「最近なんだか老け顔になったかも」と悩んでいませんか? 年齢と共に、どんどん鏡を見るのが憂鬱になるのは避けたいもの。ただ、忙しいとなかなかエステに行く余裕がないですよね。

キャリア女性のアンチエイジングは、ながらケアが一番! 今回、アンチエイジングデザイナーの村木宏衣さんから、テレビを見ながら手軽にできるフェイスラインのケアを教えていただきました。

フェイスラインのケアにはゆがみが大敵なんだとか。このゆがみは、フェイスラインのたるみ、エラはり・ほおのたるみ、口角の下がり、二重あご、あごのシワ、ほおがこける、といった嫌な症状につながる要因。

ゆがみを改善すれば、若々しいフェイスラインを取り戻すことができます。このケアで使うのは、自分の手だけ。どれも数分でできる簡単なものばかりです。スキマ時間にサクッとできるので、習慣にしていつまでもスッキリ顔を維持しましょう。

働く女性が習慣化すべき「フェイスラインのポイントケア6選」

まずは、フェイスラインのたるみ、エラはり・ほおのたるみ、口角の下がり、二重あご、あごのシワ、ほおがこけるといった悩みをどのようにケアすればいいのかを説明します。

■1:フェイスラインのたるみを改善

実はあごの関節はゆがみやすく、筋肉が硬直してリンパも滞りがちなんだとか。あごを動かしながら深層部をほぐして改善していきます。

■2:エラはり・ほおのたるみをストップ

ほお骨とつながっている、顔を横に引っ張る筋肉を同時にゆるめていきます。ゆがみが整うとリフトアップ効果も期待できます。

■3:口角の下がりをケア

顔をゆがめて口角を下げてしまう原因になるそしゃく筋「咬筋」にアプローチ。普段から大きな力が加わっている部分を効率よくほぐしていきましょう。

■4:二重あごを引き締める

華麗で衰えやすいあご裏の筋肉をしっかりとケアしていきます。発音による動きも活用して、老廃物を流してたるみを引き上げます。

■5:あごのシワにアプローチ

老化や話し方のクセによって硬直しやすいあごの筋肉を、皮膚を持ち上げながらほぐし、内側からふっくら柔軟にしていきます。

■6:ほおのこけを改善

最後は老けて見えるほおのこけにアプローチ。ほおの骨格に圧をかけながら緊張をとり、ゆがみや左右差を整えていきましょう。

テレビを見ながら手軽にできる「フェイスラインのケア」6選

ここから、具体的なアプローチを写真付きでお伝えします。ぜひこの写真を見ながら、手を動かしてみてください。

■1:フェイスラインのたるみを改善する

筋肉が硬直してリンパも滞りがちなフェイスラインにアプローチ。あごを動かしながら深層部をほぐして改善していきます。

(1)あごの中心からやや外側の骨のきわに反対の手を当てる

あごの2cmくらい内側にある骨のきわで、顔の中心から約1cm外側のところに、カギ形にした反対の手(左あごのケアは右手、右あごのケアは左手)の人さし指を当てていきます。

カギ形にした人さし指の第一関節から第二関節間の平面を使うことがポイントです。

おさえるのは二重あごで皮膚がたるむライン。
おさえるのは二重あごで皮膚がたるむライン。

(2)「あぐあぐ」と口を開閉して指をずらしながらほぐしていく

人さし指をしっかり当てたまま、「あぐあぐ」と口を開け閉めしていきます(声は出さなくてもOK)。これを1か所で8セットずつ繰り返したら、指の位置を外側にずらしながら、片側6か所を行っていきましょう。片方が終われば、反対側も同様に行ってください。

あごの骨の内側に沿って、エラに向かって片側6か所ずつ、指をずらしながら行いましょう。
あごの骨の内側に沿って、エラに向かって片側6か所ずつ、指をずらしながら行いましょう。

人さし指はしっかりと当てたまま行うのがポイント。あごまわりのラインがたるむと「脂肪がついた」と思いがちですが、原因は過度なむくみによる影響が大きいんだとか。

「あごの関節はゆがみの影響を受けやすく、リンパ節の流れも滞りやすいため、こちらのケアで深い部分をほぐし、老廃物がたまったリンパを押し流して対策しましょう」(村木さん)

