Precious.jpの渡邉です。鍋好きが高じて真夏でも鍋料理を自作しています。
そんな渡邉が、多数の失敗を経ながらつくってきた鍋レシピ(我が家では「渡鍋」と勝手に呼んでいます)のなかで、これは真似していただきたいと言えるできるレベルに達したのではないか?と感じたものだけを、ご紹介することにいたしました。
初回は非常に簡単につくれておいしく見栄えもいい、「トマトすき焼き」です。友人を招いたホームパーティーで出したところ非常に受けがよく、別の友人宅で開かれたホームパーティーで、求められ「出張渡鍋」をしたこともある鉄板レシピです。
甘みの三重奏と酸味の独奏が奏でる「バジルのせトマトすき焼き」の絶品ハーモニー
和牛すき焼き肉の甘み、玉ねぎの甘み、関西風割り下の甘みという3大甘みと、トマトの酸味とが鍋の中でぐつぐつ融合し花開き、そこにバジルの香りが食欲をそそる「トマトすき焼き」。
酸味と甘みが交互に口内で踊り、そこにお肉の香りと脂とが交わることで、幅広い味覚が実現。飽きずにいただくことができます。
赤・青・白・ピンクと見た目的にも綺麗で、ホームパーティーで出すと非常に喜ばれます。作り方はいたって簡単。
■材料(2〜3人分)
トマト:3つ(完熟、大粒)
玉ねぎ:1玉
牛肉:しゃぶしゃぶ用の牛肉
料理酒:カップ2分の1
醤油:カップ2分の1(甘みのある関西醤油を使用)
砂糖:大さじ3(お好みで減らしても)
ニンニク:1片
オリーブオイル:大さじ1
バジル:葉10枚ほど
生卵:人数分
■つくり方:トマトすき焼き(2~3人分)
■1.酒と醤油と砂糖で割り下をつくっておく。トマトの酸味と甘み、アミノ酸の旨味が出るので、多くなくていい。醤油とお酒はカップ2分の1、砂糖大さじ3(好み)。濃かったら水で薄める。
■2.玉ねぎは1センチの薄切り、トマトはくし切りにする。
■3.すき焼き鍋にオリーブオイルとみじん切りのニンニクを入れ、軽く炒める。ニンニクは瓶詰めのみじん切りニンニクでも構わない。ペペロンチーノのように、飴色になるまで炒める必要はなく、あくまで軽く。
■4.3のすき焼き鍋に2を入れ、割り下で火が通るまで煮込む。この際、玉ねぎは鍋の中央に、トマトを時計の外周部に並べる。割り下はトマトが3分の1~半分浸かるくらいの分量で。菜箸などでいじりすぎると煮崩れるので、あまりいじらない。玉ねぎがしんなりしてきたら、玉ねぎの上にお肉を乗せる。玉ねぎの上にお肉を置くことで、肉がやわらかくなる&鍋に直接触れて焦げることがなくなる。そのまましゃぶしゃぶ的に煮込み、お肉の赤味が少し残っているくらいが食べごろ。
※バジルは火が通ると色が変わるので、お肉に火が通り、テーブルに供する直前orテーブルに出した後に乗せるのがいい。
※トマトは煮ずに少し残しておいてもよい。お肉を入れる際にそれらのトマトを、煮たトマトの上に乗せると、ホームパーティーなどで出すときによりフレッシュに見え、喜ばれる。
「脂の入ったお肉は、もう私の年齢になると、ちょっと…」という大人の方でも、酸味と甘みが前に出てくるため、醤油を使っていながら味付けが濃く感じられず、お肉をあっさりといただくことができます。
作業工程としては野菜を切り、香味と割り下をつくり、鍋で10分ほど煮るだけなのに見た目よくおいしいので、時短鍋と言うことができます。
また、バジルやトマトというイタリア料理によく使われる香味高い野菜を使っているため、ワインにも非常に合います。
〆には冷凍うどんを投入して「トマトすき焼きうどん」にしたり、白米とチーズを入れて「トマトリゾット」にしたりと、トマトの酸味を最後までしっかりいただくことができます。
以上、渡鍋家の鉄板鍋レシピでした。
お求めがあればこのシリーズ、続けたいと思います。SNSなどで共有をよろしくお願いします!また「この鍋レシピ、おいしいからつくってみてほしい」というお声があればぜひ、Twitterにお寄せください。よろしくお願いします。
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- TEXT :
- 渡邉恒一郎 Precious.jp編集長
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