瀬戸内海に浮かぶ香川県・小豆島で、昭和15年から三代に渡って農業を営む井上誠耕園。現在は三代目園主・井上智博さんのもと、約160名のスタッフが柑橘とオリーブの栽培から加工・販売までを一貫体制で行っています。

産地や風土、土壌、気温などの自然環境の違いで毎年味わいが異なるオリーブオイルを、常に最高の形で多くの人に届けたい。その情熱が感じられる製品は、食通をも唸らせるクセになるおいしさで、売り切れ続出になるほど。

そこで本記事では、ピリッとした風味と若草のような爽やかな香りが特徴の「緑果のオリーブオイル」に注目。 lこのオリーブオイルを使ったおもてなしレシピをご紹介します。

いずれも、ホリデーシーズンのパーティーなどに提供したら、喜ばれるものばかり! しかもオイルをかけるだけと、忙しいシーズンの手間を省いてくれる、優秀時短レシピなんです。

入れるだけで味が整う!手軽にできる、緑果オリーブオイルを使った「おもてなしレシピ」5選

■1:クリーミーで優しい風味に癒される!カリフラワーとタマネギの冷たいスープ

今が旬のカリフラワーと玉ねぎに、白ミソを隠し味に加えた風味豊かなスープです。仕上げにオリーブオイルを添えることで、クリーミーでヘルシーな仕上がりに。ホームパーティーなどの前菜としてもおすすめです!

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「カリフラワーとタマネギの冷たいスープ」

材料(2人分)
緑果オリーブオイル:大さじ1+適量
タマネギ:1個
カリフラワー:1/2個
万能ネギ:適量
だし汁:1カップ
豆乳:1カップ
白みそ:大さじ2
塩・コショウ:適量

つくり方
1. フライパンにエキストラヴァージン緑果オリーブオイルを熱してスライスしたタマネギをしんなりするまで炒め、軽く塩・コショウする。
2. カリフラワーは小房に分けて、酢(分量外)を加えた熱湯でゆでる。
3. (1)と(2)の粗熱を取り、フードプロセッサー(またはブレンダー)に入れ、だし汁、豆乳も加えてかくはんする。
4. なめらかになったら白みそを溶かし入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やす。
5. 器に(4)を盛り、小口切りにした万能ネギとエキストラヴァージン緑果オリーブオイルを回しかける。

■2:緑果オイルがさっぱりアクセントに!白身魚のお刺身サラダ(カルパッチョ)

緑果オリーブオイルのキリッとした爽やかな香りが、魚のうま味をぐっと引き立てます。

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「白身魚のお刺身サラダ(カルパッチョ)」

材料(2〜3人分)
白身魚(刺身用):60g
お好みのサラダや野菜(ベビーリーフやカイワレ大根など):適量
ラディッシュ:適量

A
緑果オリーブオイル:大さじ3
レモン果汁:大さじ2
すりおろしニンニク:1/2片
塩・コショウ:少々

つくり方
魚は薄切りにし、お好みのサラダ野菜の上に盛り付ける。Aを合わせたソースをかけて完成。

■3:素材のうま味を生かせる!生ハムと根菜のサラダ

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「生ハムと根菜のサラダ」

お歳暮など、ギフトに生ハムをいただいたらぜひトライしてみたいホリデーシーズンレシピ。緑果オリーブオイルの辛味と香りが、サラダ全体を引き締めさっぱりとした一品に。

材料(2〜3人分)
生ハム:100g
カブ:中1個
塩:少々
レンコン:1/2個
ベビーリーフ:適量

A
おろし玉ねぎ:1/4個
酢(もしくはワインビネガー):大さじ2
緑果オリーブオイル:大さじ2
マスタード:小さじ1
砂糖:大さじ1
塩・コショウ:少々

つくり方
1. カブは薄くスライスして塩をし、水気を切る。レンコンは3㎝の和栗にし、茹でて冷ます。
2. Aを混ぜドレッシングを作り、1を漬けておく。
3. 鍋に2で漬けたカブ、レンコンを並べ上から生ハムを乗せる。2のドレッシングをかけベビーリーフを飾る。

■4:食卓を華やかにする一品、タコのマスタードオイル和え

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「タコのマスタードオイル和え」

「セロリやタコのうま味とツンと香るマスタードを、緑果オリーブオイルがまとめて優しい味わいになります」と、三代目園主・井上智博さんの妻でオリーブオイルを使った様々なレシピを考案している井上千代さん。ピンクペッパーを効かせれば、パーティー仕様の華やかな一品に。

材料(2〜3人分)
セロリ:1/3本
タコ:150g
緑果オリーブオイル:大さじ3
粒マスタード:大さじ2
酢(またはワインビネガー):大さじ1
ピンクペッパー:適量

つくり方
1. セロリはみじん切りに、タコは食べやすい大きさに切る。
2. 1と緑果オリーブオイル、粒マスタード、酢をよく混ぜ合わせ、塩・コショウで味を整え皿に盛る。
3. 仕上げにピンクペッパーを散らす。

■5:“緑果オリーブオイルをかけるだけ”で素材のうま味が引き立つ!

最後に、“緑果オリーブオイルをかけるだけ”のレシピもご紹介します。

塩コショウとハーブを振りオリーブオイルをひいたフライパンで焼いたお肉に、緑果オリーブオイルをオン。お肉のうま味が引き立ち、絶品ステーキに!

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お肉の香り付けに!

パサつきやすい鶏のササミは、緑果オリーブオイルをかければしっとり! つぶした梅肉や大葉など、お好みの薬味と共に味わってみてください。

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ドレッシングとしても!

