女性ホルモンと、その変化によって起きるカラダとココロの変化について、もっと一般の女性がわかりやすく知識を得るものが必要では…。そんな疑問から、女性の健康を一生支える産婦人科医と、女性の美をサポートする美容家の2名が立ち上がり、「女性ホルモン塾」が発足されました。

産婦人科医で医療法人社団ウィメンズ・ウェルネス理事長の対馬ルリ子先生と、美容家でありオーガニックスペシャリストである吉川千明さんのお二人が講師を務める、「女性ホルモン塾」をご紹介します!

 
対馬 ルリ子さん
医療法人社団 ウィミンズ・ウェルネス、女性ライフクリニック銀座・新宿理事長、産婦人科医師、医学博士
(つしま るりこ)1984年弘前大学医学部卒業、東京大学医学部産婦人科、都立墨東病院周産期センター医長を経て2002年ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック(現 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座)を開業。以来、女性のための総合医療(女性用ドックや検診、健康医療相談、産婦人科、乳腺科、内科、泌尿器科、皮膚科などのヘルスケアチームによる医療)を実践している。2003年に女性の心と体、社会とのかかわりを総合的にとらえ女性の生涯健康を支援するNPO法人女性医療ネットワークを設立 、全国約500名の女性医療者とともに、さまざまな情報発信、啓発活動、政策提言等を行っている。
 
吉川 千明さん
美容家・ライフスタイルプロデューサー、メノポーズカウンセラー
(よしかわ ちあき)「目指すのは自然体でエレガント」「科学的にナチュラルに」をモットーにコスメのみならず、食、女性医療、漢方、植物療法、ファッション、インテリア、旅とナチュラルでヘルシーな女性のライフステイルを提案。1990年代より数々のブランドプロデューズに関わってきたオーガニックコスメと植物美容を日本に広げたナチュラルビューティの第一人者。女性のヘルスリテラシーの向上に努め、産婦人科医対馬ルリ子先生との「女性ホルモン塾」は2002年から通算130回以上を数える。「美しくなれる自然療法」(主婦の友社)「オトナのための女性ホルモンの話」(宝島社)「これからの美しさの磨き方」(KADOKAWA)など著書多数
 

 女性が女性のことをもっと理解し、話し合える場所が必要

女性進出が活性すると同時に、もっと女性の体や心を知っていくことが社会を変える。
女性進出が活性化すると同時に、もっと女性の体や心を知っていくことが社会を変える。

対馬ルリ子先生と吉川千明さん、お二人が共通しておっしゃるのは「たくさんの女性の方から自身の身体についてたくさんの質問や疑問を投げかけられたとき、情報が足りないだけでなく、そもそももっと身近なところで女性の身体についての話が聞けたり、相談したり、女性同士がみんなで話し合えるような場所が日本にはない」ということでした。 それがきっかけとなり、女性ホルモン塾の立ち上げを考えたとのことです。

「私が医師になった当時、産婦人科の医師はほとんど男性でした。自分自身もそうですが、女性は男性社会の中で『自分はダメだ』という劣等感を持ってしまい、女性が活躍できない社会になっているということを感じました。

日本は、男性社会が長く、医師の世界でも主に男性が教える立場にあったために、色々なことが長い間変わらなかったという点を痛感しました。例えば、日本での性教育が世界に比べて遅れていたり、低用量ピル導入について様々な議論があり、世界から40年遅れたのには、男性的な考えが男性社会の中でまかり通っていたからとも言えます。

その結果、古くからの知識や考えに惑わされ、正しい情報が多くの人に伝わっていないため、女性たちが自分で自分の健康を守れない社会になっているのではないかと危機感をもちました。

産婦人科医でも、女性ホルモンについては詳しくない医師もいもます。残念ながら、前述の通り男性社会が長かったこともあり医療は男性の健康ベースで作られているところがあり、女性は異なる健康特性を持っていることを理解していくことが大切だと思っています。

