「愛猫」ってなんと読む?「あいねこ」ではなく…意外と読めない人が多い!
本日9月29日は『招き猫の日』です。「9・2・9」という数字から語呂合わせでこの日に決まったそうですが、どんな語呂合わせがわかりますか?
「くる(9)ふ(2)く(9)=来る福」だそうです。福を招いてくれるという招き猫にピッタリですよね!
…というところで、本日は、「猫」の入った日本語をおさらいします。
1問目は、よく見る表現なのに、意外と読み方がわかっていない人の多い難読漢字クイズです。
【問題1】「愛猫」ってなんと読む?
「愛猫」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「かわいがって大切にしている猫」「猫をかわいがること」などの意味を持つ日本語です。
<使用例>
「私は愛猫家ってほどではないけれど、猫ちゃんを見ると『かわいらしいな』とは思うわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 愛猫(あいびょう) です。
もともとこの読み方をご存知だった方には「なぜこんな当たり前のことをクイズに?」とお思いかもしれませんが、意外と「愛猫」を正しく読めていない人も多いようです。
かくいう筆者、確か高校生の頃、「犬好きな人を『愛犬家(あいけんか)』っていうけど、猫好きな人は何て言うの?『犬(けん)』みたいな『猫』の読み方があるのかしら?」と調べてみて、初めて「愛猫家(あいびょうか)」という言葉を知った、と記憶しています。そして「愛猫家(あいびょうか)」と読むことを知った上でも「本当にこんな読み方でいいの?」と半信半疑だった記憶が…。
「柴犬(しばけん)」「秋田犬(あきたけん)」などの言葉で「犬(けん)」という読み方は一般浸透度が高いのに対し、
「猫(びょう)」という読み方はあまり身近な使用例がないので、正解を知ってもピンと来にくいのです。
そのせいか「愛猫」の読み方を、個々のイメージで「まなねこ」「めねこ」「あいねこ」などと曲解したまま…という方も、以外と多いようです。日常会話でも「愛猫家なんですか?」と言うよりは「猫ちゃんがお好きなんですか?」のような表現のほうが多く、間違えたままでも、間違いが発覚しにくいのです。
という、意外な「カン違いの上、盲点になりやすい単語」が「愛猫(あいびょう)」です。あなたの親しい若者たちも、意外と読めないかもしれません。いざという時恥をかかぬよう、教えてあげてくださいね。
…さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「猫糞」ってなんと読む?
「猫糞」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「悪いことをして素知らぬ顔をする。拾得物などをこっそり私物化する」などの意味を持つ言葉です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 猫糞(ねこばば) です。
猫は糞(ふん)をすると、そこに砂をかけて隠す習性があります。野生では大変理にかなった習性だと思いますが、これを擬人的にとらえると「まるで悪いことをして隠しているよう」に見える、ということから「猫糞(ねこばば)」という言葉が生まれたようです。
「大便」を「ばば」と言う表現は、江戸時代ごろに使われだした幼児語だと言われており、「きたない」ことを意味する俗語「ばばっちい」「ばっちい」なども、ここに由来するのでは?と言われています。
「招き猫」といい「猫糞」といい、猫という動物が、いかに私たち人間の生活に密着してきたか?愛すべき存在であったか?を物語る日本語だと思います。
本日は『招き猫の日』にちなんで、「猫」の入った日本語
・愛猫(あいびょう)
・猫糞(ねこばば)
をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