井上誠耕園がシーズン限定で提供する「小豆島産緑果オリーブオイル」の魅力とは!?

2019年冬の新作である、井上誠耕園の緑果オリーブオイル「小豆島産緑果オリーブオイル」と「エキストラヴァージン緑果オリーブオイル」、その魅力を紐解いていきましょう。

■1:一年に一度だけ味わえる超プレミア品!「小豆島産緑果オリーブオイル」

ひとつめは、一粒一粒手摘みで収穫した小豆島のオリーブ果実から作られる「小豆島産緑果オリーブオイル」。一年に一度だけ生産するプレミア品です!

「海外の大量生産では絶対にできない、国産だからこその技術やこだわりを持って、毎年よりよい味わいを追求して搾ることを信念に、作り続けています。日本の農業の素晴らしさや小豆島ならではのおいしさが、この製品を通して皆さまに伝わればうれしいです」と、井上智博園主は話します。

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「小豆島産緑果オリーブオイル」180g¥5,400(税込)
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オリーブを手摘みで収穫する、井上誠耕園三代目園主の井上智博さん

緑色のオリーブ果実ならではの爽やかな香りに注目!

「小豆島緑果オリーブオイル」は、その名の通り、完熟前の緑色のオリーブ果実のみを搾っているのが特徴。完熟した果実からは約13~17%のオイルを搾れる一方で、完熟前の緑色の果実からはわずか5~7%しかオイルを搾ることができません。なぜ、完熟前の果実にこだわるのでしょう?

「緑果ならではのピリッとした風味と、若草のような爽やかな香りが際立ち、果実感があってほんのり甘い繊細な味わいに仕上がるからです」(井上さん)

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完熟前の緑色のオリーブ果実のみを搾ります

メイド・イン・ジャパンにこだわった上品な味わい

「小豆島緑果オリーブオイル」の製作工程は、驚くほど手が込んだもの! まず、早摘みのオリーブ果実をすべて手摘みで収穫したあと、傷がつかないように毛布を敷いた選果台に果実を広げ、一粒一粒、人の目と手で果実を熟度別に手で選別します。

あえて人の手で行うのは、選別する際に枝葉も細かく取り除け、雑味がなく澄み切ったオリーブ本来の上品な味わいを引き出すことができるから。より品質の高いオイルを搾るために、欠かせない作業なのです。

「小豆島産だからこその、この工程を大切にしています。細やかな作業の中に、私たち作り手の想いを込めています」と井上さん。

人間の手で大切に収穫・選別されたオリーブは、鮮度が良いうちに「コールドプレス(低温圧搾)」へ。品質を保ちながら果実を粉砕・練り上げ、オイルを搾汁していきます。

「搾り立ての新鮮なオリーブオイルを、一刻も早く皆様の食卓に届けたいという想いで作っています。こんなにも新鮮で香り豊かな搾りたてのオイルが味わえるのは、一年の間でもまさに“今”だけです。私たちの一年間の集大成と言える、自慢の『小豆島産緑果オリーブオイル』をぜひ味わってください!」

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一粒一粒、果実を熟度別に手で選別します
写真/芥川仁

■2:スペインの由緒あるオリーブ農家とのコラボレーションで誕生!「エキストラヴァージン緑果オリーブオイル」

ふたつめは、スペインの農園と提携して生まれた「エキストラヴァージン緑果オリーブオイル」 です。

後継者不足などによって日本の農業の衰退が進むなか、海外の広大な土地で育てられた農作物が、日本の市場に多く出回っています。井上誠耕園でも、園内の畑で育てるオリーブだけでは一年を通して、日本市場にオリーブオイルを供給できないため、海外の農家と提携して毎年オイルを搾っているのです。

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「エキストラヴァージン緑果オリーブオイル」180g¥1,944・450g¥4,536(税込)

スペインの農家を何年も説得して生まれた、こだわりの味わいとは?

提携農家であるルケ家は、スペインの南部・アンダルシア州コルドバで7代続く由緒あるオリーブ農家。オリーブの品質はもちろんのこと、CO2削減など環境保護にも取り組んでいて、井上誠耕園としても絶大な信頼を置いているそうです。

提携をスタートしたのは2005年。初めはコミュニケーションが上手くいかないこともあったそう。特に、オリーブが熟す一歩手前で収穫する「早摘み」はなかなか理解されなかったと、井上さんは話します。

「『早摘み』のオリーブを搾る習慣がルケ家にはなく、理解してもらうのに苦労しました。しかし、何年もかけて緑果オリーブオイルの独特のおいしさと良さを伝え続け、その熱意が伝わり、商品化が叶ったのが今回のオリーブオイルです」

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井上家とルケ家の親子が並ぶ貴重なショット!

オリーブオイルは、その年の気候によって果実の熟し方が変わり、それによってオイルの風味も変わるそう。本年のオリーブオイルの味わいはいかに!?

「2019年は、雨が例年の半分くらいの量しか降らない一年でした。しかし、収穫期になると雨に恵まれ、香り高くて苦み・辛みのバランスの良いオイルを搾ることができました。苦みがほどよく、すっきりとキレのある味わいとなっています。緑果らしい若草のような爽やかな香りが楽しめます。2019年だけの味わいをぜひお楽しみください」

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オリーブオイルの風味をチェックしている井上さん

今回は、井上誠耕園の2019年の冬の新作「小豆島産緑果オリーブオイル」と「エキストラヴァージン緑果オリーブオイル」を、おすすめレシピと共にご紹介しました。緑果のオリーブオイルならではの、ピリッとした風味と若草のような爽やかな香りをぜひ、堪能してみてください!

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EDIT&WRITING :
石原あや乃