キッチンで出た生ごみをスマートに処理する「ディスポーザー」。使い始めたらとっても快適で、「ディスポーザーがない状態には戻れない!」のだとか。そこでこの記事では、ディスポーザーのメリット・デメリット、使い方や注意点、おすすめのディスポーザーなどをご紹介します。
【目次】
- ディスポーザーのメリット
- ディスポーザーのデメリット
- ディスポーザーの使い方
- ディスポーザーの注意点
- ディスポーザーのお手入れ法
- ディスポーザーっていくら? その相場
- ディスポーザーを後付けできるキッチンの条件
- ディスポーザーのおすすめ【3選】
- ディスポーザー以外の生ごみ処理機【1選】
- ディスポーザーでキッチンを快適に
ディスポーザーのメリット
「ディスポーザー」とは、キッチンのシンクの下に設置するタイプの生ごみ粉砕機です。シンクの排水口に捨てた生ごみは、ディスポーザーの内部にあるブレード(破砕刀)で細かく粉砕され、そのまま水で流すことができます。そんなディスポーザーのメリットは、どのようなところにあるのでしょうか? 主に3つのメリットがあります。
ディスポーザーのメリット1:三角コーナーからの解放
生ごみはシンクの三角コーナーに一時的に捨てることが多いのではないでしょうか? しかし、ディスポーザーがあれば、三角コーナーを置く必要がありません。そのため、シンクや三角コーナーのヌメリを取り除く掃除の手間が省けます。また、三角コーナーを置いていたスペースも有効に使えるのもメリットです。
ディスポーザーのメリット2:悪臭・虫とは無縁に
ディスポーザーを使えば、生ごみを溜めることなく、料理後にすぐに生ごみを処理できます。そうすると、生ごみから漂う腐敗臭や、コバエ・ゴキブリといった虫が発生することもなくなるでしょう。
ディスポーザーのメリット3:環境への負担軽減
生ごみは水分を多く含むため、焼却時に負担がかかります。ですが、ディスポーザーを使うことにより、焼却処分をしなくていいいため、環境への負荷が少なく済みます。また、水を含んだ生ごみは重く、ニオイが気になることも。そういったごみ出しの手間が省けるのもメリットと言えるでしょう。
ディスポーザーのデメリット
ディスポーザーには、メリットがある一方、デメリットもあります。併せてデメリットも知っておきましょう。
ディスポーザーのデメリット1:維持費やメンテナンスなどにコストがかかる
導入費用だけでなく、維持費やメンテナンスコストがかかるのもデメリットでしょう。集合住宅にお住まいの方であれば、共用排水管や浄化槽の定期的なメンテナンスが必要となってきます。そのため、維持管理費がかかります。戸建ての場合には、集合住宅のように定期的なメンテナンスをしないため、ディポーザーの不調を感じても放っておいてしまい、壊れやすいということもあるようです。不調を感じたら、できるだけ早めに業者に点検してもらうようにしましょう。放っておくと、修理費が多額になる可能性もあります。
ディスポーザーのデメリット2:水道代・電気代がかかる
ディスポーザーを使う際には、水を流し、電気を使います。そのため、水道代と電気代がいつもより余計にかかってしまうことを念頭に置いておきましょう。ただし、水道代も電気代も跳ね上がるほど高額にはならないので、安心してください。
ディスポーザーのデメリット3:騒音の心配
ディスポーザーによっては、作動音が大きいものもあります。マンションなどの集合住宅で使う場合は、騒音となってしまうことも。早朝や夜中などにはディスポーザーを使うのはなるべく控えましょう。
ディスポーザーの使い方
ディスポーザーの使い方を解説します。ディスポーザーの種類によって、使い方が異なるので注意してください。
ディスポーザーに入れていいもの
ディスポーザーに入れてもいいものは、野菜や果物のくずや皮、小魚の骨、卵の殻、海藻類、残飯などです。厚みのある野菜の皮や芯などは、小さく切って入れれば問題なく粉砕できます。入れてもいいか迷った場合は、取扱説明書を確認してください。
