アルニスなき今、パリの紳士服文化を守り続ける唯一のメゾンとなった、世界最古のオーダーシャツ店シャルべ。一見するとプレーンで、なんの変哲もなく見えるこちらのシャツには、実は多くのこだわりが隠されている。 繊細な光沢と、ホテルのランドリーサービスにも耐えうる丈夫さとを併せ持つ、上質なコットン生地。

シャルべのシャツは消耗品ではない!

シャツ各¥50,000・ボウタイ¥21,000・ニットタイ¥19,000(日本橋三越本店〈シャルベ〉)税抜、参考価格

生地のキワから5ミリの位置に、あくまで端正に施されたミシンステッチ。身頃からそでにかけてストライプが一直線につながるほどに、精度の高い柄合わせ……。決して華美な装飾などないが、その仕立ては実に丁寧で、どんなに洗濯を繰り返してもへたることはない。

「シャツは消耗品」と考えている方は、このシャツの存在を知らないのだ。いつかはパリのアトリエでのビスポークに挑戦してほしいが、レディメイドだって、その真髄は十分に味わえる。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2020年春号より
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長山一樹(S-14)