夏野菜にはきゅうりやなす、ピーマンなどさまざまありますが、とくにおすすめなのがトマトです。なぜなら、トマトは夏時期においしくなり、また、体にいい栄養素もたくさん含まれているからなんです。
そこで本記事では、トマトの効能・効果や、日本でどんな高級トマトがつくられているのかを解説。また、高級トマトの品種(大玉、中玉、小玉)やトマトジュースも厳選してご紹介します。
■高級トマトは今食べたい夏野菜!
トマトは通年食べられる野菜ですが、旬は夏。日光をたくさん浴びたトマトは糖度が高くなる傾向にあり、栄養価もアップするのだそう。そこでこの時期に食べたい高級トマトの品種や、トマトの効能・効果、日本でつくられている高級トマト事情などをご紹介していきます。
■トマトの効能・効果
トマトには、女性にうれしい効能や効果があるのをご存知でしょうか。トマトに含まれる栄養素とともに解説します。
アンチエイジング
トマトが赤いのは、「リコピン」というカロテノイド色素のおかげ。このリコピンには、とても強い抗酸化作用があるといわれています。抗酸化作用とは、体が酸化してサビてしまうのを抑えるサポートをしてくれること。これにより、アンチエイジング作用や、生活習慣病予防、老化予防のサポートが期待できるといわれています。
ダイエット
トマトには「13-oxo-ODA」という成分が多く含まれていることが、近年の研究によって判明しました。その成分の作用は、脂肪燃焼のサポートといわれています。この成分を摂取することで、脂肪燃焼に働くタンパク質が肝臓で作られ、血糖値の低下をサポートするとされています。
また、トマトには、むくみを抑える作用のあるカリウムなども含まれるといわれます。これらの栄養素により、デトックス作用も期待できるのではないでしょうか。
二日酔い
お酒を飲むと二日酔いが心配…という方もいることでしょう。これにもトマトが一役買ってくれます。というのも、アルコールとトマトをいっしょに摂ると、血液中のアルコール濃度が3割程度低下するという研究結果があるようです。
お酒を飲むときには、トマト料理を食べたり、トマトジュースを使った「レッドアイ」や「ブラッディマリー」などのお酒を積極的に摂るようにすれば、二日酔いを防げるかもしれません。
■日本の高級トマト事情
国内トマトの生産地をはじめ、「幻のトマト」と呼ばれるトマトなど、日本のトマト事情を調べてみました。
日本一の生産量を誇る地域は?
日本のトマトの生産第1位は、熊本県です。熊本県は、全国のトマト生産量の約20%を占めるといわれています。続いて2位は北海道。3位が茨城県となっています。
幻のトマトと言われるのは?
「幻のトマト」と呼ばれるトマトが「玉光デリシャス」という品種です。「玉光デリシャス」が幻と呼ばれる理由は、育てるのが難しいこと、そして出荷制限があること。そのため、希少価値が高いトマトです。特徴は、甘みと酸味のバランス優れた味わい、果肉がしっかりしている食味にあります。
幻のトマト「至高のトマトジュース 100%ストレート スカーレット・ティアーズ 720ml」(宮城県)
「玉光デリシャス」はジュースで味わえます。こちらの商品は、糖度10以上の「極上デリシャストマト」を使用した100%ストレートジュースです。甘みと酸味の中に広がる重厚な味わいを体感できます。
■高級トマトの品種
日本で栽培されているトマトの品種は、なんと120種類以上。全国各地で数々のブランドトマトが誕生しています。昨今人気があるのは、糖度の高い「フルーツトマト」と呼ばれるものです。これらは高級トマトとして親しまれています。
そんな「フルーツトマト」なども含め、大玉、中玉、小玉の種類別に、高級品種をご紹介していきましょう。
■大玉の高級トマトの品種
おおむね、重さ150g以上のトマトを「大玉トマト」といいます。大玉トマトの品種を3つご紹介しましょう。
品種1:桃太郎