ディスポーザーの使用方法
ディスポーザーには大きく分けて2種類あります。それは、止水栓の蓋がスイッチになっている「一括投入(バッチ)式」と、電源を入れることで起動する「連続投入方式」です。
一括投入(バッチ)式
一括投入(バッチ)式の場合は、最初に水を出し、生ごみを入れます。それから、蓋の部分のスイッチをオンにし、処理が終わったらスイッチをオフにします。最後に水を止めましょう。
連続投入方式
連続投入方式の場合は、まず、水を出し、電源を入れてディスポーザーを回転させます。その後、生ごみを入れ、処理が終わったら電源を切り、水を止めます。
ディスポーザーの注意点
ディスポーザーを使う際に気をつけたいポイントを解説します。注意して使えば、長く使えます。
ディスポーザーに入れてはいけないもの
ディスポーザーには「入れてはいけないもの」があります。たとえば、とうもろこしの皮、長ねぎ、玉ねぎなどの繊維質のものです。誤って入れてしまうと、つまりの原因になるので、注意してください。また、ディスポーザーによっては牡蠣やサザエなどの大きな貝殻や、お肉の骨、トウモロコシの芯などを大量に入れると、粉砕できない場合があります。そのほか、大量の油、熱湯も避けましょう。ディスポーザーが傷む原因となります。
ディスポーザーを使うときに気をつけること
ディスポーザーには入れてはいけないものにも注意が必要ですが、お手入れの際にも気をつけたいことがあります。それは、塩素系の洗剤です。塩素系の洗剤はディスポーザーの金属を腐食させ、亀裂や穴を発生させる原因となります。そうなると、漏水することもあるので、塩素系の洗剤は使わないようにしてください。
また、ディスポーザーの使用時には必ず水を流しましょう。水を流し忘れると、ディスポーザーが動かない場合があります。動作停止後も20秒程度は水を流し、しっかり生ごみを流し切るようにしましょう。ただし、自動給水装置付きのものなら問題ありません。
ディスポーザーのお手入れ法
ディスポーザーのニオイやヌメリを予防するには、週に一度のお手入れがおすすめです。
ディスポーザーのお手入れに必要なもの
お手入れには、食器用中性洗剤、スポンジ、氷を用意します。
ディスポーザーのお手入れ法1:電源プラグを抜いてパーツや内部を洗う
まずは、電源プラグを抜きます。そして、パーツをすべて外し、食器用中性洗剤とスポンジで洗います。 その後、粉砕機の内部を洗います。
ディスポーザーのお手入れ法1:氷を入れて運転し、生ごみを流し切る
電源プラグを入れ、ディスポーザーに水を流し、残っている生ごみを流し切るようにします。粉砕機内部の半分が埋まる程度の氷を入れ、食器用中性洗剤も少し加えます。そのままディスポーザーを運転させます。粉砕機の内部の氷がなくなったら、水を流して終了です。
ディスポーザーっていくら? その相場
家庭用のディスポーザーの価格は、安いもので5万円前後、高いものだと10万円前後します。よって、相場としては7万円前後です。取り付け費は、2万円前後が相場でしょう。
ディスポーザーの修理費の相場
ディスポーザーが詰まったり、噛み込みなどから、修理が必要となってくる場合があります。修理費の相場は、1万5,000円くらいが相場といわれています。純粋な修理費のみであればそのくらいの値段ですが、ほかに出張費、部品代がかかる場合もあるので覚えておきましょう。
ディスポーザーを後付けできるキッチンの条件
ディスポーザーを後付けしたい場合には、取り付ける際の条件があります。その条件を解説します。
ディスポーザーの後付け条件1:排水口の直径が18cm、または11.5cmの円形であること
日本の排水口の標準サイズは、外径の直径が18cm。欧米標準サイズは外径直径11.5cmです。この2つのいずれかのサイズでないと、ディスポーザーの設置は難しいかもしれません。これは、ほとんどのディスポーザーのシンク接続口外径がそのサイズでつくられているためです。ディスポーザーを購入する際に、必ず確認してください。
