好評の連載企画「季節を肌で楽しむエルメスの新名品」。今回はHERMÈS(エルメス)を代表するジュエリー、「シェーヌ・ダンクル」のモチーフを使った冬小物2点をご紹介します。
エルメスを象徴する「シェーヌ・ダンクル」のモチーフをあしらった冬小物2選
vol.10でフォーカスするのは、これからの時期に活躍させたいカシミア素材の帽子とラムレザーの手袋。どちらも「ものづくり」への矜持が感じられる、ディテールまでこだわったプロダクトです。
■1:撥水加工を施した、機能性も優秀なカシミアのマリンキャップ
先にご紹介するのは、ツバの部分に「シェーヌ・ダンクル」モチーフのメタルパーツをあしらったネイビーのマリンキャップ。意外にも、エルメスで「シェーヌ・ダンクル」モチーフ付きのマリンキャップが登場するのは今回が初めて。マニッシュな雰囲気の帽子に、アイコニックなモチーフが洗練された印象をプラスします。
上質なカシミア素材で仕立てており、うっとりするような触り心地と着用感。撥水加工を施しているので、急に雨が降ってきたときも慌てずにすみます。形の美しさも特筆。メンズライクな印象の強いマリンキャップが、卓越したパターンメイキングとていねいな縫製によってエレガントな大人の帽子へと昇華されています。
裏地にもエルメスならではの魅力が潜んでいます。爽やかなストライプ柄のシルク素材を使い、中央には繊細な刺繍が施されたパッチ付き。シルバーの糸で描かれているのは儀式用の頭絡(馬の頭部に装着する馬具)をモチーフにした「ブリッド・ドゥ・ガラ」。1957年の登場以来、さまざまな色やタッチで表現されている人気のスカーフ柄です。持ち主しか知らない、密かな楽しみが宿るディテールといえるでしょう。
■2:仕草まで美しくなる!? フランスの「手袋の町」でうまれるレディーのための逸品
続いてご紹介するのは、帽子「ベル・イル」と同じく「シェーヌ・ダンクル」をあしらった手袋。エルメスの手袋は、フランス中西部に位置するサン・ジュニアンのアトリエでうまれます。サン・ジュニアンは、中世にレザーの手袋をつくりはじめたという通称「手袋の町」。
裁断、縫製、革を伸ばす作業と、手袋をつくる工程は高度なテクニックを必要とするものばかり。エルメスの手袋は、伝統のある「手袋の町」で熟練の職人たちがハンドメイドで制作しています。
手にはめて使用する、いわば「第2の皮膚」ともいえる手袋は素材選びが非常に重要です。「ボニー」の素材は「アニョー・グラッセ」。肌なじみのよいしっとりとした上質なラムレザーを使用しています。しなやかな素材に映えるのが、「シェーヌ・ダンクル」モチーフのメタルパーツ。ゴールドの装飾がブラックレザーに華やかな表情を添えます。
「シェーヌ・ダンクル」モチーフのメタルパーツは、一部を取り外して手袋同士を繋ぐことができます。「片方なくしてしまった!」なんて事態を防ぐことができるほか、バッグのハンドルなどにも掛けることができて、とても便利。機能性とデザイン性を備えたエルメスらしいディテールです。
手袋において、表面の素材と同じくらい重要なのがライニング(裏地)。使い心地を左右する部分といっても過言ではありません。「ボニー」のライニングには、滑らかで抜群のフィット感が得られるシルクを使用。ソフトで肌にやさしく寄り添い、ストレスフリーな着用感をもたらしてくれる素材です。程よい光沢があり、ちらっとライニングが見えた時にも上品な印象です。
佇まいからして気品が漂う「ボニー」ですが、はめると魅力がより際立ちます。身につけることで実感できる、フォルムの完成度と素材のクオリティ。真に「つくりのよい」手袋が、着用時から着脱にいたるまでひとつひとつの仕草をエレガントな振る舞いへと導いてくれます。
今回は「シェーヌ・ダンクル」のメタルパーツを使った冬小物2点をご紹介しました。上質な素材、華美に走らないシックなデザイン、職人技がいきるディテール。そういったメゾンのアイデンティティーを体現するプロダクトは、ファースト・エルメスやギフトにもぴったり。自分へ、大切な人へ、「エレガンスをつくる」逸品を贈ってみませんか?
※掲載した商品はすべて税抜です。
問い合わせ先
関連記事
- 長く愛され続けるエルメスの傑作ブーツ、その魅力に改めて迫る!
- エルメスのスカーフでバッグが完成!? 新作「カレ」と話題のアイテム「シルキット」に注目!
- エルメスの新作「中ヒールブーツ」で美脚を演出!アートなヒールでモダンな装いへアップデート
- ギフトにも!エルメスを象徴する「シェーヌ・ダンクル」のコマモチーフが魅力の「ピアス&ペンダント」
- エルメスの新作ジュエリー「ブラック・トゥー・ライト」がお披露目に!ピンクゴールドとブラックストーンが神秘的
- PHOTO :
- 木村 慎
- WRITING :
- 門前直子
- EDIT :
- 石原あや乃