「毛穴の開き」や「黒ずみ毛穴」、「たるみ毛穴」など、毛穴に悩む女性は多いもの。毎日しっかりお手入れをしているのに、なかなか改善しない、逆に毛穴がより目立つようになってしまったという声も多く聞かれます。

そこで、大人の毛穴悩みを解消すべく、毛穴研究の第一人者である「青山ヒフ科クリニック」の亀山孝一郎先生に、毛穴を目立たせてしまう要因と、その改善策について、お話を伺いました。生活習慣や食事、スキンケアなど、毛穴にとって良くないこと、さらには見直すべきポイントを、早速ご紹介します。

亀山孝一郎先生
青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士
(かめやま こういちろう)1980年北里大学医学部卒業。1999年に青山ヒフ科クリニックを開院。以来、多くの女性の肌トラブルを解決してきた美の救世主。世界で初めて、ビタミンCのニキビに対する効果という論文を発表し、世界中に驚きを与えるなど、ビタミンCによる美肌治療の第一人者でもある。女性の心に寄り添った丁寧な診察と治療、そして自身のスキンケアブランド「ドクターケイ」も話題の的。監修をつとめた『毛穴道もう一生悩まない』(講談社)が好評発売中。

毛穴のために避けるべきNG習慣8選

■NG習慣1:ストレスを溜め込んでしまう

ストレスは毛穴が開く原因のひとつ
ストレスは毛穴が開く原因のひとつ。

「大人の毛穴には、ストレスが大きく関係しています。毛穴が目立ってしまうのは、皮脂量が多いことによるものですが、ストレスは皮脂の分泌を増加させるので、毛穴を目立たせる原因に。毛穴の出口がぽっかりと開いた『すり鉢毛穴』や、角栓が詰まった『詰まり毛穴』は、過剰な皮脂が原因で起こります。

また、ストレスを感じると交感神経が優位になり、毛細血管が収縮し、血流が低下。肌に栄養が行き渡らなくなることで、肌の弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンが減少し、『たるみ毛穴』を進行させます。40歳を過ぎると、加齢による肌のたるみはすでに始まっていますが、ストレスでさらに毛穴のゆるみを加速させないよう、できるだけストレスを減らすことを心がけましょう。

運動はストレス解消に役立つばかりか、体内でAMPKという美肌と若返りの酵素が増えるので、毛穴レスな肌はもちろん、エイジング対策にもおすすめです」(亀山先生)

■NG習慣2:過食・食べ過ぎ

「健康維持のために、食事の量は『腹八分目』とよく言われますが、お肌のためにも、食べ過ぎは禁物。暴飲暴食や偏った食生活は、毛穴に悪影響を与えることが分かっています。お腹いっぱいに食べると、細胞内にあるミトコンドリアから皮脂の合成を促すシグナルが出され、毛穴の開きや炎症へとつながってしまうのです。

大切なのは、バランスのとれた食事を適量とること。ヘルシーな体や肌を維持するためには、野菜やタンパク質を多めにした食事を意識しましょう。

また、美肌やエイジング、健康に欠かせないビタミン類ですが、食事だけで補うのは難しいうえ、肌に行き渡るのはごくわずか。特に、美肌ビタミンでもあるビタミンB群やCは不足しがちなので、サプリメントを上手に活用するのがおすすめです」(亀山先生)

■NG習慣3:高脂肪・高糖質な食事が好き

高脂肪&高糖質な食事は控えめに。
高脂肪&高糖質な食事は控えめに。

脂身の多い肉や揚げ物、炭水化物、甘いものなど高脂肪&高糖質な食事は、皮脂腺に刺激を与え、皮脂分泌を増やします。さらには、腸内の悪玉菌を増やし、腸内環境を悪くすることも分かっています。悪玉菌が作り出す有害物質は、腸から吸収されて全身を巡り、過剰な皮脂やニキビ、毛穴の炎症を引き起こす原因にもなっています。

毛穴レスな美肌を目指すなら、納豆やヨーグルト、食物繊維が豊富な野菜など、善玉菌を増やす食事を心がけ、腸内環境を整えることも大切です」(亀山先生)

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NG習慣4:生理前に甘いものを食べてしまう

生理前の甘いものはグッと我慢。
生理前の甘いものはグッと我慢。

「生理前になると、チョコレートやケーキ、アイスクリームなど、甘いものを食べたくなる人は多いと思いますが、控えるようにしましょう。排卵後から生理前は黄体ホルモンが優位になるため、皮脂の分泌が増え、肌がベタつき、毛穴も開きやすくなっています。甘いものは皮脂腺に刺激を与え、皮脂分泌を増やすため、さらに追い討ちをかけることになってしまうので要注意」(亀山先生)

■NG習慣5:睡眠不足

睡眠不足や浅い眠りは皮脂分泌を増加させます。
睡眠不足や浅い眠りは皮脂分泌を増加させます。

「『成長ホルモン』は、睡眠中に多く分泌され、骨や筋肉の成長を促す他、代謝をコントロールしたり、女性ホルモンの分泌を促すなど、美肌に欠かせない重要なホルモンです。しかし、睡眠時間が短いと、成長ホルモンの分泌が少なくなり、代謝が低下。ホルモンバランスの乱れにより、皮脂分泌も活発になり、毛穴が開いてしまうのです。また、眠りが浅いなど、十分に疲れが取れていない状態が続くことでも、皮脂分泌は増加します。

