【目次】

顔のゆがみを引き起こす「原因」は?


村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

■顔の筋肉の硬直が原因!

顔のゆがみは頬骨の高さの左右差によるもの。

そのそも完璧な左右対称の人はいないですが、年齢とともに「眉の高さが変わり、眉メイクがしにくくなった」「フェースラインの右と左で違うため顔がゆがんで見える」という人は、意外と多いのではないでしょうか。頬杖をつく、片側だけで噛む癖があるなどの日常のクセ、姿勢の悪さ、ストレスの蓄積による顔の筋肉の硬直が原因なので、気になる人はここで紹介する頬骨&筋肉ケアを始めましょう。

顔を支えている骨格は骨に付着している筋肉によって動かされているのですが、この筋肉が硬くなると、骨格が引っ張られてバランスを崩すため、ゆがみを引き起こします。

ゆがみ矯正&老け見え解消に効く!【村木さん考案】頬骨押し上げメソッド

【1】顔のゆがみ矯正に効く!「頬骨押し上げ」メソッド


■ゆがみ矯正&老け見え解消に効く!

\このマッサージの効果とポイント/
・眉の高さが左右で違う、輪郭に左右差がある顔のゆがみは頬骨の左右差にあり。
・日常のクセ、姿勢の悪さ、ストレスの蓄積による筋肉の硬直が原因。
・頬骨下の筋肉をゆるめて、頬骨を正しい位置に戻すことがゆがみ解消に。
・このメソッドは頬を引き上げる筋肉にも効くので、リフトアップ効果も。

【HOW TO】

<STEP.1>テーブルに肘をつき、頬骨下に親指の腹を当てる

テーブルに肘をついて、頬骨下に親指の腹を当てます。親指の位置は口角と目尻をつなぐ線上で、黒目の真下あたりの頬骨下です。残りの4本の指は額に添えましょう。これが基本姿勢です。
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<STEP.2>頭の重みを親指にのせたまま、首を左右にふる

頭の重みを利用して頬骨下に圧をかけたまま「イヤイヤ」と左右に小さく首を振りましょう。これを10回繰り返してください。この方法なら、力を使うことなく適度な圧で頬の筋肉ほぐすことができます。次に親指を2cm外側にずらした位置でも同様に行い、計2か所をほぐしましょう。

ゆがみ矯正&老け見え解消に効く!【村木さん考案】頬骨押し上げメソッド

【2】テニスボールで簡単「咬筋ほぐし」マッサージ


■頬がキュッと引き上がり、顔のコリもむくみもすっきり

\このマッサージの効果とポイント/
・集中しているときやストレスを感じるときに、グッと噛み締めてしまうのが「食いしばり」。
・頬の下にある咬筋が硬くなり、顔にむくみやゆがみを引き起こしてしまう。
・テニスボールを使ったマッサージなら簡単に咬筋をほぐすことができる。
・特に輪郭の左右差がある人は、硬くなった咬筋を緩めるのがおすすめ。

【HOW TO】

<STEP.1>ほぐす位置を確認

ほぐす位置を確認
食いしばると頬骨の下で硬くなるのが咬筋。頬骨からフェースラインをつなぐ筋肉を3か所ほぐしていきます。

<STEP.2>テニスボールを当てて、小さくクルクル回す

テニスボールを当てて、小さくクルクル回す
STEP.1の丸印にテニスボールを押し当てて、クルクルと小さく外回しします。各所5回3セット行いましょう。反対側の頬も同様に。

<STEP.3>ボールを当てて、口を「あぐあぐ」する

テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。
STEP.1の丸印の位置に、テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。
「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします
次に「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします。そして位置をずらしながら、口の開閉を各6セットずつ行いましょう。

むくみ&ゆがみを解消!【村木宏衣さん考案】咬筋ほぐしマッサージ

【3】15秒で完了!目元の左右差を整える「片目トレーニング」


■歪んだ印象がなくなりキリッとした美人印象に

\このマッサージの効果とポイント/
・片目が小さく見える原因は筋力差や生活習慣、視力の違いなど複合的。
・左右差は老け感や疲れた印象を招き、第一印象に大きく影響する。
・小さい方の目だけを鍛える片目トレーニングで、弱った眼瞼挙筋を強化するのが効果的。
・継続することで左右差が緩和され、老け感のない若々しく端正な目元印象を取り戻せる。

【HOW TO】

<STEP.1>トレーニングしない側の目を手で軽く押さえながら塞ぐ

トレーニングしない側の目を手で軽く押さえながら塞ぐ
トレーニングしない側の目を塞ぎます。このとき眼瞼挙筋が動かないように、眉下あたりを軽く押さえるようにしましょう。

