があり、
1:「物事のおおまかなところ」という意味(使用例:ヒント2の例文)
2:「いいかげん、ぞんざいなさま」という意味(使用例:「こんな大事なことを凡そで考えてしまうなんて!」)
のふたつになります。
副詞としても、上記と似通ったものもありますが、三通りの意味があり、
1:「大まかにいって。約」という意味(例文:そこから東京まで凡そ2時間かかる)
2:「総じて。一般的に」という意味(例文:凡そ人間とは、そうした性質を持っている)
3:「全然。まったく」という意味(例文:あの映画は、凡そ面白くなくてがっかりだ。)
の三つになります。
例文を読むと「なるほど、そういうふうにも使っているわね」と納得しますが、文法的にも意味的にも、「凡そ」は凡そ範囲の広い(笑)、アバウトな日本語、ということですね。
…というところで、2問目です。
【問題2】
「概ね」という日本語の読み仮名をお答えください。
※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。
ヒント1:意味は「大体の主旨」「大づかみにものごとをとらえて。およそ」などです。
ヒント2:使用例:「概ね、見積もりの見当はついています」
さて、正解は?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