おうち時間を盛り上げてくれるスイーツ。定番スイーツも良いけれど、たまには変化球を取り入れて、お取り寄せしてみるのも良いのでは?
2010年頃にブームになった「生カステラ」。耳にしたことはあるものの、どんな食感と味なのか知らないという人もいるかもしれません。最近ではSNS映えすることから、お取り寄せして投稿している方々も多いのです。
そこで今回は、生カステラの特徴や、長崎で「半熟生カステラ」を手がける菓秀苑 森長をご紹介します。
生カステラの進化系、「半熟生カステラ」とは?
生カステラとは、外は普通のふわふわのカステラなのに、中はしっとりと「生」感のあるカステラのこと。まるで「生チョコ」のように、中がとろーりとしている「半熟生カステラ」も存在するのです。
その半熟生カステラの代表的存在が、2009年の販売以来シリーズ累計35万個を販売した人気のスイーツ、菓秀苑 森長の「半熟生カステラ」です。
カットすると、半熟の生地が流れ出すさまは、従来のカステラの常識をくつがえします。
半熟生カステラと一般的なカステラとの違い
そこで森長の広報担当者に、半熟生カステラについて詳しく聞いてみました。
半熟生カステラは、一般的な生カステラと比べてどのような点が異なるのでしょうか?
■1:形状が丸型
「通常のカステラは直方体ですが、半熟生カステラは丸型です。半熟状態を作り出すためには、丸い形である必要があるのです」
■2:卵黄はカステラの2倍
「半熟生カステラは、中身をとろけさせるために、通常のカステラの2倍の卵黄を使用しています。その他の原料は基本的にカステラと同一です」
■3:初期に焼く温度が高い
「工程のうち、混ぜる工程の攪拌は同じですが、焼く工程の焼成は異なります。カステラおよび半熟生カステラは焼成の際に約10個のプロセス、つまり温度変化があります。
半熟生カステラは通常のカステラと比べ、初期プロセスでの焼成温度が高温です。オーブンの1度の違い、焼成時間の1分の違いで、中のとろけ方も変わります」
半熟生カステラ誕生の歴史
この半熟生カステラは、現在の形になるのに相当な歳月を要したそうです。
「カステラの起源であるポルトガルのお菓子『パンデロー』の、数あるレシピを参考にし、何度も試行錯誤して今のベストの状態を見つけ出しました」
2000年9月に「生焼けポンドロー」として1日限定30個を販売するも、当時はまだ冷凍技術が発達しておらず、定番商品にはならなかったそうです。
そして2009年になり、「生」キャラメルが世間で脚光を浴びるなか、カステラでもなんとか「生」が表現できないかと当時の代表が考えたとか。
そこで生焼けポンドローを再度ブラッシュアップし、かつ冷凍で発売することになったそうです。それが「半熟生カステラ」の始まりです。
すると、発売初日からインターネットで爆発的に売れ、大阪梅田の催事では10秒に1個売れ、期間中1時間ですべて完売という快挙を成し遂げました。
現在では、プレーン味のほか、「W(ダブル)チーズ」「メープル」「ショコラ」の味があり、さらに小さいサイズの「生カステラmini」の「プレーン」と「チーズ」味があります。
半熟生カステラの美味しい食べ方
半熟生カステラはどのようにしていただくのがおすすめなのでしょうか?
「通常は、冷蔵庫で2時間程度置いて自然解凍していただくものですが、レンジアップでいただくことも可能です。冷蔵庫で解凍した場合、“ひんやりとろーり”という感じになり、レンジアップの場合は、外は少し温かく、中は冷たくとろーりという食感を楽しめます」
半熟生カステラは、ネットショップでも購入できるので、手軽にお取り寄せできます。貴重な生カステラの贅沢な味わいをおうちで味わってみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利
- EDIT :
- 安念美和子、原田恵子(イクシアネクスト)