「仄々」ってなんと読む?「仄めかす」がヒントです!

季節としては梅雨まっただなかですが、今年は意外と晴れ間がありますね。雨の多い時期には、日差しが恋しくなるものですが、本日6月27日は、日本で初めて「日照権」が確立した記念日、『日照権の日』です。

昭和47(1972)年のことで、昭和40年代に中高層マンションが激増した、という背景が関係しているようですが…改めて考えてみると「日照権」という意識のない時代に、初めて「日当たり」という価値にフォーカスした方々はすごいですね!

「お日様の光がどれだけ当たるかは、住まいの重要なチャームポイントなのよ!」という価値観、今では当たり前ですが、それがたったの約40年前、比較的最近に生まれ広がった考え方だということにも、驚きを禁じ得ません。

というわけで本日は、お日様の温かみにちなんだ難読クイズと参りましょう。

【問題1】「陽」って「よう」「ひ」以外になんと読む?

「陽」という漢字一文字の、「ひ」以外の、単語として意味が成立する読み方をお答えください。

ヒント:「日光の当たっている場所」「ものごとの表の面」を意味する言葉です。

<使用例>「今日はちょっと肌寒いから、なるべく陽の道を歩いていきましょう」

「○○○」と読み仮名3文字です。
「○○○」と読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 陽(ひなた) です。

一文字で「ひなた」とも読むのです!
一文字で「ひなた」とも読むのです!

「日向(ひなた)」「日当(ひなた)」などの表記もありますが、「陽」一文字でも「ひなた」と読みます。

お名前にもよく使われる漢字ですので、「陽(ひなた)さん」に、うっかり「素敵な当て字ですね!」などと言わないよう、お気をつけください。

というところで、2問目です。

【問題2】「仄々」ってんなんと読む?

「仄々」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「ほんのりと心があたたまり、和やかになるようなようす」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>「ひなたでのんびり眠る猫ちゃんを見ると、仄々するわ」

「○○○○」と読み仮名4文字です。
「○○○○」と読み仮名4文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 仄々(ほのぼの) です。

仄々したいですね~…。

「仄」という漢字、実は、本シリーズの今月初旬の記事でも「仄(ほの)めかす」という日本語の読み仮名クイズを出題しました。本日の「仄々」は、正解できたでしょうか?

「仄々」という日本語は、ヒントで触れた心理的な温かみを表す意味のほか、「ほのかに明るいさま」という、物理的な明度を表現する意味も持っています。

こちらの意味では、「明け方の空が仄々してきた」といえば、「明け方の空がほのかに明るくなってきた」という意味になります。

「仄(ほの)」は、「かすか」と同じ意味を持つ「仄(ほの)か」にもとづいた表現。

「かすか」という表現だと、なんとなく「消えそうにわずかな状態」的な寂しさを連想しますが、「ほのか」というと、なぜか「ほんの少しだけあるようす」的な温かみを連想しませんか?

「ほの」という音がやわらかいことや、「仄々」という温かいイメージの言葉があるからでしょうか?

日本語の奥深さを感じる表現ですよね?

本日は、お日様のあたたかみにつながるような日本語

・陽(ひなた)

・仄々(ほのぼの)

を、難読漢字クイズでおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