まるで体の奥に響くような、深い低音の響き。芳醇で温かなチェロの音色は、お休み前の心を静め、また朝には、心地よい一日のスタートを約束してくれます。
特に現代最高のチェリスト、ヨーヨー・マさんが奏でる艶やかな音なら、きっと優しさに包まれるような、豊かな時間を過ごすことができるはず。
そんなヨーヨー・マさんが世界各地、36か所をひとりで演奏するという「バッハプロジェクト」が、日本では沖縄で2020年3月28日(土)に開催されます。
このプロジェクトは、彼にとって原点であり、ライフワークでもあるバッハの楽曲のライブを、2年間かけて行うというもの。
ヨーヨー・マとバッハ!最高の組み合わせが織りなすコンサートが3月28日に沖縄で開催
ヨーヨー・マさんは1955年にパリで生まれ、4歳の時に父親からチェロを学び、5歳でリサイタルを開くほどの早熟の天才。1962年にニューヨークに移住後、9歳からジュリアード音楽院でレナード・ローズさんに師事。16歳でハーバード大学に入学し、卒業後の1977年から本格的にソロ活動をスタート。
クラシックはもとより、映画音楽の巨匠であるエンニオ・モリコーネとの『ヨーヨー・マ プレイズ・モリコーネ』、アルゼンチンタンゴ界の革命児と呼ばれた、アストル・ピアソラの楽曲を演奏した『ヨーヨー・マ プレイズ・ピアソラ』など、ジャンルにとらわれない、幅広い音楽を表現し続けています。
唯一無二、現代最高のチェリストである彼が、最も大事にしている楽曲が、バッハの『無伴奏チェロ組曲』。バロックの巨匠、「音楽の父」の最高傑作のひとつであるこの曲の第1番『プレリュード』を、チェロを習い始めた4歳の時に父親から教わり、一日一小節を練習。42日目には、全42小節を弾けるようになっていたそうです。
「どんな時も私を癒し、苦しい時には慰め、安心させてくれた」と語るように、ヨーヨー・マさんにとってこの作品は原点であり、ライフワークでもあるよう。
現代を生きるヨーヨー・マさん、そして私達の心に響き、魂を揺さぶり続ける偉大な曲は、音楽の「時代、文化、人種もジェンダーも超越する」というパワーを、証明しているようでもあります。
そんな60代を迎えた彼が、音楽で自分が社会にどんな貢献ができるのか、というグローバルな視野を持ちつつ、平和を祈り、それを実行するため、2年間かけて6大陸でライブを行うことを決意。
世界各地、36か所をひとりで演奏するのが、この「バッハプロジェクト」なのです。
限定SS席のチケットも!クラウドファンディングで首里城復興支援
今回は、沖縄の文化、音楽、自然を崇めるルーツなどに感銘を受け、数年前に上皇がつくられた沖繩に関する詩を演奏する機会があったことで、沖縄にますます興味を持つようになったと語る、ヨーヨー・マさん念願の沖縄公演だそうです。
また、「ヨーヨー・マ バッハプロジェクト実行委員会」が首里城復興支援のために、クラウドファンディングサービスを活用し、チャリティプロジェクトを実施。一般販売されていないSS席など、限定のチャリティチケットが用意されているのだとか。
公演のチケットは好評発売中で、クラウドファンディングは2020年3月6日(金)まで募集されています。
バッハの音楽と首里城再建への想いが重なる、特別なステージ。ヨーヨー・マさんの人々を魅了する演奏を沖縄で堪能する、非常に貴重な機会をぜひお聴き逃しなく!
【クラウドファンディング詳細】
- 首里城復興支援 by ヨーヨー・マ バッハプロジェクト実行委員会
- 公開期間/2020年3月6日(金)23:00まで
- 主なリターンについて:
- ・チャリティチケット(SS席)※一般販売なし
・オリジナルグッズ(パンフレットやポスター)など - ※¥5,000から¥300,000まで全20コースから支援が可能
- ※寄附先は、「一般財団法人沖縄美ら島財団」を予定
-
「YO-YO MA The Bach Project」
- 日程/2020年3月28日(土)開場15:30、開演 16:30
- チケット/S席 ¥10,000、A席 ¥8,000、B席¥5,000(全席指定・税込)
- 主催/ヨーヨー・マ バッハプロジェクト実行委員会
- オフィシャルエアライン/日本航空
- 制作協力/LEGARE
- 協力/ソニー・ミュージックレーベルズ、ホテル日航アリビラ、ヨミタンリゾート沖縄
- 公演/沖縄テレビ放送、琉球放送、琉球朝日放送、エフエム沖縄、琉球新報社、沖縄タイムズ社
- 会場/沖縄コンベンションセンター 展示棟 沖縄県宜野湾市真志喜4-3-1
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子