一年のうちで「年末年始が最もストレスを感じる」という人、実は少なくないかもしれません。というのも、師走の忙しさを無事乗り越えたかと思えば、帰省、親戚の集まりなど、何かと心を砕く非日常が待ち受けており、準備に奔走、やらなければならないことが山積みしーー。そういう時こそ、ゆっくりと丁寧にお風呂に浸かって体を浄め、ここちよくストレスを癒やしたくなりますよね。

そこで時間をみつけて、立ち寄ってみたいのが、東京・京橋の文化施設「LIXIL:GINZA」で2020年3月3日(火)まで開催中の、「つくり手と暮らしをむすぶ」展の第2回目となる「浄める 癒やす」です。

その土地の素材を活かし、技術を磨き、つくりこまれてきた、暮らしのための道具たち。日本各地に点在する、生活文化の中から生まれた大切な「宝物」の数々であるそれらを、「お風呂」をテーマに独自にキュレーションしています。

日本各地で丁寧につくられた「浄める 癒やす」お風呂の名品5選

本展では、ところどころに、各アイテムの生産地、由来などが添えられています。丁寧につくられた品々の物語を知って、共感したら購入し持ち帰り、使うことで心豊かに過ごして欲しい、との願いが込められています。

そんな日本文化や、ものづくりの大切さに触れたら、いつものバスタイムもただ体を洗うだけでなく、つくり手のこだわりを感じながら丁寧に過ごしたくなってしまいます。シャワーで流すだけではない、自分だけのクオリティタイムを過ごすために揃えたい、おすすめの5点をピックアップしてご紹介します。

■1:やわらかな肌触りとスタイリッシュなデザイン!木曽の檜でつくられた「風呂椅子」

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檜の風呂椅子 ¥12,000(木曽生活研究所)

日本3大美林のひとつ、木曽地方。やわらかな肌触りとかおりが気持ちいい、木曽檜の風呂椅子は、スタイリッシュなデザインが特徴です。座面を中心部に向かってななめにすることで、座りやすさと湯切れの良さを実現。木曽の木工家によって制作されています。

■2:使い方は何通りにも。国内生産にこだわった、軽くて丈夫な「籐のかご」

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籐のかご ¥25,500(ツルヤ商店)

おばあちゃんの家で見たことがあるような、ノスタルジックなフォルムが愛らしい籐のかごは、山形県の「ツルヤ商店」のもの。持ち上げると驚くほどの軽さで、移動も楽。脱衣場で使うほか、アイディア次第で雑誌やおもちゃを収納したりと、何通りにも使えそうです。

■3:驚異の柔らかさ!なめらかな肌触りであたたかく包む「竹のタオル」

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竹のタオル ¥1,650(TAKEFU)

竹の類いまれなる抗菌力に着目し、医療用ガーゼの開発からはじまった「TAKEFU」のタオル。竹というと、固そうなイメージですが、その繊維は驚異の柔らかさ!乾いていても、しっとりとした肌触りです。ゆっくりお風呂に浸かり、ふかふかのタオルで体を包む、その「至上の幸せ」を実現してくれる逸品です。

■4:伝統工芸「熊野筆」の真髄を受け継いだ「天然毛のボディブラシ」

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天然毛のボディブラシ ¥12,000(SHAQDA)

メイクブラシとして愛用している人も多い、熊野筆。その真髄を受け継いだボディブラシは、天然山羊毛、パジャー毛、山羊毛と豚毛、の3種類からお好みの固さを選ぶことが出来ます。しっかりお湯を含ませ、石けんをなじませて、くるくるとマッサージするように優しく洗うのがポイントだそう。想像しただけでも気持ちが良さそうな肌触りのこちらは、セルライト対策に取り組みたい、ドライブラッシングに使用することも出来ます。

■5:自由に変形できる美しい「錫(すず)のソープディッシュ」

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曲がるKAGOシリーズ 手前 ¥4,200、奥 ¥5,000(能作)

富山県高岡で、仏具や茶器などの製造を続ける「能作」。錫(すず)の柔らかい性質を逆手に取り、好きな形に変形できるかご状のこちらは、優れた抗菌作用があり錆びにくいため、ソープディッシュとしてもぴったりです。果物や、お菓子を置いても素敵です。


4人のクリエーターのこだわりを「理解し対話する場」を提供するイベントにも注目!