『成長ホルモン』は、入眠30分から1時間の間に最も多く分泌されるので、睡眠時間を確保するだけでなく、この時間帯に深く眠っていることも毛穴レスな美肌にとって重要なポイントになります」(亀山先生)

■NG習慣6:紫外線対策をしていない

紫外線は皮膚に炎症を与えるだけでなく、皮脂の酸化を招きます。酸化した皮脂は毛穴を刺激し、炎症を悪化させるため、ぽっかりと開いた『すり鉢毛穴』の原因に。また、紫外線は肌のターンオーバーを乱すため、角質が厚くなり、『詰まり毛穴』を引き起こすことも。さらには、紫外線UV-Aは、肌の奥の真皮に到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊するため、『たるみ毛穴』を進行させてしまいます。

日焼け止めを塗るのは外出する時や、日差しが強い夏場だけという方も多いですが、紫外線UV-Aは窓ガラスを通過して室内に入ってきますし、年間を通してほぼ量も変わりません。毛穴トラブルを防ぐためにも、1年365日、外出時だけでなく、部屋の中でも日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう」(亀山先生)

■NG習慣7:洗顔不足やメイクを落とさずに寝る

クレンジングや洗顔で汚れ&皮脂をオフ。
クレンジングや洗顔で汚れ&皮脂をオフ。

「メイク汚れを落とさずに寝てしまったり、洗顔不足による洗い残しは、あらゆる毛穴トラブルを引き起こします。皮脂や肌表面の角質、メイク汚れが混ざると、毛穴の出口をふさいでしまう『角栓』を形成。これが白くポツポツに見える『詰まり毛穴』といわれるものです。

詰まり毛穴をそのままにしておくと、皮脂が酸化し、鼻の頭によく見られる黒いポツポツの『黒ずみ毛穴』へと発展します。毛穴を押し広げ、大きく開かせてしてまうばかりか、毛穴周りの炎症を引き起こし『たるみ毛穴』『すり鉢毛穴』へとつながる危険も。あらゆる毛穴トラブルを阻止するためにも、クレンジングや洗顔は面倒がらず、きちんと行うことが大切です。

ただし、毛穴をキレイにしたいとばかりに、ゴシゴシと洗うのは毛穴を刺激し、角質肥大を招くなど、かえって逆効果。たっぷりの泡を転がすように優しく洗うように心がけましょう」(亀山先生)

■ NG習慣8:スクラブやピーリング、角栓パックのやりすぎ

鼻の頭の気になる黒い角栓や、頬の毛穴詰まりを、角栓パックでむしり取ったり、指で押し出したりすることはやめましょう。毛穴の周りは、常に皮脂によって微弱な炎症が起きているため、刺激することで炎症が悪化。これにより、肌の防衛反応が起こり、皮脂分泌が盛んになったり、角質が厚くなったりと、より角栓ができやすくなってしまいます。

スクラブやピーリングも同様、肌がツルツルになるからとやりすぎると、毛穴が小さくなるどころか、摩擦による炎症で毛穴の開きが悪化することも」(亀山先生)

【大人の毛穴悩みにおすすめのスキンケア】

「40歳を過ぎると、毛穴周囲の組織の衰えにより、コラーゲンが減少するため、『たるみ毛穴』に悩む人が増えてきます。また、過剰な皮脂分泌は、肌に炎症を起こし、『たるみ毛穴』を進行させることも。

大人の毛穴対策には、ビタミンAやC、B群、グルタチオンなど、皮脂の分泌を低下させ、毛穴周囲のコラーゲン生成を促進させる成分が配合されたスキンケアアイテムがおすすめです」(亀山先生)

■ブースター美容液「ケイコントロールエッセンス」
ケイコントロールエッセンス20mL ¥7,500
ケイコントロールエッセンス20mL ¥7,500

皮脂ケアもハリも、なめらかさも叶える、大人の毛穴を美しくするブースター美容液。ビタミンC誘導体をはじめ、各種ビタミン、オリゴノール、植物エキスなど豊富な美容成分配合で毛穴にアプローチ。ざらつきを防ぎ、毛穴の目立ちにくい、ふっくら肌へ導きます。

■ハリ肌へ導く濃密ビタミンクリーム「ケイカクテルVプレミアムクリーム」
ケイカクテルVプレミアムクリーム30g ¥16,000
ケイカクテルVプレミアムクリーム 30g ¥16,000

さまざまなエイジングサインに全方向からアプローチする、濃密ビタミンクリーム。植物幹細胞エキス、ナイアシンアミド(ビタミンB3)などの美容成分が、ハリと透明感のある明るい肌へと導きます。コクのある感触で肌に密着し、美肌成分が角質層のすみずみまで浸透。内側からふっくらとした、ハリと透明感のある輝く肌へ。


いかがでしたでしょうか? 大人の毛穴悩みを解決するには、生活習慣や食事によるアプローチも大切ということが分かりました。睡眠不足やストレスの解消、食事、スキンケアを見直して、毛穴レスな美しい肌を目指してみてくださいね。

※商品の価格は全て税抜きです。

問い合わせ先

ドクターケイ

TEL:0120-68-1217

この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
小池田友紀