「漱をする」の意味は?どんな「行動」?
子どもの頃、社会の授業で「日本」の特徴を学習しましたよね? その時に驚いたのは、「四季がある」というのが、日本の大きな特徴のひとつである、という事です。世界にはさまざまな気候の地域が存在しており、日本のように1年間で4つの季節が巡る国ばかりではないということを、幼心に、とても新鮮に感じました。
日本語にも、四季を感じさせる言葉がたくさん存在しています。今回は、冬にちなんだ漢字に触れて参りましょう。
…というところで、クイズです。
【問題1】
「漱をする」という日本語の、「漱」という漢字の読み仮名をお答えください。
※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。
ヒント1:外出先から屋内に入った時に大切なこと、として、特に冬に推奨されている行為です。
ヒント2:文豪・夏目漱石のペンネームの由来とされている四字熟語「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」の元となったエピソードともリンクした読み方です。
…さて、正解は?
正解は… 漱(うがい) です。
日本では、漱と手洗いは「冬季の清潔保持の基本」と、幼いころからしつけられますよね? 乾燥する日本の冬には、漱は、ウイルスを室内・体内に持ち込まないための有効な予防手段ですね。
さて、ヒントにも書いた四字熟語「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」の意味、みなさまご存知でしょうか?
「自分の失敗を認めず、いいのがれをする。負け惜しみが強い」という意味になります。
なぜ「漱石枕流」が「負け惜しみ」という意味になるのか?は、中国の故事に由来しているのですが…
というところで、2問目です。
【問題2】
「漱ぐ」という日本語の、読み仮名をお答えください。
※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。
ヒント1:「漱をする」のと同じ意味の言葉です。
ヒント2:四字熟語「漱石枕流」の由来は、中国の故事で「本来なら『石に枕し、流れに“漱ぐ”』と言うべきところを、間違えて『石に“漱ぎ”、流れに枕す』と言ってしまった人物が、間違いを認めずに言いわけを言ったから」というエピソードにあります。
…「漱ぐ」「漱ぎ」、両方同じ行為で、同じ読み仮名です。
さて、正解は?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