バウムクーヘンと言えば「ユーハイム」。そんなふうに認識している方も多いのではないでしょうか。
手土産やプレゼントとしてもよく選ばれているユーハイムは、今年で創業111年です。ドイツ菓子の代表格でもあるバウムクーヘンのほか、さまざまなお菓子を世に送り出してきました。そんなユーハイムの広報担当者さんに、創業の歴史や定番商品をお伺いしました。
ドイツから中国、そして日本へ。「バウムクーヘン」が辿りつくまでの歴史
「ユーハイム」は日本で初めてバウムクーヘンを焼いたドイツ人菓子職人、カール・ユーハイムが会社名の由来のお菓子店です。
始まりは1909年。カール・ユーハイムは、ドイツの租借地であった中国・青島(チンタオ)で店舗を構えていました。
「当時の資料はあまり残っていないので、バウムクーヘンを扱っていたかどうかはわかりませんが、コンディトライ ウント カフェ(菓子・喫茶)のお店だったようです」(担当者)
その後、第一次世界大戦のときに捕虜として日本に渡り、1919年、広島の広島県物産陳列館(後に産業奨励館の名称になる現在の原爆ドーム)で、ドイツ俘虜製作品展覧会(似島独逸俘虜技術工芸品展覧会)で初めてバウムクーヘンを出品し、好評を博しました。
カールはその後、東京・銀座の明治屋で働き、1922年に横浜で店を開きますが、関東大震災をきっかけに神戸へと移りました。そのときから、ユーハイムの本店は神戸となっています。
現在はバウムクーヘン以外にも、ドイツ菓子をベースにしたお菓子を多数販売し、全国300店舗以上で展開しています。
「ドイツのバウムクーヘン」の製法を受け継ぐ
ユーハイムのバウムクーヘンの大きな特徴は「ドイツのバウムクーヘン」だということ。最初にカールが焼き上げたときの製法がそのまま現在も受け継がれています。
ドイツでは、バウムクーヘンにいくつかの定義があるのだとか。
・卵:バター:小麦:砂糖の比率が2:1:1:1
・バター以外の油脂を使用してはいけない(マーガリンなどの植物油脂は不可)
・ベーキングパウダーは使用してはいけない
日本のバウムクーヘンにはこういった明確な定義はありません。ユーハイムでは、上記の定義に加え、純正自然な材料だけを使い、おいしさにこだわりつづけています。
ちなみに現在、バウムクーヘンは結婚式でもお祝いのお菓子として定番になっていますが、これはバウムクーヘンの断面が年輪のような模様であることから、「年を重ねる縁起物」として喜ばれているため。
変わらない味を届け続ける「ユーハイム」のお菓子の数々は手土産にも、ご家庭でいただくのにもぴったりです。
ギフトにもぴったり!ユーハイムの代表菓子3選
人気のバウムクーヘンのほか、ユーハイムの代表菓子3種をご紹介します。
■1:これぞユーハイム!「バウムクーヘン」
ユーハイムのベーシックなバウムクーヘンです。
「創業当時からのレシピを守り、バウムクーヘンの材料本来の風味を引き出すため乳化剤・膨張剤・香料・着色料を使用せずに、一層、一層丁寧に焼きあげています」(担当者)
周りのチョコレートコーティングが生地を乾燥から守ってくれているので、しっとしたおいしさが保たれています。
■2:定番の味を食べやすく。「リーベスバウム」
食べやすいサイズにカットし、個装されたバウムクーヘン。贈り物にもぴったりです。プレーンのほかにチョコレートも展開されています。
チョコレートとプレーン、どちらかだなんて選べない……! という人も大丈夫。アソートメントも用意されていますよ。
プレーンが14個、チョコレートが7個入ったアソートメントは、大人数が集まる場への差し入れにもぴったりです。
■2:何から食べようか迷うほど多彩なビスケット「テーゲベック」
ドイツ菓子らしい13種類のビスケットのアソートメント。バターやナッツの香りなど、個性豊かに焼きあげられています。
こちらも手土産にぴったり。ボリュームは4パターンあるので、シーンに合わせて選べそうですね。
ドイツでは「お菓子の王様」とも言われているバウムクーヘン。カール・ユーハイムが焼き上げたバウムクーヘンの遺志を焼き継いで、ユーハイムはこれからも年輪を重ねていくことは間違いなさそうです。
※価格はすべて税抜です。
問い合わせ先
- ユーハイムグループ
- TEL:0120-860-816
問い合わせ受付時間/平日9:30~17:00 ※携帯電話・PHSからは利用不可
※店舗ごとの詳しい営業時間、所在地等はユーハイムHPにて
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- WRITING :
- ふくだりょうこ