「毳毳しい」ってなんと読む?こうならない加減が大切です!
本シリーズ「大人の女性のための知っておきたい日本語常識クイズ」は、「今日は何の日か?」という話題からお送りすることが多いのですが、さて、11月11日は何の日でしょう?
…本日は簡単に答えられません。なぜならば、11月11日は、一般社団法人日本記念日協会に登録された記念日の件数が49件(2020年11月10日現在)もあり「1年で2番目に記念日が多い日」と言われているからです。
「11」は「いい○○」のと語呂合わせしやすく、「1」が並んでいるイメージは「棒状のもの」「細長いもの」を連想しやすいですよね?…ということで本日は、記念日の内容についてではなく、「同じ数字が並ぶ日」にちなんで「複数の同じ字で構成される漢字」の難読クイズをお送りします。
同じ字4つで構成される漢字は、日本では馴染みの薄いものが多かったので、「品字様(ひんじよう)」と呼ばれる「同じ字3つで構成される漢字」を取り上げてみます。
【問題1】「㐂ぶ」ってなんと読む?
「㐂ぶ」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:縁起の良い数字と言われる「七」が並んでいるイメージにふさわしい読み方です。
<使用例>
「お祝い事が重なって、今日は本当に㐂ばしい日ね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 㐂(よろこ)ぶ です。
「㐂」は「喜」の異体字なので、「喜」と読み方も同じです。
「㐂」は現在、常用漢字にも人名用漢字にも入っていませんが、「喜」の異体字として昔はよく使用されていた字で、縁起の良いイメージから、今でもお店の屋号などにはしばしば用いられているようです。「七=7が3つ」で、「ラッキーセブン」「スリーセブン」など、外国の方にも「㐂ばれそう」な漢字ですよね?
さて、2問目のクイズに参りましょう。
【問題2】「毳毳しい」ってなんと読む?
「毳毳しい」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「品格がなく派手でどぎついようす。」という意味の言葉です。
<使用例>
「このワンピースに大ぶりのアクセサリーを合わせると、ゴージャスというより毳毳しく見えてしまいそうね…。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 毳毳(けばけば)しい です。
「毛」が集まって「毳(けば)」、なるほど納得ですね。「毳(やわ)らかい」とも読む字で、フワフワとした毛が集まったようすを表現しています。
本日は、「品字様(ひんじよう)」と呼ばれる「同じ字3つで構成された漢字」を取り上げ、
・㐂(よろこ)ぶ
・毳毳(けばけば)しい
などの読み方をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:一般社団法人日本記念日協会ホームぺージ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