6カ国を転戦するGPシリーズを勝ち抜いた、世界のトップ6だけが出場できるGPファイナルが2019年12月5日(日本時間6日未明)よりイタリア・トリノでスタート! 羽生結弦選手と、アメリカのネイサン・チェン選手が今シーズン初対決を迎えるだけあって、注目が集まりそうです。
ほかに、ロシアのアレクサンドル・サマリン選手、ドミトリー・アリエフ選手、フランスのケヴィン・エイモズ選手、中国のボーヤン・ジン選手と、各国の実力派スケーターが勢ぞろい。観戦前に今回の見どころを予習しましょう。
「2019/2020 ISU グランプリファイナル」に出場する顔ぶれは?
■悲願の王座奪還へ、ノーミスを目指す羽生結弦
優勝候補は、なんといっても羽生結弦選手。NHK杯では4回転ループと4回転サルコウを決め、2位に55点以上の大差をつけて優勝を果たしました。過去2年は、怪我の影響でGPファイナルへの出場を逃しましたが、今年は今季世界最高点を叩き出すなど好調の様子。観衆のみならず、フラワーガールたちをも熱狂させる演技が話題となりました。王座奪還への挑戦に期待したいですね!
■無敗のライバル、「4回転の申し子」ネイサン・チェン
GPファイナル3連覇を目指すネイサン・チェン選手は、5種類の4回転ジャンプを成功させたアメリカの最強スケーター。羽生選手の前に立ちはだかる好敵手とも言えます。プライベートでは名門・イェール大学で統計学を専攻する文武両道ぶり。エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』を演じるフリーでは、高難度のジャンプだけでなく、場内を沸かす怒涛のステップも見せ場に。
■最高難度のプログラムで攻める!アレクサンドル・サマリン
ヨーロッパ選手権の銀メダリストであるアレクサンドル・サマリン選手は、ロシア代表の21歳。4回転ジャンプの中でも基礎点が高いルッツとフリップを組みこむなど、高難度なプログラム構成を武器としています。ショートでは4回転ルッツ-3回転トウループの連続ジャンプで5ポイント以上の高い加点を獲得したことで注目を集めました。長い手足を生かした迫力ある演技も魅力です。
■成長著しいロシアの注目株、ドミトリー・アリエフ
ドミトリー・アリエフ選手はロシア代表の20歳。「ジーマ」の愛称で知られています。美しく伸びやかなスケーティングで音楽を表現できる選手で、演技構成点でも高い評価を得ています。大人っぽい落ちついた演技は、20歳だと思えないほど。ちなみに公式ツイッターアカウントでは、アイコン写真に羽生選手とのツーショットを使っており、二人の仲睦まじい様子が伺えますね。
■会場を魅了するエンターテイナー、ケヴィン・エイモズ
日本でも人気上昇中のケヴィン・エイモズ選手は、フランス代表の22歳。2018年に、フランスフィギュアスケート選手権でチャンピオンになりました。160cmと小柄ながら、力強くエモーショナルな演技で観客を引き込むエンターテイナー。今回が初めてのグランプリシリーズながら、見事ファイナル進出を決めました。演技後に見せる笑顔や涙も、エイモズ選手の魅力の一つ!?
■4回転ルッツを武器にする驚異のジャンパー、ボーヤン・ジン
ボーヤン・ジン(金博洋)選手は中国代表の22歳で、4回転時代を牽引する男子スケーターの一人。「天天」の愛称で知られています。今シーズンも、ルッツを含む4回転を複数組みこむハイレベルなプログラム構成。フリーの『The Path of Silence/Yellow Moon』ではしっとりとした弦楽器の音色にのせた深みのある演技で、新たな魅力を発揮。総合力の高さもアピールしています。
<2019/2020 ISU グランプリファイナルの主な日程>(日本時間)
・12月6日(金)男子シングル(ショートプログラム)
・12月7日(土) 女子シングル(ショートプログラム)、男子シングル(フリースケーティング)
・12月8日(日)女子シングル(フリースケーティング)、エキシビション
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いかがでしたでしょうか? 12月5日(木)からスタートする男子シングル、かつて荒川静香さんがトリノ五輪で金メダルを獲得した会場で試合が行われるというのも感慨深いですね。世界の頂点を目指すスケーターたちの演技をどうぞお見逃しなく。
このあともグランプリファイナルの情報を随時、お届けしてまいりますのでお楽しみに!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- Fuyuko Tsuji