ミラノの老舗テーラー「A.カラチェニ」を知ったのは1996年頃。イタリアいちの洒落者と言われていた盟友ルチアーノ・バルベラが、自身行きつけのテーラーとして渋々教えてくれたのがきっかけだ。
洒落者バルベラが本当は教えたくなかったミラノの№1テーラー
「A.カラチェニ」のビスポークスーツ
着心地のよさや若ぶらないデザインに惹かれて、それ以降何着もつくったのだが、特に感心したのがパンツの仕立て。お尻を包み込むような構造で、立ったり座ったりしてもストレスを感じることはなかったし、股上の設計が絶妙で用を足すときも実に快適だった。
私がはじめてこのテーラーで注文したときは、まだ日本円で25万円くらいで仕立てられたものだ。えっ、今は6,500ユーロもするの?いい時代につくったんだね。(談・白井俊夫/「信濃屋」顧問)
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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