<STEP.2>人さし指を使って目尻を外側に軽く引っ張る

人さし指を使って目尻を外側に軽く引っ張る
トレーニングする側の目尻の横に人さし指を置き、外側に少しだけ引っ張ります。

<STEP.3>近く見ながら、遠くを見ながら、それぞれ15回瞬きをする

近く見ながら、遠くを見ながら、それぞれ15回瞬きをする
STEP.2の状態のまま、30〜40センチ先の近くを見ながら瞬きを15回、3メートル以上先の遠くを見ながら瞬きを15回行います。これで眼瞼挙筋のトレーニングになり、習慣化すれば目が大きく見開くように変わっていきます。

左右差が気になる目元に【村木宏衣さん指導】端正顔に整える片目トレーニング

【4】緩んだフェースラインを引き締める「舌ストレッチ」


■内側からフェースラインを引き締める!

\このマッサージの効果とポイント/
・スマホを悪い姿勢で見続けていると、二重あごやフェースラインのゆるみは深刻化。
・解決策は動きづらくなった舌と首の筋肉を目覚めさせて引き締める「舌ストレッチ」。
・アプローチする筋肉は、「舌骨上筋群」「舌骨下筋群」「顔の表情筋」「胸鎖乳突筋」。
・首の奥から輪郭を引き締め、表情筋も胸鎖乳突筋にも働きかけるので若見え効果抜群。

<STEP.1>背筋をまっすぐに伸ばし、正しい姿勢をキープ

背筋をまっすぐに伸ばし、正しい姿勢をキープ
天井から1本の糸で吊るされているイメージをもち、背筋をまっすぐに伸ばしましょう。

<STEP.2>首を傾けて舌を思いっきり斜め下に出す

首を傾けて舌を思いっきり斜め下に出す
首を右に傾けます。このとき右手を使ってストレッチをかけましょう。それから、舌を思いっきり伸ばすように、舌を斜め下に出します。この状態を15秒キープ。これを2回繰り返しましょう。左側も同様に行ってください。

スマホ二重アゴを解消!【村木宏衣さん指導】シャープな輪郭を取り戻す「舌ストレッチ」

【5】顔のバランスが整う!口元の「ぷくぷくエクササイズ」


■バランスの取れたフェースラインに!

\このマッサージの効果とポイント/
・口元が緊張しっぱなしになり、動きが悪くなるとほうれい線が深くなる。
・大人の場合、加齢やストレスによる食いしばりで、口周りや舌の筋肉が硬くなりやすいので要注意。
・口元を内側からぷくぷくと膨らませるエクササイズを行うと効率よく筋肉がほぐれる。
・さらに、口周りの血流がよくなり、唇の縦シワが浅くなる効果も期待できる。

<STEP.1>左右の頬、唇の上下を同時にぷくぷくと膨らませてほぐす

唇は力を抜いたまま、軽く閉じます。左右の頬、唇の上下に空気を入れるように、口元全体を膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

<STEP.2>左右の頬をぷくぷくと膨らませてほぐす

次に左の頬に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。;
右の頬も同様に行います。

<STEP.3>唇の上、下を膨らませてほぐす

唇の上に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。
唇の下も空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

慣れてきたら、STEP.1〜3を2回繰り返しましょう。

ほうれい線が消える!?【村木宏衣さん指導】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退

【6】「えら下プッシュ」で横に広がった顔がスッキリ


■バランスの取れたフェースラインに!

\このマッサージの効果とポイント/
・年齢を重ねるとむくみとたるみで顔が大きく横に広がりやすい。
・特にフェースラインがもったりするのは、「顎二腹筋」が硬くなっているため。
・「顎二腹筋」は、食いしばりなどでも硬くなりやすく、輪郭に大きく関わる筋肉。
・「顎二腹筋」をほぐせば、引き締めと老廃物を流す効果で輪郭がスッキリ小顔に。

<STEP.1>「顎二腹筋」をほぐすポイントの位置を確認

「顎二腹筋」をほぐすポイントの位置を確認
「顎二腹筋」とは、フェースラインに沿ったあご下にあります。今回は「後腹」をゆるめるので、エラの内側あたりとその手前の2か所(丸印の2か所)をプッシュしてほぐしていきます。右側も同様の位置をプッシュします。
あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込む
あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込むようにプッシュしましょう。

<STEP.2>ポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を動かす

ポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を動かす
親指でSYEP.1のポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を開け閉めします。声は出さなくてもOKです。ポイント1か所につき、6セットずつ行います。
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むくみで横に広がった顔がキュッ!【村木さん考案】えら下プッシュでシャープな小顔に

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