正解は… 概(おおむ)ね です。

「概要」の「概」で「概(おおむ)ね」、納得ですね。

意味がかぶっていること、ヒントの例文が概ね(笑)同じなこと、お気づきですよね?

「凡そ」だけでも範囲が広いのに、同義語もあるとは。日本語には、実に、アバウトな表現のバリエーションが多い、ということがわかります。

そして、あいまいな表現にもかかわらず、会議の資料やフォーマルな文書に「凡そ」や「概ね」と書かれている例、意外とよく見かけるのです。

ヒントの例文も、特におかしな感じはしないと思いますが、よくよく見ると「見積りなんて、お金に関わる大事な数字を『凡そ』や『概ね』での計算にしてしまって、大丈夫?」と感じさせられる会話文になっています。

日本語にあいまいな表現が多いのは、相手の真意を汲み取ることに長けた日本人らしい文化ですが、数字や金額については、あいまいでないほうが安全な気がいたします(笑)。

今回は、二つの日本語、

・凡(およ)そ

・概(おおむ)ね

について学びました。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