「玩具」の「玩」で、「玩ぶ」。読み方は? 遊びにまつわる日本語をおさらい!

「玩具(がんぐ)」の「玩」ですが…
「玩具(がんぐ)」の「玩」ですが…

「よく遊び、よく学べ」という格言があります。

「遊び」という言葉を文語的に解説するならば「生活や生存上の実利とは関係なく、心を満足させるための行為」というところでしょうか?

しかしながら、「遊び」としてやってみた行動から、新たに発見があったり、意外な関係性の構築があったりして、「生活・生存上の実利」の面が、期せずして充実する、ステップアップする、という事は、実際にありますよね?

「よく学び、よく遊べ」という格言は、人間の営みのメカニズムを多面的にとらえた、素晴らしい格言だと思います。

今回は「遊び」に関する日本語をクローズアップ。「遊び」を目的に作られている道具、といえば、オモチャ=「玩具」ですが…

【問題1】

「玩ぶ」という日本語の読み仮名をお答えください。

※即答できない方は、スクロールしてヒントをごらんください。

「○○○○ぶ」と読み仮名4文字です。
「○○○○ぶ」と読み仮名4文字です。

ヒント1:意味は「手に持って楽しむ。いじくる」「なぐさみとする」などです。

ヒント2:使用例:彼女は考え事をする時、ペンを玩ぶクセがある。

…さて、正解は?

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は… 玩(もてあそ)ぶ です。

「もてあぞぶ」には、他の字もあるのですが、それぞれの意味が違います。
「もてあぞぶ」には、他の字もあるのですが、それぞれの意味が違います。

「もてあそぶ」と読む漢字は、他にも「弄(もてあそ)ぶ」があり、こちらは「もてあそぶ」という読み仮名も常用漢字の範疇で、ポピュラーですね。

しかし「弄ぶ」と「玩ぶ」は同訓異字の言葉で、意味が異なります。

それぞれの表記に対応した意味は…

玩(もてあそ)ぶ…手にもって遊ぶ。なぐさみにする。 <使用例>・食べ物を玩んではいけない。

弄(もてあそ)ぶ…なぶりものにする。思うままにする。 <使用例>・人の心を弄ぶとは!

「玩ぶ」は、無機物など、モノを対象にしており、

「弄ぶ」は、対人間など、心あるものを対象として使う、と考えると、わかりやすいかもしれません。

ですから、例文のように「ペンをもてあそぶ」という時に誤って「弄ぶ」の字を使用してしまうと、さながら変態行為について記述しているかのようです(笑)。お気をつけください。

というところで、2問目です。

【問題2】

「独楽」という日本語の、「どくらく」以外の読み仮名をお答えください。

※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧ください。

漢字に詳しい方はご存知かも?「○○」と読み仮名2文字です。
漢字に詳しい方はご存知かも?「○○」と読み仮名2文字です。

ヒント:日本に昔からある伝統的な玩具の名称として、当て字にされています。

さて、正解は?

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ILLUSTRATION :
小出 真朱