■2:エラはり・ほおのたるみをストップ

ほおのたるみはゆがみの影響が大きいそう。ほお骨につながり、顔を横に引っ張る筋肉を同時にゆるめて、リフトアップも狙っていきましょう。

(1)両手で頭をはさむようにして、親指の腹をほお骨の下に

始めに、両手の親指を大きく開いて、指の腹をほお骨の下に置きます。4本の指は側頭部に添えて位置を固定し、両手で頭をはさむようなポジションをつくります。

エラはり・ほおのたるみをケア
両手で頭をはさみます。

(2)親指で圧をかけながら「あぐあぐ」と口を動かす

ほお骨の先から1.5cmくらい下のところから、親指の腹で斜め上に圧をかけながら、口を大きく「あぐあぐ」と開け閉めしましょう(声は出さなくてOK)。これを6セット繰り返します。

さらに後ろの指は固定したまま、親指の位置を後ろにずらしながら、4か所で同様に行ってください。

ほお骨に沿って、耳の前のくぼみまで4か所に分けてほぐしていきましょう。
ほお骨に沿って、耳の前のくぼみまで4か所に分けてほぐしていきましょう。

「ほお骨の下から斜め上に押し上げ、親指の腹を骨に引っかけるのがコツ。ほおの筋肉をしっかりとらえながら、ほお骨に沿ってほぐしていってください」(村木さん)

このとき、指はしっかりと固定して行うこと。エラ部分は緊張して硬くなると顔を横に引っ張り、ゆがみからたるみの原因に。ほお骨を押さえながら、あご関節を動かして筋肉をほぐしていきましょう。

■3:口角の下がりをケア

普段から大きな力が加わっているそしゃく筋「咬筋(こうきん)」にアプローチしてゆがみを整えます。効率よくほぐしていきましょう。

(1)咬筋に反対側の親指を引っかけて固定する

ほお骨の下に反対側の親指を当て、4本の指は軽く握り、人さし指の側面をエラ骨に引っかけて固定します。さらに、口を軽く開け閉めして動く太い筋肉(=咬筋)の位置を確認したら、へりのくぼんだ部分に親指の腹を引っかけます。

口角の下がりをケア
人さし指の側面をエラ骨に引っかけてしっかりと固定しましょう。

(2)筋肉をとらえながら「あぐあぐ」と口を開け閉め

両側から咬筋をはさんで、しっかり押さえながら、「あぐあぐ」と口を開け閉めして6セット繰り返す(声は出さなくてOK)。筋肉に沿って親指を下にずらしながら3か所で行ったら、反対側も同様に行ってください。

親指でおさえるポイントはほお骨の真下からあごの上を、3分割したところ。
親指でおさえるポイントはほお骨の真下からあごの上を、3分割したところ。

親指の腹を縦にして、咬筋に引っかけるように圧をかけるのがポイント。

あごの関節には、硬いものを食べるときで20~30kg、睡眠中の歯ぎしりでは100㎏もの負荷がかかるそう。その結果、そしゃく筋の中でも大きな「咬筋」が緊張し、顔をゆがめて口角を下げる原因になってしまうのです。

「咬筋の下部は硬くなりやすいため、念入りにほぐすのがポイントですよ」(村木さん)

■4:二重あごを引き締める

華麗で衰えやすいあご裏の筋肉を指で圧をかけながら、しっかりとケアしていきます。発音による舌の動きも活用して、老廃物を流してたるみを引き上げて行きましょう。

(1)あご先の内側の骨のきわにカギ形の人さし指で圧をかける

あご先から2cmくらい内側の骨のきわに、カギ形にした人さし指の平らな面を使って圧をかけていきます。

人さし指をカギ形に曲げ、第一関節から第二関節間の平らな面を使うこと。
人さし指をカギ形に曲げ、第一関節から第二関節間の平らな面を使うこと。

(2)英語の巻き舌のように「らりるれろ」と口を動かす

あごの下に指で圧をかけたまま、英語「R」の発音をイメージしながら、巻き舌で「ら」「り」「る」「れ」「ろ」と、大きく口を動かしていきます(声は出さなくてもOK)。これを5セット繰り返し行ってください。