日本で販売されている大玉トマトの約70%を占める、ポピュラーな品種が「桃太郎」です。果肉の色がほんのりピンク色をしていることから「ピンク(桃色)系トマト」のひとつに分類されます。完熟しても傷みにくく、形、味もよいのが特徴です。
「北海島美瑛産 桃太郎トマト」(北海道)
その美味しさ・味・品質のよさから人気の高い桃太郎トマトです。特徴は、水を抑え、トマトの甘みを高めていること。また、ただ甘いだけでなく、トマト特有のフレッシュな青い香りも持ち合わせています。濃厚な桃太郎トマトを味わってみてはいかがでしょうか。
品種名2:りんか409
「桃太郎」と並び、広く普及しているのが「りんか409」です。桃太郎に比べると、実はやや小さく、赤いトマトらしい色をしているのが特徴的です。お味は、甘み、酸味のバランスがよく、コクが感じられ、しっかりとした食べ応えもあります。
「大玉トマト「りんか」BOX入り1.2kg」(山形県)
山形県の標高400mの高地でつくられたトマトは、その土地柄の寒暖差により、旨味がぎゅっと濃縮。しっかりとした肉質、とろける食感、昔懐かしい味が感じられます。
■中玉の高級トマトの品種
「ミディトマト」の名称で販売されている中玉トマト。糖度が高い、甘みと酸味のバランスがいい、フルーツ感覚で食べられるなどの品種を5つピックアップしました。
品種名1:フルティカ
「フルティカ」は、2008年に品種登録された新しい品種です。皮が薄く、柔らかい果肉。それに加えて酸味控えめ、糖度が7~8%と高く甘さに定評があります。
「中玉トマト フルティカ 1.3kg」(兵庫県)
土壌づくりにこだわった野菜を育ている、兵庫県姫路市の「あかね農園」。そちらでつくられたミディトマト「フルティカ」です。糖度が高く食感も良いため、人気があります。
品種名2:華クインアール
福井生まれの「華クインアール」は、ミディトマトのなかでも実が小ぶりなのが特徴。皮が薄く食べやすい上、甘味と酸味のバランスのよさがあります。
「生産者限定 ミディトマト 華クインアール 約660g パック詰め 化粧箱入り」(山形県)
こちらの「華クインアール」は、山形県最上町で微生物の力を利用したミネラル豊富でおいしいトマト栽培している生産者「とまとやよずべぇ」のもの。果皮が薄くて口当たりが良く、濃い紅色の果皮が食欲をそそります。また、酸味とバランスに優れたミディトマトです。
品種名3:越のルビー
1989年に福井県立短期大学(現福井県立大学)で、開発されたミディトマトです。「越のルビー」の名付け親は、福井県出身の作家津村節子氏。「あたかもルビーのようなトマトが越の国(越前)で作られた」というのが名前の由来なのだそうです。
特徴は、糖度8度前後と甘いこと。そのため、「フルーツ感覚のトマト」として販売されています。
「福井県産 ミディトマト 送料無料 福井県 越のルビー 生トマト 約1.8kg入」(福井県)
福井特産ブランドであるフルーツ感覚で食べられるミディサイズのトマトが「越のルビー」です。水分をしっかり含み、ジューシーなうま味がたっぷり。その味の良さに、トマトが苦手な人でも食べやすいと評判を呼んでいます。
品種名4:アメーラ
静岡県で開発されたミディトマト「アメーラ」。最大の特徴は高糖度であることです。その甘さは、1月から6月のものは8度以上、7月から12月なら7度以上もあります。通常のトマトの糖度は5度程度ですから、その甘みがわかることでしょう。肉厚で、締まりがあり、食味の良さもあるトマトです。
「フルーツトマト アメーラ(高糖度トマト)」(静岡県)
温暖で日照時間の長い静岡県は「アメーラ」の主な生産地。そんな静岡県産のアメーラはクリーンな環境で育てられた自慢の逸品です。7度以上の高糖度で、ビタミンA、C、カリウム、カロテン、ギャバなどの栄養価も豊富。おいしさ、やさしさがたっぷり詰まったアメーラをご堪能あれ!
