シワを改善する有効成分が厚労省によって初めて認可されたのが、2017年のこと。そこからこの3年間での目覚ましい進化に、空前の「シワ消しコスメ」ブームが到来! 各メーカーから渾身の新製品が発売されるなか、その最前線に迫ります。
今回は、シワのできるメカニズムと現在のシワケアブームの変遷をご紹介します。
シワはなぜできる? どう深くなっていく? まずはシワのメカニズムを知る

【浅いシワ】
肌表面にできている細かなシワ、まだ後戻りできるレベル
肌表面が紫外線やエアコンなどの影響で乾燥したり、年齢とともに潤いをみずからつくり出す力が低下して弾力を失うことで、キメが乱れてシワに見えるのが「浅いシワ」。
肌の深くまでは到達しておらず、表皮の中で留まっているので、しっかり保湿をしたり、シワコスメを適宜取り入れてケアすることで、シワは薄くなる可能性が高いレベルです。表情ジワのなかでも目尻は浅いシワに入ります。
小ジワ、ちりめんジワ、面ジワ、隠れジワ、潜伏シワ、などと呼ばれています。
【深いシワ】
肌の奥の真皮層にまで達している深刻なシワ、薄くするのに手を焼くレベル
表皮を通り越し、肌の奥の真皮にまで到達しているシワを「深いシワ」と定義。表皮の乾燥やキメの乱れはもちろん、肌のハリと弾力を司る真皮のエラスチンやコラーゲンなどが劣化し、支えきれなくなることで、深いシワとなって刻まれてしまうのです。
たるみからくるシワもあり、シワ改善までは少し長い道のりとなる可能性が。眉間の表情ジワは筋肉も関係し、深いシワにカテゴライズされます。
線ジワ、定着ジワ、たるみジワ、などと呼ばれています。
シワとひと言でいっても種類と段階があり。まずは見極めて
そもそもシワができる要因はというと、紫外線やエアコンなどによる乾燥、大気汚染や食生活、ストレス、睡眠不足などによる酸化が大きなものです。
基本的には表面的な浅いシワが、年齢とともに深くなっていきます。深くなる原因としては、表皮だけでなく、肌のハリ・弾力を支えている真皮の構造がくずれたり、もろくなること。そして、ハリ・弾力が低下し、シワが深く刻まれていくのです。
ただし、シワができる過程が少し異なるのが、目元や額などにできる「表情ジワ」。乾燥や紫外線、真皮の構造のくずれも関係していますが、繰り返される表情のクセを肌が記憶してしまい、シワとなって定着していきます。
とはいえ、どんなシワであっても、おばあちゃんになるころには、老化によるたるみが加わり、深いシワになっていくと考えられています。
2017年、「シワ改善」効果が認められた日本初のコスメが登場したのがきっかけ! 今のシワケアブームは、ここから始まった!
コスメで「シワが改善できる」夢の時代へ!
女性の気になるエイジングのサインとして、長年君臨してきた「シワ」。改善するには、美容医療に頼るほかないと思っていたのに、近年、乾燥による小ジワならコスメで目立たなくさせることができるというアイテムが登場。
それだけでも画期的だと思っていたところに、しっかりと「シワを改善する」というお墨付きの有効成分が厚労省に認可され、彗星のごとく現れたのが「ポーラ」の『リンクルショット メディカル セラム』でした。
記者発表の場に登場した研究員の片側の頬は、開発の有効成分が長きにわたり塗られ、半顔はまるで別人のような若さが保たれていて、一躍話題の人に。それだけの効果を見せつけられると、女性たちの好奇心は刺激され、大ヒット商品に。
それ以降も、第2、第3の有効成分が認可され、続々とシワ改善コスメが登場。この3年であっという間にコスメの主役に躍り出たといえます。それだけ多くの女性の長年のシワ悩みを解決する希望の星に。
2017年 厚労省が初めて認可した、抗シワ成分「ニールワン」配合のコスメがポーラより誕生
■ポーラ「リンクルショット メディカル セラム」

2017年 認可成分、第2号は資生堂が得意とする「純粋レチノール」
■エリクシール「美容濃密リンクルクリーム」

2018年 第3号の認可成分「ナイアシンアミド」をいち早く製品化したのはコスメデコルテ
■コスメデコルテ「iP.Shot アドバンスト」

※掲載した商品は税抜です。
***
次回は、「シワ消しコスメ、最新5選」をお届けします。お楽しみに!
問い合わせ先
- ポーラお客さま相談室 TEL:0120-117111
- エリクシールお客さま窓口 TEL:0120-770-933
- コスメデコルテ TEL:0120-763-325
- PHOTO :
- 宗髙聡子
- ILLUSTRATION :
- タナカデザイン
- EDIT&WRITING :
- 長田和歌子、 佐藤友貴絵(Precious)