ディスポーザーの後付け条件2:シンク下に設置スペースがあること
シンクの下にスペースがないと、設置ができません。シンクの下のスペースの扉が観音開きのタイプなら問題なく設置できます。引き出しタイプの収納の場合は、引き出しとディスポーザーが接触する部分を加工する必要があります。
ディスポーザーのおすすめ【3選】
各メーカーから販売されているディスポーザーには、粉砕パワーが強力なもの、振動や作動音が静かなもの、コンパクトタイプなど、さまざまあります。そのなかからおすすめのディスポーザーを5つ、ピックアップしてご紹介します。
【1】エマソン ディスポーザーAC105(日本正規品)
アメリカ・エマソン社は、ディスポーザーを年間600万台生産販売する世界NO.1メーカー。同社のディポーザー「AC105」は、日本正規品としてリリースされ、ディスポーザーの最終体系と呼ばれている製品です。コンパクトで低振動、静かなのが特徴。マンションなどの集合住宅でも一日中気兼ねなく使うことができます。また、骨類など硬質性の生ごみで噛み込みが発生しにくいのもポイントです。
【2】スキューズ ディスポーザー モデルF-13 蓋スイッチ式モデル
人工知能搭載のカバーコントロール(蓋スイッチ式)モデル。生ごみの量を自動検知して運転を停止します。さらに5回運転毎に水を自動的に溜めて洗浄後、一気に排水。処理室からトラップ管までをお掃除しながら詰りを防ぎます。また、粉砕パワーも強力。鶏骨20~30本や小さな貝殻なども一括処理できます。
【3】フロム工業 フロム 家庭用ディスポーザ YS-7000L-115
生ごみを投入し、フタスイッチをセットして運転するタイプのディスポーザーです。粉砕中は投入口にフタをしているため、手を入れる危険もなく、とても安全。粉砕が終わると自動で停止します。一回の運転で、生ごみを約850g処理できるのが魅力です。強度が必要な粉砕室には、ディスポーザー専用樹脂を使用。耐薬品性、耐衝撃性、耐熱性に優れています。また、一般的に使用されるアルミと比べ、腐食もしないため、長年使用できるのもメリットです。
ディスポーザー以外の生ごみ処理機【1選】
ディスポーザー以外で生ごみを処理できるものには、生ごみを有機肥料に変えてくれる「バイオコンポスト」、生ごみに熱風をあて、乾燥させて生ごみを減らす「乾燥型」、コンポスト同様、微生物で分解する「バイオ型」があります。ここでは、それぞれのおすすめを紹介します。
【1】エコクリーン 家庭用 生ごみ処理機 自然にカエル S 基本セット (バイオ型 手動式)
生ごみの撹拌を手動にすることで、電気式の製品と同等以上の処理能力を持ちながら、いっさい電気を使わない、自然と家計にやさしい生ごみ処理機です。低温でも充分な働きをする専用バイオチップ「エコパワーチップ」を用いることで、通常のバイオ式(嫌気性で高温の分解)と違い、生ごみの嫌なニオイが出ないのが特徴です。
ディスポーザーでキッチンを快適に
当記事では、ディスポーザーのメリット・デメリット、使い方や注意点、氷を使ったお手入れ法や、ディスポーザーの価格や修理費の相場、後付けできるキッチンの条件をご紹介しました。
また、おすすめのディスポーザーやディスポーザー以外の生ごみ処理機もピックアップしました。ディスポーザーがあれば、生ごみがほとんど出ず、ごみ出しの回数も減らせるのが最大のメリットです。また、キッチンを衛生的に保つことができ、快適に過ごせます。いいことづくめのディスポーザーを、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか?
*紹介した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部