舌を動かすことでリンパの流れもスムーズに。
舌を動かすことでリンパの流れもスムーズに。

あご下には舌に付着する「舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)」という小さな筋肉の集まりがあり、これが加齢で衰えるてしまうと二重あごの大きな原因になってしまいます。特に日本語の発音は舌を使うことが少ないため、ちゃんとケアしないといけないとか。舌の動きを使って老廃物を流し、たるみを引き上げましょう。

■5:あごのシワにアプローチ

老化や話し方のクセによって硬直してしまいやすいあごの筋肉。硬直は二重あごの原因にもなります。皮膚を持ち上げながらほぐし、内側からふっくら柔軟にしていきましょう。

(1)あごをはさむように固定して、人さし指で「うにうに」とほぐす

唇の下側中央から、あごに向かって左右に分かれる「オトガイ筋」を片側ずつほぐしていきましょう。

まず、カギ形に曲げた人さし指を口の真下に当て、親指はあごの骨に引っかけて、はさむように固定。ここから人さし指で「うにうに」と小さな円を描くように10回ほぐします。

ここでも他のケアと同様に、人さし指をカギ形に曲げ、第一関節から第二関節間の側面を使いましょう。
ここでも他のケアと同様に、人さし指をカギ形に曲げ、第一関節から第二関節間の側面を使いましょう。

(2)位置を下へずらしながら、あご先までほぐしていく

人さし指の位置を下にずらし、あご先まで3か所に分けて同様にほぐしたます。片側が終わったら、反対側も同様に行ってください。

骨をほぐすようなイメージで行いましょう。
骨をほぐすようなイメージで行いましょう。

「人さし指の平らな面で骨をほぐすような意識で、あごをはさみながら筋肉をしっかりとらえるのがコツ。下唇の下からあごにかけて、顔の中心から左右対称の縦の2列を、3段階に分けてほぐしていきましょう」(村木さん)

「オトガイ筋」とは、口をすぼめるとシワが寄る部分で働くあごの筋肉のこと。話し方のクセや老化によって硬直する人が多く、シワをつくって老け見えの一因になります。

肌のハリに必要な周辺の脂肪も加齢でやせ衰えるため、筋肉をしっかりほぐし、内側から柔軟性を取り戻すことが大切なんですよ。

■6:ほおのこけを改善

最後は老けて見えるほおのこけにアプローチしていきます。ほおの骨格に圧をかけながら緊張をとり、ゆがみや左右差を整えていきましょう。

(1)両手のひらを真横にして、ほお骨を両側からはさむ

両手のひらを真横にして、ほお骨を両側からはさみ、指先は側頭部に軽く添えるイメージで。このとき手のひらの小指側がほお骨の上に引っかかるように、平行に当てることを意識して行ってください。

ほおのこけを改善するケア
口を軽く開けておくのも、骨格を矯正する際のポイントに。

(2)ほお骨に押し込むようにゆっくり圧をかける

手のひらをほお骨に押し込むように、ゆっくり圧をかけていきます。後頭部にかかる指先を支点にするイメージで10秒キープ、3回繰り返し行いましょう。

後頭部にかかる指先を支点にするイメージで。
後頭部にかかる指先を支点にするイメージで。

頭の横にある筋肉が緊張して収縮すると、筋肉が付着するほお骨が引っ張られて外に張り出します。すると、ほおの下に影ができて、こけたような印象をつくってしまうのです。ゆがんだ関節に圧をかけ、ゆるめる骨格矯正の手技で緊張をとって、ほおの張り出しや左右差を整え、スッキリした張りのあるほおを取り戻しましょう。

老化で防げないと思っていたフェイスラインのたるみは、ケアすることでどんどん改善していきます。どのケアも簡単に行うことができ、毎日続けることで効果を発揮するもの。テレビを見ながらできるので、さっそく今日から習慣づけてみてください。

『一生老化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』には、顔のケアのほかに体のケアや、姿勢やダイエット方法も載っています。どのケアも毎日取り入れることが大切。将来今以上の疲労感に悩まされないために、ぜひ今すぐ始めてみてください。

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務を経て、国内外のセレブから絶大な支持を集めるエステティシャンに。現在は小顔、リフトアップ、ボディメイキングなど、女性の悩みに対して、独自の「村木式」美容メゾットを確立。著書に『顔筋整骨セルフビューティ』(主婦と生活社)がある。
公式サイト

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
藤野綾子