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日本のクリエイター4人がキュレーションした、個性豊かなアイテムたち

 会場には、4人のクリエイター達が「浄める 癒やす」をテーマにキュレーションしたコーナーもあり、本展示のために創作されたオリジナル品をみることが出来ます。

さらに期間中は4人のものづくりへのこだわりを「理解し対話する場」として話を直接聞く機会が設けられ、ワークショップ(有料、要予約)も開催予定。個性豊かな日本のクリエイター4人の感性が光る「浄める 癒やす」アイテムに興味がある人はぜひ、2019年12月6日以降、続々と開催予定のイベントに足を運んでみては?

■1:2019年12月10日(火)、12月23日(月)11:00〜17:00「PLANTneut」 SHOKO

子どもの頃からアトピーでアレルギー体質だったSHOKOさんが、敏感すぎる自分の肌に向き合い、自宅のキッチンで研究・開発した自然の潤いをもつ石鹸「Neut-soap」。その効果や由来に関するお話を聞きながら、
実際に使い心地を体験いただきます。

■2:2019年12月6日(金)、2020年1月10日(金) 14:00〜17:00「東京香堂」 ペレス千夏子

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心を清め、邪気を祓うための「塗香」。天然植物由来の原料で肌に安心、ロールオンタイプで使いやすいこちらは、ひとによって香りが違うのだそう。

自然豊かな地にアトリエを構え、植物の恩恵や四季の移ろいを感じながら香りをデザインする「東京香堂」のペレス千夏子さん、ペレス ジョフレさん。古来、仏教儀式で取り入れられてきた塗香(ずこう)をはじめ、お香を日々の生活に取り入れるための素敵なアイデアを教えていただきます。 

■3:2020年1月11日(土)、2月2日(日) 13:30〜17:00「かほりとともに、」  沙里(調香師)

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沙里さんが「浄める 癒やす」のテーマのもと、調香した香りもぜひ体感してみては?

日本的で優しく、音楽のように心に響く、ここだけの「かほり」。植物天然香料100%にこだわり、素材を深く理解することで、その本質的な香りを引き出す「かほりとともに、」の沙里さんが、丁寧なヒアリングによって調香のセミオーダーにお応えします。

■4:2020年1月17日(金)、2月8日(土) 13:00〜18:00「マヒナファーマシー」 ナカヤマアキコ

マヒナとは、ハワイ語で「月明かり」のこと。月の満ち欠けと人のバイオリズムには大きな関係があります。
セラピストである「マヒナファーマシー」 のナカヤマさんが、メディカル・ハーブを使ってセルフヒーリングのお手伝いをしながら、冬のセルフケアに役立つオイルづくりを伝授してくれます。 

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「LIXIL:GINZA」は、地下鉄銀座線「京橋」駅 1、2番出口より徒歩1分の便利なロケーション

バスルームにスマートフォンやタブレットを持ち込んで、お風呂に浸かりながら仕事したり、動画をみたり。確かにそれも「時短」や、ときには「癒やし」にもなりそうですが、まったく違った「ここちよさ」に気づかせてくれそうなこの展示。ぜひ楽しく豊かなバスタイムを過ごすための名品を探しに、足を運んでみてください。

※掲載した商品はすべて税抜きです。

※各イベント詳細や予約方法は、決定次第、「LIXIL:GINZA」ウェブサイト内にて案内予定。

問い合わせ先

  • 「「浄める 癒やす」ここちよいお風呂の名品たち」
  • 会場/LIXIL:GINZA 1階
    会期/2020年3月3日(火)まで開催中、水曜休み ※2019年12月28日(土)〜2020年1月5日(日)は休館
    時間/10:00〜18:00
    料金/無料
    ゲストキュレーター/小沼訓子(組む 東京)
    TEL:03-5250-6530
    住所/東京都中央区京橋3-6-18東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 1階

この記事の執筆者
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WRITING :
神田朝子