男性ホルモンというのは、50代以降年齢とともに徐々に減少しますが、女性ホルモンは閉経にむけて急激に減少します。そういったことがわかってきた中で、女性ホルモンについてしっかりと知ることが、女性の生活を快適にすることができ、それによりもっと女性の働き方が変わり、社会にも変化が出るのではと思いました。正しい知識を知れば、自分の身を守れるのはもちろん、周りの人を助けることもできるのです」(対馬先生)

男性にも理解して欲しい、女性の体に対する正しい知識

まずは女性たちが女性自身を知ることが周りの男性の意識と未来を変える!?
まずは女性たちが女性自身を知ることが周りの男性の意識と未来を変える!?

女性ホルモン塾では、基本的な女性のカラダやココロについてはもちろんですが、病気や疾患のしくみについてもよくわかるように学べます。前述の通り、男性ホルモンが緩やかに減少するのに対し、女性は女性ホルモンの動きにともない、カラダやココロにも様々な変化が生じます。よって、この女性ホルモン塾では、女性年代別の健康特性についても学ぶことができます。

また、私たちはこの仕事をするようになり、色んな方とお話させていただく機会が多くあります。その際に、とても驚くのは、未だに、医療などに関わっていない多くの一般男性は、女性の体に関するごく常識的と思われるようなこと、つまり女性の体についてよく知らないということです。

これは、きちんと教育課程で教えていない日本の社会システムのよくない点だと本当に残念に思います。男女ともに世界レベルの共通理解が、日本はまだ未成熟と感じているので、早くそれがこの国も追いつくようにと願っています。それには、私たち女性自身がまず、正しい女性の身体の知識を持つことが大切、と私たちは考えています」(対馬先生、吉川さん)

自分に合った学習法で、女性のカラダやココロの情報をもっと社会の常識に

女性が女性らしくいられる自分と周りの未来のために「女性」を知る。
女性が女性らしくいられる自分と周りの未来のために「女性」を知る、をコンセプトとした「女性ホルモン塾」。

女性ホルモン塾は、女性たちが心も体も社会的に健康であるようにとの思いから、2002年にスタートした女性のための健康講座です。

自分の身体のことを知って、不調に対処でき、長い人生の中で女性がより自分らしく輝ける社会にするため、対馬ルリ子先生と吉川千明さんによって立ち上げられ、2ヶ月に一度、女性ホルモンの正しい知識を広めるために女性ホルモン塾をお二人が開催しています。

受講したいけどスケジュールが合わない…、なかなか出かけるのは難しい、という方にも朗報が。自宅で学習できる動画プログラムが開設されました。

お2人による5つのセッション、18項目で計114分の動画学習プログラムです。専用サイトで動画を視聴するだけの簡単講座は、すべてのカリキュラムを視聴完了すると、自動で修了証まで発行してもらえるのでやり甲斐があります。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットでの学習も可能です。

【動画学習プログラム「女性ホルモン塾」 5つのセッション】
Session1:知ることは「力」
Session2:女性のライフサイクルVSライフスタイル
Session3:女性のカラダのしくみ
Session4:健康とは総合力
Session5:女性ホルモンの不調による病気

女性にまつわる情報がもっと社会の常識になることが願われ、発足されたこの講座。自分だけでなく多くの人や社会のためにもなる知識が得られそうです。

「女性自身が、自分の体のことで困った時に医師に頼るだけでなく、セルフケアとして知識を増やし、自分で『選択』できるようにし、知る事は身を助けるということを実感いただけたらと思います」(対馬先生、吉川さん)

※講座と動画プログラムで問い合わせ先が異なりますので、下記の問い合わせ先と申込先を参照ください。

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秋の夜長に自分自身について勉強するのもいいですね。日頃の不調やこれから起こり得る病気などへの疑問解決だけでなく、自分自身と周りの大切なパートナーのためにも、きちんと女性のカラダとココロについて知識を得てみませんか。

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この記事の執筆者
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