新しいことを始めたいと思ったとき、キャリアアップを考えたとき、「時間ができたら」「落ち着いてから」と先延ばししていませんか。それではいつまでたっても、前に進むことができません。
今回は『年収1億の勉強法 年収300万の勉強法』著者の午堂登紀雄氏から教えていただいた、「年収1億の人がやらない時間の使い方」をご紹介します。なんとなく過ごしていた時間の使い方を見直すことで、目標達成にグンと近づく助けとなってくれるはずです。
■年収1億円の人が「やらない」時間の使いかた
「まずは、年収1億円の方と、年収が高くない方が取っている傾向にある行動を比較してみます」(午堂さん)。
【年収1億円の方が取っている行動パターン】
・どうすればより効率化できるか、常に自分の行動を見直す
・他人をうまく使う
・せっかちなので行列を避ける
・時間は資産であることを認識している
・より稼ぐためにお金を使う
【年収が高くない方が取っている行動パターン】
・あまり日ごろの自分の行動を振り返ったり修正したりしない
・仕事を自分で抱え込む
・行列に並ぶことを厭わない
・時間が資産という意識が希薄
・暇つぶしのためにお金を使う
年収1億円の方は時間を資産と捉え、無駄な時間をできるだけ排除しているのがわかります。ここからはさらに詳しく「年収1億円の人がやらない時間の使いかた」を見ていきましょう。
■1:決まった時間に勉強する
年収1億円の人は、「起きている限り」勉強しています。たとえばランチの時間でも、ビジネスを勉強する時間することは可能。席数や料理の単価、回転率からざっと売上を計算したり、店のレイアウトやメニューなど、「自分だったらどうするか」と考えるのです。
つまり、どんな時間であっても、どこにいても目の前にあることをすべて、学びの対象にしているということ。まずは通勤時間や、昼休みなど、なんとなく過ごしている時間を勉強に変えましょう。
■2:時間があったら本を読む
年収1億円の人は、時間があるときに本は読みません。彼らが大切にしているのは「考える」「アウトプット」なのです。
たとえば、ビジネスにおいて大切な「集客」という課題を解決する方法を具体的に考えていきます。「ウェブサイトのコピーを変える」「広告を出す」など、解決法が決まったら、次にアウトプット。
実際に必要な人や会社と打ち合わせをするなど、具体的なアクションに移していきましょう。もちろんその中で必要な本を読むのはOKです。
■3:自宅で勉強する
年収1億円の人はどこで勉強するのか。答えは「ホテル」です。日常と離れた誘惑のない環境に身をおくことで、まるで合宿のように徹底的に集中して勉強するのです。
モチベーションが下がってきたときや、新たな勉強をスタートする際は、「大人のひとり合宿」を行ってみましょう。場所は少し遠いところがおすすめ。「せっかくここまでお金と時間を使って来たのだから、勉強せずに帰るのはもったいない」と、真剣に取り組むことができます。
■4:土曜の朝はゆっくり眠る
年収1億円の人は規則正しい生活を送っています。「曜日の感覚がなくなる」くらい、生活パターンや睡眠時間などを一定にしていれば、パフォーマンスを安定させることができるのです。
また、他人からは見えない週末の時間の活用が、ビジネスの成功を左右するもの。「金曜の夜は飲み会、土曜は昼まで寝ている」というスケジュールを繰り返している人は、週末の時間の使い方を見直してみるのがよいでしょう。
■5:年初の抱負を1年間貫き通す
年初に大きな目標を立てたものの、何も達成できず1年が終わってしまったという経験をした人も多いのではないでしょうか。
これは、計画を立てっぱなしにしているところに問題があります。目標を立てたら、進捗を常に把握し、新たな課題に直面したら修正をし続ける必要があるのです。そのためには、大きな目標を細分化し、「今日からできる具体的なタスク」にすることがポイント。
たとえば「起業する」という目標を立てたら、「セミナーに参加する」「ホームページを作成する」など、すぐに行動を起こせる内容に落とし込んでいきます。小さな行動でも次の課題発見につなげることができるので、目標達成の可能性も高まります。
■6:宴会の締めまで残る
自分が接待している側だったり、上司から誘われた場合でない限り、飲み会はサッと切り上げるのがベター。それにより自分の生活スタイルを崩さず、翌日もいつも通り活動することができるのです。
飲み会を途中で切り上げるのは勇気がいると思うかもしれませんが、実は周りはそこまで気にしないもの。それに、必要な会話は飲み会の前半で終わっていることが多いのです。
ダラダラ飲みを避けるコツのひとつは、コース料理を注文すること。たいてい2時間ほどで完結するようになっているので、予想外に時間が長くなるという事態を避けることができるでしょう。
■7:時間ができたときにやろうとする
何か新しいことを始めたいと思ったとき、年収1億円の人はどんなに忙しくてもすぐに取りかかります。
実は、忙しい時のほうが集中力が高く、物事の処理スピードも上がっているので、新しいことを始めるのに適しているのです。逆に、暇な時は緊張感が緩んで何かを始めるのが億劫になってしまうもの。やりたいと思った「きっかけ」を大切にするためにも、すぐに手をつけるくせをつけましょう。
■年収を上げるために、今日からできる「3つの習慣」
これから年収1億を目指して行動を見直したいという人のために、午堂氏が、「まずやめるべき」という習慣は以下の3つ。これらをやめることで無駄な時間がなくなり、目標達成のために時間を使えるようになるでしょう。
- なんとなくの習慣をやめる(なんとなくSNSやネットサーフィン、なんとなくコーヒーを買う、家に帰ったらなんとなくテレビをつける、なんとなくコンビニに入りなんとなく新商品に手を伸ばすetc.)
- みんなと同じ行動をしない(25日にATMに並ぶ、12時台にランチに行く、盆暮れ正月GWに旅行するetc.)
- テレビや動画を見るのをやめる
また、午堂氏は「自分の時給」を意識することが大切だといいます。1日のタスクに優先順位をつけたり、待ち時間や空白の時間を減らす工夫をすることで、時間を効率的に使っていきましょう。「自分はどういう人生を手に入れるために、何に注力すべきか」を洗い出してみてください。それにより、暇だと感じる時間が少なくなるはずです。
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米国公認会計士。東京都内の会計事務所、コンビニエンスストアのミニストップ本部を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして勤務。2006年、不動産仲介を手掛ける株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。2008年、ビジネスパーソンを対象に、「話す」声をつくるためのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を秋葉原に開校。2015年に株式会社エデュビジョンとして法人化。不動産コンサルティングや教育関連事業などを手掛けつつ、個人投資家、ビジネス書作家、講演家としても活動している。
『年収1億の勉強法 年収300万の勉強法』午堂登紀雄・著 学研プラス刊- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 平野 鞠