全国の百貨店で90店舗以上を展開している、人気の洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」。常時店頭に並んでいる焼き菓子や生菓子は、手土産やギフトに好適で、長い間たくさんの人に親しまれてきました。
お店の歴史は古く、創業は1969年に遡ります。中でも代表菓子であるフィナンシェは、1975年に誕生して以来、年間販売個数でギネス世界記録™(※)を達成するなど、特に多くの人の支持を得てきた商品のひとつです。
ひとつひとつのお菓子にはたくさんの知られざるこだわりがあり、つくり手の想いがたくさん詰まっています。本記事では、アンリ・シャルパンティエを経営する「シュゼット・グループ」の広報担当者さんに、お菓子づくりへのこだわりやシュゼットの「おいしいコトづくりの精神」について詳しくお伺いしました。
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The best-selling plain financier (cake) company - current
アンリ・シャルパンティエのお菓子づくりへのこだわり
■1:「理想のバター」はお店のオリジナル!美味しいお菓子は素材づくりから
世界一の販売個数を誇るアンリ・シャルパンティエのフィナンシェ。その素材ひとつひとつにもこだわりがありました。
「発酵バターはフィナンシェのおいしさの決め手のひとつ。しかし『理想のバター』を探すもなかなか出会えず、悩んだ末にたどり着いたのは『理想のバターがなければつくってしまおう』という決意でした。今では北海道、根室・釧路地域の乳味豊かな生乳を使い、フランスの伝統製法にこだわったバターを製造、使用しています」(担当者)
「フィナンシェに使われるアーモンドには、『アーモンドの女王』と呼ばれ、香りが強くジューシーな甘みが特徴のマルコナ種と、香ばしいフレーバーが印象的なフリッツ種が、バランスよくブレンドされています」(担当者)
一般的には、産地で粉末状にされて届くアーモンドパウダーですが、アンリ・シャルパンティエでは、生地に混ぜ込む直前にアーモンドを挽くことで、豊かな香りを最大限に引き出す、というこだわりを持っているそうです。
また、よりよい原料を選定するために、カルフォルニアのアーモンドファームまで選定に行くのだそうですよ。
また、人気商品「ザ・ショートケーキ」をはじめとする生菓子にも、質のいい生乳を使用してつくられ、豊かな乳味とくちどけを求めた、オリジナルのクリームが使用されているそうです。クリームのおいしさは、生菓子の味の決め手と言っても過言ではありませんよね。
皆に愛されるアンリ・シャルパンティエのお菓子の飽きのこないおいしさは、ひとつひとつの素材へのこだわりから生まれているのですね。
■2:「スタジオ」から毎日“手づくり”を届けたいという想い
また、アンリ・シャルパンティエのこだわりは、材料やお菓子のつくり方だけではありません。おいしいお菓子を生み出す製造の拠点を、アンリ・シャルパンティエでは「スタジオ」と呼んでいます。
「この『スタジオ』という名は、日々どんなに数多くのケーキをつくったとしても、ひとつずつ“手づくりの作品をつくりあげている”という気持ちからの、こだわりの呼び名です。店頭に立つことのないスタジオのメンバーたちも、その心を日々大事にしています」(担当者)
ひとつひとつ心を込めて手づくりされる、アンリ・シャルパンティエのお菓子。最後にお店の想いをお伺いしました。
「私たちがお菓子の製造販売業を営むことは、これからも変わりありません。私たちが創造しお客さまにお届けしたいのは、お菓子を媒体として生み出される『コト』なのです。
ご友人と語り合うひとときや、ご家族とバースデーケーキを囲む団らん……。そんなおいしさがあふれる『コト』づくりを通して、人の心と心を結びつける。そんなシーンにふさわしい、楽しい生活を演出する。これが私たちシュゼットの務めです」(担当者)
昔も今も愛され続けるアンリ・シャルパンティエのお菓子には、素材への徹底したこだわりや、お店の想いである「おいしい“コト”づくり」の気持ちが詰まっています。
大切なワンシーンに、たくさんの想いが詰まったアンリ・シャルパンティエのお菓子を添えることで、さらに素敵な時間が過ごせるかもしれませんね。
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- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美