品種名5:ルネッサンス
「ルネッサンス」はお尻の部分がピュッと尖った形のミディトマト。皮は柔らかく、ゼリー部分は少なめ。肉質はややしっかりとしているのが特徴です。
「【産地直送】あわじ島グルメトマト 1kg ルネッサンス」(兵庫県)
「あわじ島グルメトマト」はルネッサンスという品種で、尖ったお尻が特徴的です。とにかく絶品なのは「酸味」と「甘み」のバランス。それに加え、トマトの味の濃さも堪能できます。トマトの圧倒的なポテンシャルをいやおうなしに感じることができる、そんなトマトです。
■小玉の高級トマトの品種
「ミニトマト」「プチトマト」などと呼ばれて流通している小玉のトマト。なかには、実の形や大きさに特徴があるものが多くあります。ここでは5つの品種をご紹介していきましょう。
品種名1:アイコ
卵型のミニトマト「アイコ」は、皮が厚く、果肉のゼリー部分が少ないため、しっかりとした歯ごたえが楽しめます。実は赤のほかに、「イエローアイコ」という黄色い品種も存在します。
「熊本県産アイコトマト 3kg」(熊本県)
トマトの生産全国1位の熊本県で栽培されたプチトマト「アイコ」です。通常のプチトマトよりも縦長な形が見た目にもかわいらしく、食べやすいのが特徴です。
品種名2:千果
「千果」は、ミニトマトの代表的な品種です。重さ15~20gほどで、まん丸な形をしています。特筆すべきは、リコピンの量です。通常の大玉トマトの3〜4倍含まれています。また、糖度も8~10度あり、甘くて食べやすいミニトマトです。
「パリッと甘いミニトマト千果2kg(500g×4)」(北海道)
北海道・新篠津村にある「大塚ファーム」で育ったミニトマト「千果」。木に適度なストレスを与えてあげることにより、とても甘いミニトマトになっています。
品種名3:マイクロトマト
「マイクロトマト」は、実の直径がたった1cmの極小トマトです。糖度は8〜10度もあり、甘みが強いのも特徴的。実の色は赤のほかに、オレンジや黄色、緑もあります。そのまま食べるのはもちろん、サラダやケーキのアクセントとして使われることも多いです。
「マイクロトマト(赤)」(愛知県ほか)
とっても小さなかわいいミニトマトです。皮が薄く酸味は少なめ。大きさの割には甘さが感じられます。
品種名4:プチぷよ
「プチぷよ」は、2008年に品種登録されたトマト。さくらんぼのようなツヤがあり、やや平べったいかたちをしています。皮は薄く、名前のとおり「ぷよ」っとやわらかいのが最大の特徴です。
「柔らかい食感が魅力のプチぷよ5kg」(北海道)
市場には出回りにくいミニトマト「プチぷよ」。口に入れると「ぷにっ」と潰れて、やわらかい食感が魅力です。通常のミニトマトより小さいので、子供でも一粒簡単に口に入れることができます。そのおいしさは、トマト嫌いな方でもとりこになるほど!
品種名5:トマトベリー
「トマトベリー」は2006年に発売されたミニトマトです。特徴は、いちごのようなハート型のかわいいかたち。糖度が9〜10度以上もあるので、甘みが強く感じられ、肉厚な食感も楽しめます。
「ミニトマト トマトベリー」(和歌山県)
昔懐かしいおいしいトマトの味わいを堪能できます。先がとんがったいちごのような形をしているから食べやすいのも魅力です。
■高級トマトジュースのおすすめ
手軽にトマトを食べたいなら、高級トマトジュースもおすすめです。
「デリシャスファーム 宮城県 極旬紅白トマトジュース500g2本セット」(デリシャスファーム)
最も旬な時期に収穫した糖度10度以上の厳選したトマトだけを使用したプレミアムジュース。濃厚でトマト本来の旨味が味わえる丸しぼりと、時間をかけて漉した香り高くフルーティーな露しずくのセットです。
おいしい高級トマトは、夏の時期だからこそ!
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざにもあるように、トマトは医者いらずになれるほど体にいい野菜といわれています。トマトの旬である夏時期には栄養価もぐっとアップするので、暑い時期の水分補給や夏バテ防止にも最適。
また、この時期のトマトは糖度も高くなりますから、フルーツのような甘さを体感できます。ぜひ、ご紹介した高級トマトを楽しんでみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部